走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

単調な仕事がいやになっている君へ

2011年08月15日 19時21分32秒 | 悩める君へシリーズ
 人というのは不思議なもので、単純な作業をしていると作業時間がだんだん早くなるという。
 そして、それが単調すぎるといやにもなる。

 そこで、いやでもその仕事を辞めないのは、「自分の時間を売っている(労働対価)のだから仕方がない」と諦めるからか...

 コンピュータが日常に入る前から仕事をしているので、その変化について驚く一人である。

 昔は、大量定型的な仕事が山のようにあった。
 それを人海戦術でやっつけるのである。
 若い頃、その単調な仕事を朝から晩まで、何日も繰り返してやらなければならなかった。

 それだけじゃない。
 選挙管理委員会時代、選挙人名簿は手書きカード方式で、それを綴ったフォルダーがキャビネットに保管してあった。
 そして、そのキャビネットはおびただしい数があって、当然それには施錠するようになっていた。
 新人(正確には一番の下っ端)は、この施錠を毎朝開け、帰りには閉めて帰るというルールがあった。

 なによりも、これが苦痛だった。
 「なんでこんな作業をしなきゃいけないのか...」
 来る日も、来る日も、そう考えながら作業をしていた。
 結局、5年という歳月が流れる...

 でも、天は見放さなかった。

 選挙人名簿の電算化である。
 幸運(?)にも担当として電算化を任される(先輩たちが嫌がっただけであり、事実は押し付けられたような感じ)。

 この仕事をしてよかったのは、それまでの業務を科学的に分析し、システム設計に近い仕事ができたことだろう。
 その過程の中で穴のようなものを見つけたこともある。
 そのことで改善点が見えてきた。

 また、電算化するということは現実の仕事と全く同じにはできないということがわかってくる。
 コンピューターというやつは、融通がきかない...

 そう思うと人間様の方がエライということもわかった。
 この経験が、コンピュータ崇拝主義から、ツール主義へと転換した。

 ただ、現実の仕事をコンピュータの仕事にどう近づけるか妥協案を見つけ出すことだった。
 先輩に相談すると、「なんとか、せえ!」の一点張り。
 泣きそうなときもあった。

 その時に出てきた答えのほとんどが、手作業で仕事をしていたときに「ここはこうした方がエエのに...」という思いだった。
 そして、「コンピュータはこうしかできませんが、私たちの作業を少しだけこう変えれば上手くいくと思います」という進言をすると、かなりの確立で受け入れられるようになり、それが重なると「お前の好きなようにせえ」となった。

 つまり、どのような単調な仕事でも、完成度の高い仕事でも、改善の余地は必ずある。
 それを探していきながら、発見すると楽しくなる。

 そして、その時に、心の中でこう呪文を唱えるのである。

 「いつか、自分が変えてやる!」 
 
 


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