走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

訓覇さんの教え Ⅱ

2007年01月29日 06時30分55秒 | その他
★★★ PDSの限界

 一時、行政の評価体質のなさについて大ブーイングが起こり、都市経営手法のにおけるPDS(Plan(計画),Do(実行),See(評価))の重要性が説かれた。
しかしながら、何か足りないものがあるような気がしていた。

 それが何かに気づいたのは、スウェーデンの介護ケア施設を訪問したときのことであります。
女性マネージャが、A4版のごっついチェーブ・ファイルを小脇に抱えて出てきました。
私は、福祉部門の経験がなかったので専門的なことについて何を質問していいのか困ったなと思ったのですが、何か質問をしないといけないと思い、
 「ここは入居者にとって快適なのですか?」という不躾な質問から入りました。
彼女は、ニコッと微笑み、
 「私たちは常にそうあるべきだと思っているし、そうなるよう改善を怠っていないと思います。」という答えが返ってきました。
 「では、どのようにしているのですか?」と聞き返すと、
彼女は手元のファイルを開け、
 「これは個人カルテのようなものです。そして、一人ひとりに提供するサービスを3カ月おきに評価し、修正を加えています。」
続いて、次のような質問をしてみました。
 「3カ月おきに評価していたら、大変ではないですか?」
 「なぜ?評価をするということは当然のことなので大変と感じたことはないわ。」
 「では、評価・改善を繰り返しているうちに、180度違うことになったりしないのですか?」
 「可能性はあるわ。でも、顧客に対して改善することがなぜいけないの。状況は常に変化しているでしょう。」

 なるほど、であります。

 PLDにK(改善)がプラスされることが重要であり、評価から改善せずに計画へリターンするということは、結果的には評価していないと同じことになるということを学びました。
 そして、その結果、まったく異なる方向にいったとしても、きちんと説明しながら進めていけば大丈夫なんだということも学びました。

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