toty日記

toty日記です。感想などいただけたら、喜びます。最近mixiに参加、気軽に声をかけてください。

どこか違う、「われら愛す」の編曲

2011-04-20 21:23:53 | 歌・コンサートなど
一昨日書いた「我等愛す」について書かれた本を手に入れた。
(憲法の心を歌った“幻の国歌”「われら愛す」かもがわ出版刊)

この歌にまつわる様々なエピソードが書かれているのだが
山田耕筰の選考委員としての講評の部分がよかった。

詩に関しては、サントリーが募集したところ5万を超す応募があり、
決定した詩をもとに、曲を募集したところ、
3千をこす応募があったとのこと。

戦後すぐの日本で、みんなで歌える歌ということで
山田耕筰は、
丁寧に応募のあった全作品を精査したらしい。

詩が沢山集まったのには驚かなかったが
作曲作品が3000を超したことにはかなり驚いたようだ。

応募は、あらゆる年代、地域から寄せられたのだが、
その頃流行っていたラジオ歌謡の作風に似たものが多かったとか
最初のメロディーが、3つの例をあげて、
あるパターンに集まっていたとか、書いている。

音楽家として名のある人の応募もあったが
みんなで歌うには難解すぎるとか
オーケストレーションに矛盾が多いとか
この歌をみんなで歌いたいという方針に考え合わせて
それを理解していないのは、専門家の自己陶酔といっている。

その中で、西崎嘉太郎のメロディーは光っていたとある。

編曲も山田耕筰がしているのだが

今回本に添えられていたのは町田混成合唱団のCDで
編曲は、この合唱団の指導をしている高浪晋一先生のものだ。
(われわれが高等部時代の、音楽の先生だった)

われわれが習った頃は、山田耕筰のもので
歌うのに音の取りにくい部分があり、
そのあたりを、高浪版は少し単純化してある。

音もちょっと高い。
(愛吟集も、新旧で編曲が入れ替わっている)


編曲が違うと、かなり印象が違って感じる。

ハレルヤ会では、山田版をつかうことにしたので
これから音取りの苦労が待っているが
やはり、耳慣れた編曲で皆歌いたいということになった。

ちびぷーさんがコメントしてくださった、
ちびぷーさんのお子さんが歌ったと思われる音源も
ネットで聞いたが、これは山田版のようだ。


一つの曲にこめられた様々なエピソードを読みながら
歌の命というか、力について考えさせられたこの数日である。


どこか違う、「われら愛す」の編曲! クリック


おかはんをよろしく、ブログもあります!

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ふむふむ (ちびぷー)
2011-04-20 23:31:46
私も調べてみました。子どもたちの母校では、
「 編曲:高浪晋一・山田耕筰  」と、なっていました。
ついでに母校のサイトで卒業生の合唱を視聴しました。懐かしかった^^;
我が子の卒業合唱は、それぞれCDを持っているので、また聴いてみようかな。
素敵なきっかけを、ありがとうございました♪
返信する
ふむふむの返事 (toty)
2011-04-26 00:05:25
★ちびぷーさん
調べたら、この歌を歌い続けている学校は
ごく少なくて、出ていたのは
玉川学園と、ちびぷーさんのお子さんの母校、
なんて、ピンポイントの話なんでしょうね。

この歌、今歌うととてもいいですね。
特に、「悲しみの深ければこそ」のあたり、
これからハレルヤ会はしばらくこの練習するようです。
返信する

コメントを投稿