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スキン・コレクター


 ジェフリー・ディーヴァー   池田真紀子訳  文藝春秋

 車いすの天才科学捜査官リンカーン・ライムシリーズの最新作である。ディーヴァーお約束のどんでん返しも後半にちゃんとある。で、この本を読了して思ったのだが、このシリーズ、もういいや。ディヴァーお得意のどんでんも鼻についてきた。あきてきた。
 話が長い。456ページもある。で、お約束のどんでんは後半にならないと出てこない。それまで、なんということもない連続殺人事件の捜査話につきあわなければならない。
 ま、その連続殺人というのがなかなかユニークなので、なんとか読み通せたが。それに先行作「ボーン・コレクター」「ウォッチメイカー」を読んでおかないとよく判らない。
 連続殺人事件発生。被害者はいずれもタトゥーを施されている。そのタトゥーが死因。インクではなく毒を注入されている。そのタトゥーというのが、なんか意味ありげな文字。
 この犯人はどうやら「ボーン・コレクター」事件を意識しているようだ。そして、この話の冒頭では「ウォッチメイカー」が死んだとの報がライムにもたらされる。
 で、肝心のどんでんだが、×××は実は○○○だったというもの。「ウォッチメイカー」のめくるめくどんでんに比べれば、小生は弱いと感じた。   
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