走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

変わりたい...

2009年12月25日 22時26分03秒 | 職場の出来事
 今日、部下の個人面談に行って来た。

 ある部下から、職場に恵まれず退職を考えているというショッキングな話を聴く。
 当然、仕事に対しての「やりがい」や「使命感」といったものを持つことができないという。

 仕事がつまらなく、一日が長いと。
 「何か新しいことをはじめるとか、従来のやってきていることを変えてやろうみたいなものを見出せませんか?」と問うと、「考えられない」という。
かなり重症である。

 「やる気がない」と一刀両断するのは簡単である。
 どうやら根っこは人事のようである。

 「一般行政事務から遠ざかっているから市長部局に異動したい」という。
 やんわりと、「仕事はどこもいっしょですよ」と切り出す。
 「私などは、職員生活の三分の二は行政委員会です。水が合うのか、仕事が楽しくってたまらない。でも、どこに居ても楽しく仕事をしているような気がします。どのような姿勢で取り組むかだけではないですか?」
 「そんなもんですかね」
 「そんなもんです。退職もいつでも簡単に退職できますよ。でも、今の苦しみから逃げるための退職と豊かな人生を送りたいための退職とでは大きく異なりますよね。あなたが望まれているのは、どちらですか?」
 「・・・・」
 「私なら豊かな人生を送るためなら退職するかもしれませんね。この場合の豊かな人生とは、一人でも多くの気のあった仲間たちと過ごせることでしょう。その仲間を探す方法は、今の職場が一番理想だと思うんですよね」
 「そんなものですかねぇ」
 「そんなものですよ。内に友人をつくるより、外に友人を多くつくるほうが絶対に自分にとって有効ですよ。外の人たちは、私の肩書きなんか関係ないですからね。私という人間がおもしろかったら、付き合ってくれますから。やる前に諦めていません?」
 「今まで新しいことをやらせてもらった経験がないものですから...」
 「新しいことをやりましょうよ。一つでいいですよ。それも簡単なことからでいいですよ。サポートしますよ。大事なのは地域の人たちが小さくてもいいから井戸端会議ができる場(フィールド)をつくることが大切です。例えば、『花いっぱい運動』を仕掛けるにしても、その中でコミュニケーションが生まれないとせっかくやった意味がなくなりますよ」
 「わかりました、考えてみます」

 私は、この部下が例え具体的な行動を起こさなかったとしても責める気はありません。
しばらく、彼なりに悩んでみる。
その時間を持つところから、実は変わるきっかけができると思うからです。


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