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「美味しんぼ」の間違い

 漫画「美味しんぼ」は一時愛読していた。ところが80巻ぐらいで読むのを止めた。今は最初の10巻を残して全部古書店に売った。
 原作者の雁屋哲の考えが相容れなくなった。それに作画の花咲アキラの下手さかげんについて行けなくなった。10巻ぐらいまではいい。絵は下手だが生きていた。ところが巻を追うに従って絵が死んでいった。お手元に「美味しんぼ」の単行本があるのなら1巻と100巻を見比べて欲しい。100巻の絵は死んでいるのが判る。
 この「美味しんぼ」に重大な間違いを見つけた。7巻目の153ページを見て欲しい。鯛の養殖場のシーンが描いてある。ここが間違い。山岡が鯛にエサをやっている。鯛が水面に踊りあがってバシャバシャと派手にエサを取っている。
「こりゃ壮観だ」と感心するセリフもある。
「どれが本物の鯛か教えてやる」なんてエラそうなことをいっているが、実際に鯛の養殖を取材して描いた絵なのか疑問だ。こんな間違いをしてエラそうなことをいわないで欲しい。
 小生は大学は水産学科だった。実習で養殖している鯛やハマチのエサやりもしていた
 鯛はあんなエサの食べ方はしない。鯛は水中を泳ぎまわり上から下りて来るエサをパクッと食べるのである。鯛は水面に踊り上がってエサは食べない。
 あれはハマチのエサの食べ方である。ハマチはエサをやると、水面をバシャバシャいわせて大騒ぎしてエサを食べる。
 鯛とハマチの違いも判らないのに、天然の鯛だ養殖の鯛だとえらそうなことをいわないことだ。
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