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森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

サイエンス・カフェ 外来生物②

2015年07月18日 | サイエンス・カフェ
梅雨明けの土曜日はサイエンス・カフェですよ。 さて外来生物 パート2
パート①と同じく 講師は 瀬口三樹弘 氏 です。

おとぼけ顔(ほんとは背中の模様)のラミーカミキリから 話が始まりました。
インドシナ半島や中国にいるラミーさんは1860年頃に日本(長崎)にやってきたらしい。
今や西日本各地で愛嬌を振りまいているらしい。  食草がカラムシなのでいろいろ言われなくてすんでるらしい。

キマダラカメムシも1770年代に長崎で見つかった。 この写真は上野墓地公園で撮った物。もうどこにでもおるがな。
人に悪さをしたり 人の食べモンに手を出すと いきなり 害虫!! となって大騒ぎ。

イセリアカイガラムシ(外来の害虫)を 食べる ベダリアテントウ(外来の益虫!!、、?)
さて大分名産 椎茸につく害虫(ハラアカコブカミキリ) にオオイタンシはどう立ち向かったか

これはすごいです。
キノコ(菌糸類)を使っての駆除です。 

それでも どんどん外来種は 大手を振ってやって来ます。

カブトムシ好きな小学生は 大喜びしそうです。
ガーデニング自慢の奥さんは ご近所にない花(まあ外来種ですわ)を植えたがり 見せびらかしたがり
おされなレストランテは だいこん・カボチャじゃなくて イタリアやらフランス産のお野菜でのメニュー

おまけに珍しいモン 作りましょう ってなことで

亀さん受難の日々  「うんきゅう」とかいうのは 珍しいので 無理矢理作ったりするそうです。 ひどい、亀さんだって相手を選ぶ権利があります。


考えなしに輸入した生き物が今やとんでもないことになっています。 マングースとか ウシガエルとか ブラックバスとか、、(以下延々と続く)

さて 自然に関わっている 我々 自然観察指導員 はどうしたらいいのか。  これが今日のカフェのテーマです。
いろんな意見が出て検討されました。  そのいくつかは 試しにやってみましょう ということになりました。 

  さあ どうなるかなあ。こうご期待!

サイエンス・カフェ 3 くじゅうの過去~現在~未来

2015年06月20日 | サイエンス・カフェ
3回目のサイエンス・カフェは 昨年からの持ち越し くじゅうの自然保護
長者原ビジターセンターのセンター長 種村 英大氏が講師です。
題して 「くじゅうの過去~現在~未来」
 くじゅう地域の保護と利用の現状や問題点、未来へとつなげるために
 どんなことをしたらよいのか、そのアイデアを皆さんで
 話し合いたいと思います!

とのっけからどーんと問題提起です。

やまなみハイウェイができて 沢山の人が来るようになった くじゅう
 最初は ゴミ問題。 今はゴミは持ち帰りが常識ですが当時は捨てていったらしい。
 次は  希少植物(ミヤマキリシマ)の盗掘 トラックでごっそり盗っていったらしい  ひどい
     守る会やらができて がんばります。
 次は  野焼き 主催者の高齢化で下火になっていたのをボランティアも参加して復活 が人身事故によりまた できなく、しなくなってきた。ボランティアも受け入れない場合もある。

 次は  外来植物による自然破壊  オオハンゴンソウ 抜いても抜いても生えてくる
 次は  リゾート開発で土地が売られていく
 次は  メガソーラー乱立による 景観・自然破壊  荒れたままよりクリーンエネルギーということらしい


   ふうやれやれ まだまだ細かく書くといろいろあるのだ。
 土地の持ち主に この土地はこういう使い方をしてくれと他人がお願いしても なかなか無理であります。

さてこれから どうしていくのか

種村氏の説明のあと意見交換

法律などを作って守る方法が一番確実なのだけど できるまでに時間がかかりすぎて 間に合わない。

地域のさまざまな団体・個人・企業・行政で ネットワークを作ってます。 ネットワークを今より広げて 
大分県民みんなで いや山開きには他の県から沢山人が来るので その方達も入ってもらって やっていこう
 というような話をいろいろしました。

これから みんなのくじゅうを守るために いろいろなお願いをすると思うけどその時はよろしくね。

サイエンス・カフェ 2 特定外来生物①

2015年05月18日 | サイエンス・カフェ
今回のテーマの 「特定外来生物」はとーっても大変なテーマなので 3回シリーズで企画です。
まずは 第1回目。 「特定外来生物とは」

講師は なんでも詳しい 瀬口氏
のっけから 法律がでてきて 字ばっかし

で、自然観察指導員にとっては何となく 特定外来生物って 天敵! って感じでした。
よそ(外国)からきて 日本の自然生態系を壊す 悪いやつ というイメージ。
オオキンケイギクが咲いていれば 抜かねばっ という気になっておりました。

でもね 外国からやってきた 「外来生物」はものすごく沢山。 大昔からどんどん日本にきているのです。
今 森林づくりボランティア支援センターの周りに 沢山咲いている オオキンケイギク・ブタナ どちらも
黄色できれいな花です。 で、ブタナは天敵にならずに どうしてオオキンケイギクだけ天敵(特定外来生物)なのか
というと はてな であります。

鳥などは 自力で飛んでくるので どうしょうもありません。 で、このスライドを見ているときに
外では ソウシチョウの鳴き声。 まあ タイミングのよろしいこと。 メジロやウグイスは押されっぱなしです。

カエルもねえ。この捕まえられている写真が ウシガエル。 高尾山で一番沢山いるやつ。 ヒキガエル君 だいじょうぶかしら。

生き物たちが交雑してしまうと 生息数が減るというだけの問題では無くなってしまいます。
本当に生態系では問題になっているものが 多々あります。

が、すでに定着して 在来種といっしょに折り合いつけている生き物もいるし、、。
そもそも 「特定外来生物」の決め方の基準ってなんなのよ。

そこらへんに話が及ぶと いろいろな問題点が出てきて講師も困ります。 講師の責任ではありませんので。
 とりあえずオオキンケイギクの具体的な駆除方法は教えて頂きました。 なんやら法がからむのでめんどくさいのよ。

  今が花盛りのオオキンケイギク 緑化で種が配られたこともあるとか。あーたが悪いのではないのに 天敵よばわりしてごめんね。

次回7月18日は 「特定外来生物 植物編」であります。 こうご期待!

サイエンス・カフェ 1 今年度開始

2015年04月19日 | サイエンス・カフェ
昨年度始めたサイエンス・カフェ  なかなかに好評なので 今年度も開催します。
今年の1番バッターは お水系男子の 筆頭 炭本さん 水については何でも聞いて でスタート

大分の湧水の話から 地球上の水の話  地球上の水には 様々な物質が溶け込んでいるので
塩分(海)とか 酸性雨とか 鉄分やイオウ PHについてとか 勉強です。


その前に 講師の炭本さんの足下をご覧下さい。 トレッキングシューズです。 午後からのサイエンス・カフェに間に合うように
午前中に8カ所から 水を集めて来て下さったのです。 膝ががたがたで座っているより立っている方が楽です といわれて
たったまま お話をしてくださいました。  本当にありがたいです。
 
さあ 大分の水 飲み比べです。

8カ所から汲んできた 水が並んでいます。
「利き水」と書かれた用紙が配られ 書いてある採水場所を番号が降られた水に記入していきます。
法華院温泉山荘 長者原白水川 大船山 桑畑湧水、、、古国府浄水場これは水道水のこと

 美味しい水 酸っぱい水 微妙な味の水 みんな味が違うのは分かりますが どこの水というのは分かりません。
 一つ分かったのは 塚野鉱泉の水 もうスゴイ味 はき出してしもた 塚野鉱泉の宿に泊まるとこの水が出されるそうです。薬だそうで、、勘弁して。

さて 発表  私は ほぼ全滅でした。 水道水も分からなかった。

持って来て下さったのは すべて飲んでもOKの水です。 ただし今日中に飲むということ。
でも 水くみに行ってたくさん汲んできて何日もかけて飲んでいる人いますよね。 あんまりお薦めではないそうですよ。

水道水も 地域によって味が違います。 浄水場の水がどこから引かれているかによって 水に溶けている成分が違うからだそうです。
どこの水が美味しいのか 何がいい水なのか  答えはないそうです。 

 しいていえば その人が育ってずっと飲んでいる水とか 個人の好みとか になってくるらしいです。
 
 飲んではいけない水ももちろんある訳でして そういう水を飲まないようにするということについても ずいぶん考えさせられました。