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toty日記

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歌舞伎座で第九、夢みる仕掛け人

2008-04-28 18:23:51 | 歌・コンサートなど
昨日の「歌舞伎座で第九」、
本当に素晴らしい盛り上がりで、楽しませていただきました。

プログラム制作に関わったやくぺん先生の、
インターネットでの呼びかけに応じ、
おおはるさん、Sおばを巻き込み、
時に、「しゃしゃり出すぎかな」と多少の躊躇はあったものの

みなさんが、70年前に13歳と18歳で歌った女学生を
喜んでくださったのがなによりでした。

4月のはじめにお会いしたオーケストラの団長さん、副団長さん
それぞれ、お人柄が皆さんに愛されているということが
伝わってきました。


インタビューを受けたときにお聞きした話で
まだ書いてなかったことの中に、

オーケストラの団員の中で、結婚しているカップルが数組いらっしゃって
団長さんも、副団長さんもそうだということは、

よっぽど、楽しくて和気藹々な集団なのだろうなと思っていましたが
その通りで、みなさんのお互いの信頼がしのばれます。


お話した時、玉川学園の資料の中から藤井百合子先生が見つけてきた
当日の様子を書いた日記が、ひとつはおおはるさんのもので

「早目にお夕食をすまして、
今日も第九のため、兄妹四人で歌舞伎座に向ふ。
今夜は昨日にまして、沢山のお客様でした。レオノーレもすみ、
何時もの事ながら、第九は夢中で歌ってゐる中に終わってしまひました。
凄い拍手!! 指揮者のローゼンシュトック先生も嬉しそうでした…」

もう一方は、北爪春世さん
「…歌舞伎(座)で第九を歌ふなんて、思ったこともなかったのに、
ほんとに嬉しい。ローゼンシュトック先生も「コノキレーナ、オウチ、
ミナサンモ、キレイナ音楽、クダサイ」と仰言った。(中略)
まだ頭の中で第九が聞える。この気持ちを乱さぬ様に、早く家へ帰りたい。」

この北爪さんのお父様がクラリネットの大家だそうで、
副団長さんのクラリネットの先生の先生とのお話に、
「つまり、私はこの方のお父様の孫弟子です。」
には、みんなでびっくり。

自己紹介の時の、団長さんのお名前では、
珍しい「あまね」というお名前に、Sおばが西周のあまね?と
尋ねると、団長さんのお父様が西周を尊敬していたことから
その名がついたとお話を伺って、
それ以来、Sおばは、あまねさんとひそかに呼んでいた。

団長さんのお父様も、長野オリンピックの開会式の
プロデュースに関わった方とお聞きして、
あの熱意は、お父様譲りなのかとも思った。

お二人とも人を魅了する何かがあると、
たった2時間しかお話しなかったが、そんな印象を受けた。
お目にかかってないが、他にも数名の夢見る仕掛け人が
いらしたのだろう。


話を、昨日に戻しましょう。

一曲目のバッハのシャコンヌは普通にコンサートが始まりましたが
第九の前に休憩が入り、幕がしまりました。

歌舞伎座独特の定式幕(じょうしきまく)がすすすす~と引かれ、
黒・柿・萌葱の色が、ああ、歌舞伎座なんだと思わせます。

バリトンの独唱がはじまるまで
ソリストが3人しか出ていないけど、どうなっているのかな?
と思っていると、

花道から出てきたバリトンの方が、
「オー フロ~~~イデ♪」と始めると
おお! そういうことだったのかと、納得。

コーラスとの掛け合いには、身振りも加わり、楽しい演出だった。
前日はこの演出のために眠れぬ夜を過ごしたと、
あとで、笑っておっしゃっていた。

あとでお聞きしたら、
今、玉川の合唱のボイトレをなさっていらっしゃるとのこと。
1484先生をご存知?と伺ったら、もちろんと答えてくれた。

まだまだ、書きたいことがあるので、続きはまた。


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絵は、今回のマスコットキャラクタ。
なかなかなアイデア。梶宏行さんデザイン(プログラムから)