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1月17日(土) 14年目

 今朝も寒い。あの朝、14年前の朝もさむかった。
いまは2009年1月17日午前5時46分。




黙祷。
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1月16日(金) トレーラーの運転席

 トレーラーの運転席部分だけが、よく走っている。あれ、なんとも間が抜けているように見えませんか。荷台を牽引せずに、トレーラーの前部だけが走っている様は、ぼく、仕事してないけど、ここ通らせてもらってます、と、車がいっているみたいで、道をなんだか遠慮がちに走っているように見える。
 これが、11トンだか、なんトンだかの荷台を牽引して、走っていると、実に威風堂々としていて、日本の物流を担っているんだという、自信と使命感に満ちあふれ、これはこれでかっこいい。
 これ、人間、特に男にも同じことがいえるのでは。上半身を脱ぐのと、下半身を脱ぐのでは、ぜんぜん印象が違う。
 ズボンを買うとき試着室に入るが、その時ズボンだけを脱ぐ。鏡に写った姿は実に実にしまらない。男が上半身はちゃんと服を着ていて、ズボンを脱ぎ、パンツだけで毛スネを出している様は、なんとも珍妙でこっけいだ。どんな威厳ある男でも、この格好はブチ壊し。いつも苦虫を噛みしめたような顔のゴルゴ13が、このかっこうしたら大笑いだ。
 これが逆だと様になる。男が上着を脱ぎ捨て上半身裸になると、さあ、これから肉体労働にとりかかるぞ、という意欲が感じられて、サマになる。
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2008年に観た映画ベスト5

 映画館に足を運ばなくなって久しい。昔はよく映画館に行った。小生の高校は神戸市立の高校だった。定期考査が終わるとロードショーを観に行くのが、何よりの楽しみだった。一番よく行ったのが、高校から近かった、新開地の聚楽館、そして三宮の阪急会館、新聞会館、名画座ではビッグ映劇にもよく行った。これらの館は今はない。
 最近はもっぱら自宅でDVDだ。以下のベスト5もすべてレンタルのDVDで鑑賞した作品である。映画館で映画を観なくなったのは、時間が取りにくくなったのもあるが、観客のマナーの悪さにがまんができなくなったのが一番の原因である。
 ボリボリものを食うやつ。私語を交わすやつ。帽子をかぶったまま観るやつ。このような映画の観方も知らない猿どもと、映画を観るぐらいなら自宅でDVDの方がよほどいい。小生は神経質なたちで、かようなマナー知らずがいると、ハラが立ち、気になって、そやつが改めるか、映画が終わるまで、不愉快な気分で過ごす。何も金を払ってまで不愉快な気分を味わいたくない。
 映画は映画館で観るべきだ。映画館で観ていないヤツに映画について語る資格はないといわれれば、ごめんなさいと恐れ入るしかない。宝くじが当たれば、自宅にホームシアターを持ちたいと思っている。
 それはさておき、2008年の小生が観た映画ベスト5は次の通り。なお対象は2008年に初めて観た作品である。2度目3度目の鑑賞作品は対象外とする。

1位 めがね
  監督 荻上直子
  出演 小林聡美、もたいまさこ、市川実日子、光石研、加瀬亮
「かもめ食堂」もそうだったが、荻上監督の映画は、大変に快適な映画である。観るリゾートともいうべき映画だ。この映画は快適な上に不思議さが加わった。疲れた時に観れば癒される。

2位 アヒルと鴨のコインロッカー
  監督 中村義洋
  出演 濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平、大塚寧々
 この映画に関して、何をどういってもネタばれになるので、ここでは何もいえない。傑作である。強くお勧めする。

3位 善き人のためのソナタ
  監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
  出演 ウルリッヒ・ミューエ、マルチナ・ゲデック
 人権無視の全体主義国家の旧東ドイツが舞台。その体制の手先の役人が主人公。芸術家を監視する冷酷な役人に心境の変化が。何があったのか。決して明るく楽しい映画ではないが、ラストで救われる。

4位 キサラギ  監督 佐藤祐市
  出演 小栗旬、ユースケ・サンタマリア、塚地武雅 香川照之
 アイドル如月ミキが死んで1年。ファン5人が一室に集まって、ミキの死の謎を探る。登場人物は5人。舞台は1室。それだけで、こんなに面白い映画ができる。映画は企画力とシナリオだ。

5位 天然コケッコー
  監督 山下敦弘
  出演 夏帆 岡田将生 夏川結衣 佐藤浩市 柳英里沙 藤村聖子
 花は野で、鳥は空で、魚は水の中で見るのが一番美しい。美しい村、美しい山、美しい海、そこで素直に生きる子供たち。実に素直ななんのケレンもない映画。なんと爽やかな映画であることか。主役の夏帆がいい。

 こうして見ると外国映画は「善き人のためのソナタ」だけ。ハリウッド映画は1本もランクインしていない。「ブロークバックマウンテン」「最高の人生の見つけ方」などの佳作もあったが、「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」のような愚作もあった。ハリウッド映画の奮起を望む。
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とつぜんコラム№87 2009年は明るいか?

 2009年になってしまいました。困ったもんです、まったく。時間の流れは御しがたく、正直なところ、新しい年になってもらいたくなかったのですが、新年になってしまったのだから、いたしかたありません。
 ほんとうならば、新年にあたり2009年は希望に満ちた明るい年になるだろうと、いいたいのですが、いくら考えても今年は昨年より良い年になるとは思えません。
 では、どんな年になるのでしょう。私なりに考えました。ただ、私は学者でも評論家でも新聞社の論説委員でもありません。ただの無教養な無名のいちブロガーにすぎません。ですから、以下の記事はただの妄言になるやも知れません。
 いま、一番の心配事は景気の問題です。2008年の正月は、景気がこんなに突然に悪くなるとは思っていませんでした。日本は好景気がずっと続いているとされていましたが、アメリカで例のサブプライムローンの問題で端を発した、金融不安はアメリカの産業を直撃、アッという間に全世界に伝染しました。もちろんアメリカべったりの日本も無事ではすみません。各企業の業績は急激に悪化。ご承知のとおり、派遣、契約、期間工といった、弱い立場の人たちが大量に切り捨てられています。この流れはいずれ正社員のリストラにまで行くでしょう。というか、もうすでに行ってます。
 世界が、特に日本がいかにアメリカに頼って、経済を回転させていたか、このたびの不景気で大変によく判りました。こと経済に関しては、世界は運命共同体というべきでしょう。さて、この景気、2009年には回復するでしょうか。悲観論、楽観論、色々あるようですが、私は悲観的な見方をします。日本一国だけならば、いづれ景気は好転するでしょう。バブル崩壊からも立ち直りました。ところが、今回は原因が国外にあるのです。それも、世界の自由主義経済を牽引しているアメリカに原因があるのです。客車や貨物車が故障すれば、その車両だけを修理すれば列車は運行可能でしょう。しかし、このたびの不況は機関車が故障したのです。列車の運行再開は簡単には行かないでしょう。
 病気は気からといいます。景気も気のものです。ですから、何かきっかけがあれば、転がる方向が良い方に向かうかもしれません。実に嫌なことですが、かって不景気脱出の一番のきっかけは戦争でした。
 今、イスラエルのガザ地区攻撃という、極めて不幸な事態が生じています。不幸中の幸いで、この戦争を終わらせようという、国際社会の意志があります。複数の調停工作がなされています。この地域に1日も早い平和が訪れることを切に祈ります。
 このような「終わらせる意志」のない戦争があります。ちょっとしたきっかけで開戦して、あれよあれよという間に戦火が拡大。だれも戦争を止めようとしないうちに、複数の国を巻き込む大きな戦争なってしまう。じつに不幸なことですが、このような戦争が経済を立て直す、ということがありました。いいたくないことですが、こういう他国の不幸で、国が立ち直ったという経験を日本は持っております。戦後の日本の経済を立て直したのは朝鮮戦争の特需でした。ベトナム戦争によって、高度成長経済が始まり、昭和元禄などと呼ばれ、昭和の末期に、あの未曾有のバブル経済に沸き、ジャパン・アズ・ナンバーワンなどと浮かれていたのです。
 戦争でも起きない限り、この世界的な不景気が簡単には脱出できないでしょう。世界は戦争か不景気か、実に不幸な二者択一を迫られるでしょう。どちらも嫌ですね。あと、残された選択肢は、かってのソ連などの社会主義国がやっていた計画経済をやるしかないのではないでしょうか。とはいいつつも、景気、不景気がかわりばんこにやってくるのは資本主義経済の宿命。この状況もいずれ好転すると思いますが、2009年中は無理かと私は思います。
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1月13日(火) 大相撲はどこへ行く

 大相撲は、このところ休場していた横綱朝青龍の復帰で、初場所はそれなりの客の入りはあるそうだが、長期的に観れば相撲人気の低下は否めない。
 かっての若貴兄弟のような、客を呼べる日本人力士が登場すれば、ある程度は人気が盛り返すかも知れないが、そんな有望な力士が、現代の日本の若い者の中から生まれるとは思えない。出るとすれば若貴や栃東のような2世力士だろう。潜在能力を持った若い人は、相撲などには行かずにK1や格闘技の方に行くのではないか。相撲よりは、少しはマシと思われる柔道でさえ、石井という有望な柔道家を格闘技に取られてしまった。オリンピック種目であり、中学高校大学で相撲部よりも、はるかに多くのクラブ活動を持つ柔道でさえこれなのだから、相撲となると絶望的な状況だろう。これも歴史と伝統に支えられた「国技」である、との認識の上にアグラをかき、なんら抜本的な改革を実行しなかった日本相撲協会の責任といえよう。
 小生が思うに、大相撲の行く道は四つに分かれているのではないか。まず、一つ。このまま何もしないで滅亡への道を進む。プロレスがたどった道だ。NHKの放送を打ち切られ、新聞のスポーツ面にも取り上げられず、ごく一部の好角家だけがこっそりと観戦するのみ。
 立ち小便の匂いのするガード下に、ヤミ金融や怪しげな風俗店のチラシとならんで、大相撲の本場所のポスターが貼ってある。そのポスターを観た客相手に細々と興行を続ける。そして、誰からも忘れ去られる。
 二つ目は、無形文化財として生き残る道を探る。力士は全員日本人。今の外国人力士は帰化させる。新人力士は原則として、全員世襲。つまり今の歌舞伎や能狂言の世界のような存在となる。相撲の持つスポーツとしての側面を完全に切り落として、かってそうであったように、100パーセント神事としての相撲。相撲はスポーツではなく伝統芸能として生き残る。
 三つ目はプロレスのようにショーと割り切る。プロレスが西洋発祥の格闘技ショーなら、相撲は日本発祥の純和風格闘技ショーとしての道を探る。
 実は小生、プロレスが大好きだった。昭和のプロレスが。子供のころは力道山を熱くなって応援していた。あのころはプロレスはガチンコだと本気で思っていた。ところが長じて、馬場猪木の時代になると、プロレスはショーだと判るようになってきた。それでも昭和のプロレスは好きだった。プロレスの持つ独特のギミックを楽しむ、筋書きのあるドラマを楽しんだ。今のK1や総合格闘技にないロマンを楽しんだ。今、プロレスはショーではないと思っている人はいないだろう。
 好角家は否定するかもしれないが、小生は大相撲には八百長が有ると思う。これ、八百長だというから語弊があるのだ。昭和のプロレスのように、ある程度のシナリオがあると思えばいいのだ。もちろんプロレスが表向きはガチンコだといっているように、相撲もガチンコだということにしておく必要がある。そして、エンタティメントに徹した相撲ショーを展開する。
 四つ目は、二つ目と正反対。日本の伝統の国技=神事としての側面を切り落とし、柔道同様完全な現代スポーツとして生まれ変わる。親方株を持っている人しか部屋を持てないなどという閉鎖的なことはダメ。ボクシングのジムのように、ある程度の条件を満たした人ならば誰でも相撲ジムを開ける。もちろんオリンピック種目をめざす。そうなると、勝負がポイント制でつけなければいけないかも知れない。体重制も導入しなくてはいけないかも知れない。まわしではなく、トランクスを身につけなくてはだめかもしてない。土俵ではなくリングかマットで戦わなければいけないだろう。これじゃ相撲ではないと、いわれるかも知れないが、柔道でもレスリングでもないのだから、相撲だろう。
 ともかく、今の大相撲は決断の時を迎えていることは間違いないと思う。
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西の魔女が死んだ


監督 長崎俊一
出演 サチ・パーカー 高橋真悠 りょう 木村祐一 高橋克実 大森南朋

 人間関係に疲れた都会人が、自然豊かな田舎に移住して、いやされるというパターンの映画はいくつかある。「阿弥陀堂便り」がそうだし、疲れてはいないが「となりのトトロ」もそうだ。
 この映画もそのパターン。学校の人間関係になじまず不登校となった中学生の少女まい。ママは田舎で一人暮らしをしている祖母に、いっとき、まいをあずけることにした。おばあちゃんはイギリス人で、日本人と結婚してママを生んだ。きれいな日本語を話す。
 まいはやさしいおばあちゃんと、きれいな自然の中で生活していくうちに、次第に明るい女の子になっていく。
 ある日おばあちゃんが自分は魔女だといった。まいにもその血が流れていると。まいは魔女になる修業を始める。修業とは何をするか。規則正しい生活。ちゃんと食事をする。そして、何事も自分で決める。
 自然に囲まれて暮らすおばあちゃんと孫娘。たんたんと時間が流れる映画。二人以外の登場人物は、ママとパパ。近所のガラが悪そうなおじさん。気さくな郵便配達人。それだけ。感受性が強すぎる少女の成長の物語。おばあちゃんは魔法を使えるらしいが、超能力とかいった大層なものではなさそう。
 映画の終わりに、おばあちゃんがまいに最後の魔法を教える。これが感動的なメッセージとなっている。
 
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カツカレー


 俺はカレー大好き人間だから、月に何回かはカレーを食わなきゃおさまらん。カレーといっても色々ある。大きく分けて、アジア風とヨーロッパ風だ。日本人が好きな、いわゆるカレーライスはイギリスから伝わったヨーロッパ風カレーだな。
 カレー同様、日本人が好きなものに豚カツがある。俺は今まで、カレーや豚カツが嫌いだというヤツにあったことがない。それでは両方を合体させようと生まれたのがカツカレーだろう。
 この両者とも非常にバリエーションが多い料理である。カレーの多種多様さはいうまでもないが、豚カツは実に様々な料理に応用できる。カツサンド、カツ丼、豚カツうどん、トルコライス、なんでも豚カツ茶漬けまであるそうな。
 さて、カレー作りにかかるとするか。このカレーはとろみのある、ヨーロッパ風カレーがいい。まず玉ねぎをじっくりと炒める。あめ色になるまで炒める。そこに小麦粉、カレー粉を入れて炒め合わせる。これでカレールーを作る。
 あとはルーをスープで溶かしてカレーソースを作る。一晩置く。翌日、雫石特性カレースパイスを入れて、ウースターソース、チャツネ、などを入れて味を調えてできあがり。
 カレーができたら豚カツに取りかかろう。今日の豚カツは油で揚げるのではなく、コートレットで行く。コートレットはカツレツの語源となったフランス料理で肉をバターソテーしたもの。
 フライパンに多めにバターを入れて加熱。バターが溶けたら、溶き卵、パン粉の衣をつけた豚肉を投入。キツネ色になったら裏返す。火が通ったらカットしてカレーライスに乗せる。
 さ、俺が大好きなカツカレーのできあがりだ。食うぞ。
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かんとだき


 寒い冬の夕食は暖かい鍋もんが一番や。かんとだきの鍋つつきながら、熱燗でキュなんぞは最高やな。こりゃぜひ、やらなあかん。ちゅうわけで今夜はかんとだきや。昨日の夜から仕込んであるんや。
 まず煮汁やがな、鰹節で薄うにダシを取る。かんとだきは具からも、うまいダシがでるさかい、濃いダシはあわんで。それにわしは、かんとだきの煮汁のダシ取りには昆布は使わへんねん。別に理由はあらへん。昆布はかんとだきに合わんように思うんやわしはな。これは好みやから別に使うてもええと思うで。
 ほんで、肝心の具やがな、今夜は、大根、牛スジ、タコ、平天、ちくわ、卵、こんにゃくを用意した。これらを、そのまま鍋にほおりこんでグツグツ煮ても、かんとだきは、いちおうできるで。ただし、あんまりうまないけど。
 やっぱり具材は一つ一つちゃんと下処理せなあかんな。牛スジはアクを取りながら10分ほどゆでる。ゆでたらきれいに水洗い。小さく切って串に刺しておく。ちくわは食べやすい大きさに切る。タコも切って串に刺す。平天は熱湯を通して油抜き。こんにゃくはゆでる。卵はゆで卵にする。
 そんで、一番大事なんは大根の処理や。大根はけっこう個性の強い野菜やさかい、ちゃんと処理せな大根が鍋全部を支配してしまうで。まず、柔らこうなるまで下ゆで。串がスッと軽く通るぐらいまでやな。ゆでたら、次が大事なんやけど、しばしの間水にさらす。そして初めて鍋に入れるんや。わしゃかんとだきの主役は大根やと思うとるから、大根はていねいに扱こうとるで。
 あとは汁に味付けやが、少しの塩と薄口醤油。最初はちょっとだけやで。ようけ入れたら取り返しができひんから、塩と醤油はちょっとだけ。味が薄い思うたら、煮ながら味をみながら、ちょっとづつ足していく。
 最低2時間は煮たいな。そして一晩夜を越したい。味が染むからな。お酒を燗して、かんとだきの鍋を火にかけて、さ、いただきまひょ。わしゃ大根は一番最後に食うねん。味がようしみて最高やで。残った汁は汁かけ飯にすんねん。全部の具材から出た旨みが混ざった汁を、飯にかけて、あらびきの黒こしょうを振って食うねん。うまいで。
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1月10日(土) 第7回講談北野亭に行く

 雪まじりの雨の降る中、北野坂を登る。といっても、異人館巡りをしに行ったわけでない。神戸の原住民はそんなことはしない。目的地は北野天満神社。第7回講談北野亭を聞きに行く。世話役の@Rinさんから、日時を聞いていたので、ぜひ行かなくてはと、楽しみにしていた。今日は落語と講談2席づつ。
 今日の演者は笑福亭智之介さん、桂阿か枝さん、そして、もちろん旭堂南湖さん。
 智之介さんの落語は「たぬさい」狸がサイコロに化ける噺。噺の運びも間の取り方もいいが、1ヶ所だけ気になった。狸が化けたサイコロを転がすシーンがあるが、そこで狸が転がらずに、スーと走る。ここで智之介さん、いきなり視線をスーと走らせて、狸が向こうに行っていることを表現した。ここは、いったん視線を下に落とし、一拍おいて、視線を向こうに走らせた方がよかったのでは。
 阿か枝さんは「禁酒関所」江戸落語では「禁酒番屋」といわている。小生が持っているDVDは柳家小さん師匠のもの。上方バージョンを生で聞くのは初めて。阿か枝さん、文枝門下だけあって、文枝師匠の面影がかいま見える。
 南湖さんは2席。難波戦記、般若寺焼き討ちの段と、忠臣蔵、浅野内匠頭切腹の段。神高学公開講座で聞いた南湖さんの講談は海野十三原作のミステリー講談だったが、今回は定番の難波戦記と忠臣蔵。
難波戦記はさすが「徳川家康をののしる会」会長のお弟子さん。家康をなさけなく描いておられた。忠臣蔵は正式の切腹の作法を詳しく教わった。切腹といっても、腹に刀を刺す前に首を介錯人が落とす、実質斬首だそうだ。きょうの講談では、内匠頭は実際に切腹したとしておられた。
講談も落語も面白かった。次回も行きたい。@Rinさん、また誘ってください。 

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1月9日(金) えべっさんにお参り

            

 わしら関西人にとったら、正月が終わったら、次なるイベントは十日戎や。えべっさんにお参りせんと、今年の福はもらわれへんで。10日、11日は用があるさかい、今日、西宮神社の宵戎に行く。いつに変わらぬにぎわいやな。で、次のことをえべっさんにお願いした。
 商売繁盛、家内安全、夫婦円満、身体健康、阪神優勝、長寿長命、世界平和、文章上達、文運隆盛、貧乏退散、金満裕福、皆勤表彰、記録達成、金本鉄人、赤星盗塁、藤川零封、混雑緩和、景気上昇、気宇壮大、順風満帆、誠心誠意、謹厳実直、自己抑制、酒池肉林、満願全席、馬食鯨飲、血圧正常、体重適正、年齢相応、経験豊富、収入増大、支出減少、贅沢三昧、質素倹約、悲願達成、安全第一、交通安全、意気軒昂、政権交代、一日千里、年年歳歳、日々好日。
あのお賽銭で、ちょっと欲どしかったかな。ま、ええや。

                     
この写真はえべっさん名物巨大マグロ。お金を貼り付けると金運に恵まれるとか。拝殿の外から長蛇の列。小生は大富豪につき、別に金運はいらんから、並ばんかった。ハラも減ってたし。

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2008年に読んだ本ベスト5

 2008年も楽しく読書生活を送ることができた。ところで、アマゾンやBK-1ができたおかげで、本代と本の置き場所が助かっている。インターネット環境が整う以前は、もちろん本は本屋で買っていた。ところが読みたくても入手できない本があった。ジュンク堂、旭屋、紀伊国屋などの大きな本屋にも置いていない。取り寄せてもらえればいいのだが、それもめんどう。で、興味をそそる本の広告を目にして、本屋で見かければ、とりあえず買っておくということをしていた。本は見かけた時に手に入れておかなければ、非常に入手が難しかった。昔は。それに今ほど貧乏じゃなかったし。
 こうして買った本を読めばいいが、ほとんどが積ん読。場所を食うし、余計なお金を使うし。思えばずいぶんムダなことをしていた。
 今は、インターネットのおかげで、読みたい本をあせって買う必要がなくなった。げに文明の進歩とはありがたや。
 それはさておき、2008年度、小生が読んだ本ベスト5は次の通り。

1位 新世界より 
  貴志祐介  講談社
 欲をいえば、SF的な説得力に欠けることは否めないが、作者の想像力を楽しむという、SFを読む快楽を与えてくれた作品。ホラーとしても、冒険小説としても一級品で、非常によくできたエンタティメントであった。 

2位 有頂天家族
  森見登美彦 幻冬舎
 楽しいといえば、これほど楽しい本はなかった。京の都で繰り広げられる、人間、天狗、狸の三つ巴のドタバタ活劇。抱腹絶倒、奇想天外、荒唐無稽、奇絶怪絶、波乱万丈、酒池肉林。これもアホの血のしからしむところだ。

3位 ウォッチメイカー  ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳 文藝春秋
 大どんでん返し、中どんでん返し、小どんでん返し。どんでん返しのオンパレード。ジェットコースターに乗った気分が味わえる。何がウソで何がホントか。読者はディーヴァーにたっぷりと振り回されるがいい。

4位 双生児 
  クリストファー・プリースト 古沢嘉通訳 早川書房
 普通に読めば絢爛豪華な大河ロマン歴史小説。ところが、この作品はそんなに素直な小説ではない。プリーストは作中のあちこちに引っ掛け針を仕掛けている。しかもその針には毒が。読んでいるうちに毒がまわってくるとSFになる。一冊で2度面白い。

5位 深海のYrr
  フランク・ツェッツィング 北川和代訳 早川書房
 久々のハリウッド超大作といった感じ。「海」が人類に牙をむいて襲いかかって来た。深海には何があるのか/いるのか。スペクタクルシーンはすごい迫力。少々長すぎるのが難点だが、海洋冒険SFの傑作といえよう。
  
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七草かゆ

 
今日は1月7日。朝食に七草粥を食べる。春の七草を入れたおかいさんである。この時期、粥を食べるのは、正月のご馳走で疲れた胃腸を休めて、邪気を払い健康を願うためといわれている。
 春の七草は次の通り。
 
セリ    せり
ナズナ   ぺんぺん草
ゴギョウ  ははこ草
ハコベラ  はこべ
ホトケノザ こおにたびらこ
スズナ   かぶ
すずしろ  だいこん

 秋の七草が観賞用なのに対して、春の七草は食用。ほんらいは、そのへんに生えている野草である。だから、野原にでも草摘みに行って、それをおかいさんに入れて食えば、自然の精気が体内に入って、邪気を払えるが、小生の住まいおる、神戸の街中では、こんな野草は生えていない。ぺんぺん草なら、小生宅は貧乏人につき生えているが。
 昔の知人に東北の人がいた。その人が驚いていた。神戸のスーパーでは、セリが高い値段で売っている。なんでも、その人の故郷では、セリなんぞ、買わずに、そのへんで摘んでくるものだそうだ。


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1月6日(火) 雪の朝の楽しみ

 寒いですね。私は寒いのが苦手です。暖かい春が待ち遠しいものです。こんな私でも、子供のころは寒さが平気でした。子供は風の子とは、よくいったものです。
 そういえば、子供のころは、冬になれば、神戸でもよく雪が降りました。雪国の人に叱られるかも知れませんが、雪が降り出すと、なんだかワクワクしたものです。雪だるま作りとか、雪合戦とか、普段ではできない遊びが、できるからでしょう。
 夜になって雪が降り始めると、寝る時にものすごく楽しみなものです。明日、目が覚めたら、積もっているかな。雪の夜は、早く目が覚めたいから、早く寝たものです。
 朝になって、窓を開けると、あたり一面銀世界。この時は、すごく感動したものです。一晩で見慣れた自分の街が、別世界に変わっている。SFが与えてくれる感動を表す言葉に「センス・オブ・ワンダー」という言葉がありますが、この夜が明けると別世界という、神戸の雪の朝は、まさしく「センス・オブ・ワンダー」でしょう。この英語、私は「びっくり素敵」と解釈していますが、あの体験は本当に「びっくり素敵」でした。その日、学校が休みだと、雪が溶けるまで、雪だらけになって遊んだものです。
 雪もあまり降らなくなりましたが、それ以上に見なくなったものがあります。霜柱です。現在の神戸の街中では、未舗装の道路はまずないでしょう。私が子供のころはまだありました。未舗装の道路でないと霜柱はできません。朝の登校の道すがら、道の端に残っている、霜柱を踏むと、ザクザクという感覚が面白く、道の端ばかり歩いて小学校に向かったものです。
 あのころは、暖房に練炭火鉢を使っている家庭が、まだまだ多くありました。よく、使用済みの練炭の灰が道端に捨ててありました。レンコンの大きいのみたいな、練炭の灰が、そのままの形で道に置いてあります。それを蹴ると、バッと白いチリを飛び散らかして、消えるのが面白くて、練炭の灰を探して歩いておりました。
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ウォーターボーイズ


監督 矢口史靖
出演 妻夫木聡 玉木宏 三浦哲郎 平山綾 竹中直人 眞鍋かをり

 廃部寸前の男子高校の水泳部。その水泳部の顧問に若くて美人の女性教師がなる。彼女に引かれて男どもが入部。ところが美人教師の専門は競泳ではなくシンクロ。それを知った男どもは入部をやめる。あとに残ったのは、5人のへなちょこな男の子たち。
 彼らは学校からプールの使用許可ももらえず、まともな指導者もなく、他の生徒たちにバカにされながらも、シンクロの練習を続ける。
 彼らのシンクロは、怪しげな水族館職員の、口からでまかせと思われる指導を受けつつ、それなりの形になりつつある。ひょんなことから、そのシンクロの演技を女子校のプールを借りて実施することになった。それを聞きつけた、男どもが再入部。彼らのシンクロは大人数のシンクロとなった。
 監督はスウィングガールズの矢口監督。こちらの作品の方が先。スウィングガールズが女の子だったの対して、こちらは男の子。笑えるところは、こちらウォーターボーイズの方が多いかな。くすぐりとギャグのセンスは抜群。画面の端の方で、笑いを取る画像が映っている。風呂屋で前で身体を洗っているおじいさんとか、火事のシーンで後ろで踊っている女の子とか。
 ラストの大人数の男の子による、シンクロの群舞は圧巻。笑わせられて、最後に感動させられる。
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スペアリブの赤ワイン煮こみ


 お正月は、雑煮やおせちと和食が多い。和食も嫌いではないが、正月の四日ともなると、大晦日から五日も和食が続いている。ここらで毛色の違う料理を食べたくなる。ということで、夕食はフランス料理とする。メニューは次の通り。

 タラのグラタン
 スペアリブの赤ワイン煮こみ
 ほうれん草のスープ
 さつまいものアイスクリーム
 バゲット
 赤ワイン

 写真はこのうちのスペアリブの赤ワイン煮こみ。本日のメインディッシュである。そんなに難しい料理ではない。基本的には、スペアリブを赤ワインで煮るだけ。ただ時間がかかる。肉を赤ワインで一晩マリネして、2時間から3時間煮込む。時間が調理する料理といえよう。
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