★★☆ 叙情的な美しさとは?
童謡を聴いていて、最近、日本語の美しさを感じます。
非常にわかりやすい歌詞なのに、なぜか心打たれ、ノスタルジック(郷愁にふけること)な気分になります。
例えば、次の童謡はみんな知っています。
シャボン玉
野口雨情 作詞
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こはれて消えた
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こはれて消えた
風々吹くな シャボン玉飛ばそ
雨情・晋平コンビによる代表作の一つです。
歌詞にあるように、シャボン玉を膨らませ、飛ばすという一連のイメージを子どもたち自身が共有しやすいように作られており、この点だけにおいても作詞家作曲家二人の、深い才能を感じることができます。
しかし、この詩には悲しい物語があります。
雨情は明治41年3月に先妻(高塩ひろ)との間に長女をもうけました。
しかし長女はわずか7日で亡くなってしまったそうです。
彼の詞は、この悲しい事実がきっかけとなった、とも言われており、確かにその視線で「シャボン玉」を詠めば、雨情の一連の作品群を流れる「失われゆくもの」「失われてしまったもの」に対する情感が、この作品にも色濃く反映されていることがわかります。
そして、このことを頭に入れて、もう一度、歌詞を詠んでみてください。
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こはれて消えた
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こはれて消えた
風々吹くな シャボン玉飛ばそ
どうです?切なく、悲しいイメージに聴こえてきませんか?
文字は一切変えていませんが、その裏の物語をイメージすると全く異なる詩に聴こえませんか。
これをイメージできるのは日本人としての美しい心を持っているからなのです。
童謡を聴いていて、最近、日本語の美しさを感じます。
非常にわかりやすい歌詞なのに、なぜか心打たれ、ノスタルジック(郷愁にふけること)な気分になります。
例えば、次の童謡はみんな知っています。
シャボン玉
野口雨情 作詞
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こはれて消えた
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こはれて消えた
風々吹くな シャボン玉飛ばそ
雨情・晋平コンビによる代表作の一つです。
歌詞にあるように、シャボン玉を膨らませ、飛ばすという一連のイメージを子どもたち自身が共有しやすいように作られており、この点だけにおいても作詞家作曲家二人の、深い才能を感じることができます。
しかし、この詩には悲しい物語があります。
雨情は明治41年3月に先妻(高塩ひろ)との間に長女をもうけました。
しかし長女はわずか7日で亡くなってしまったそうです。
彼の詞は、この悲しい事実がきっかけとなった、とも言われており、確かにその視線で「シャボン玉」を詠めば、雨情の一連の作品群を流れる「失われゆくもの」「失われてしまったもの」に対する情感が、この作品にも色濃く反映されていることがわかります。
そして、このことを頭に入れて、もう一度、歌詞を詠んでみてください。
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こはれて消えた
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こはれて消えた
風々吹くな シャボン玉飛ばそ
どうです?切なく、悲しいイメージに聴こえてきませんか?
文字は一切変えていませんが、その裏の物語をイメージすると全く異なる詩に聴こえませんか。
これをイメージできるのは日本人としての美しい心を持っているからなのです。