走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

人の縁(えにし)

2012年11月09日 05時09分08秒 | つぶやき

 思いがけぬ出会いを、「邂逅(かいこう)」といい、「遭遇(そうぐう)」という。
 人の縁はまずここから始まると、作家の浅田次郎さんは言っている。

 浅田さんの解説では、「邂逅」とはかねてより会いたかった人、あるいは好ましい人との出会いをいい、「遭遇」とは会いたくない人、あるいは好ましからぬ人とバッタリと出くわすことなのだそうだ。

 ただし、縁の怖いところは、思いがけぬ出会いのそのときには、「邂逅」か「遭遇」かが判然としない。
 のちに振り返って、「あの人に出会えてよかった」とか、「あの人にさえ出会っていなければ」などと考えるのである。

 そうこう思えば、人の縁とはいよいよ人知の及ばざるところで、むしろ妙な期待や警戒をして人生を偏狭にするよりは、来る者拒まずと肚(はら)をくくって、出会いをミステリーのように楽しんだほうが得、という気がするとも言われている。

 本当に「人の縁」ほど不思議なものはない。

 ずっと会っていなかったのに、再会した時にすぐに思い出す人がいる。
 
 その「思い出しスイッチ」を誰が押すのか。
 それ以前に再会の機会を誰が演出したのか、つい考えることがある。
 それこそ人知の及ばざるところなのか。

 しかし、再会するからにはきっと何か理由があるのだろうとつい考える。
 自分の中では、これを「運命(さだめ)」とよんでいる。

 人間関係の中でどんなに親しくしていても、そこに利害関係のある人はいつか遠のいてしまった経験がある。
 それは、こちらと付き合っていても「利」がなかったり、「利」がなくなったと感じるからだろう。
 また、付き合うことで「害」になると感じると保身のために遠のく人もいる。

 この場合は、「遭遇」ということか。

 だが、「再会」は出会うよりも奥が深い。

 私は「出会い」よりも「再会」を大切にしたい。
 その方がよりミステリアスなような気がする。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。