今日、行政改革担当の後輩と久しぶりに会った。
次のような簡単な会話を交わす。
「どう、新しい職場?大変やろ?」
「ええ、なんとか。」
「(仲間に)嫌われる職場やから大変やと思う。」
「でも、前の職場(財政課)で慣れていますから。」
「前の職場は、最終的にお金がつくから(救われる)。
今の職場は切るだけやから本当に嫌われる。大変よ。」
ここで別れた。
私も、行政改革を担当していた頃、たくさんの仲間から嫌われた。
市民のことを思うと、仲間に嫌われることを進んでしなければならなくなる。
心の中で「わかって欲しい」と叫びながら、クールに削減案を提示する。
怒りをあらわにされ、罵声を浴びたことも何度もある。
よくよく考えたら、その時の私の立場は「係長」。
えらそうに課長さんと喧嘩していたような気がする。
課長さんたちは、組織防衛に走る。
当然である。
課長が組織を守らなければ誰が守るかのか、課長になってよくわかる。
生意気であった。
今の教育長とも確か、喧嘩したことがあり、いまだに「あの時は、お前は
何も耳を傾けず、『だめです』しか言わんかったのう。」と言われる。
相当、腹が立ったのであろう。
14~15年も前の話なのに...
あの時ほど庁内をさ迷い歩いたことはない。
現場をみておくことが大事だと思い、暇さえあったら庁舎内をウロウロした。
ある人などは、「お前が傍に来たら損をするから、傍に寄るな。」と言われた。
「お見事」としか言いようがないくらい、嫌われた。
でも、少しづつであるが理解者が増えてきた。
「ちょっと相談があるんやが、来てくれんか。」と声がかかるようになる。
ある時、かなり大きな組織を作ることとなり、ノウハウがないために
職員を借りようということになった。
担当局長は、我慢強い人で調整能力の高い人であった。
その人が、声を荒げて電話をしてきた。
「すぐ来てや。」
何事かと駆けつける。
「もう我慢できん。借りるのを辞めて、すべて新規採用職員で対応させてくれ。」
相当に腹が立ったのであろう。
平素、温和で取り乱すことのない人である。
どうしたものか考えた。
そして、ゆっくりと
「そうですよね。すべて新規採用職員の方がやりやすいですよね。」
「そうやろ。君ならわかってくれると思った。」
「でも、専門職の職員ですから将来配置される部署は限られますよね。
そしたら、例えばですよ、同じ専門職の職員を5人採用したとします。
その人たちが、係長、課長と上がっていった時に、すべてがその役職に
つけれますかねぇ?」
しばし無言・・・
「わかった。前言を撤回する」
理解ある先輩たちに恵まれた。
そのおかげで、中核市になるとき、類似市の中で一番コンパクトな
組織体制と最も少ない職員数を実現できた。
嫌われることを厭(いと)わない。
そんな職員になってください。
次のような簡単な会話を交わす。
「どう、新しい職場?大変やろ?」
「ええ、なんとか。」
「(仲間に)嫌われる職場やから大変やと思う。」
「でも、前の職場(財政課)で慣れていますから。」
「前の職場は、最終的にお金がつくから(救われる)。
今の職場は切るだけやから本当に嫌われる。大変よ。」
ここで別れた。
私も、行政改革を担当していた頃、たくさんの仲間から嫌われた。
市民のことを思うと、仲間に嫌われることを進んでしなければならなくなる。
心の中で「わかって欲しい」と叫びながら、クールに削減案を提示する。
怒りをあらわにされ、罵声を浴びたことも何度もある。
よくよく考えたら、その時の私の立場は「係長」。
えらそうに課長さんと喧嘩していたような気がする。
課長さんたちは、組織防衛に走る。
当然である。
課長が組織を守らなければ誰が守るかのか、課長になってよくわかる。
生意気であった。
今の教育長とも確か、喧嘩したことがあり、いまだに「あの時は、お前は
何も耳を傾けず、『だめです』しか言わんかったのう。」と言われる。
相当、腹が立ったのであろう。
14~15年も前の話なのに...
あの時ほど庁内をさ迷い歩いたことはない。
現場をみておくことが大事だと思い、暇さえあったら庁舎内をウロウロした。
ある人などは、「お前が傍に来たら損をするから、傍に寄るな。」と言われた。
「お見事」としか言いようがないくらい、嫌われた。
でも、少しづつであるが理解者が増えてきた。
「ちょっと相談があるんやが、来てくれんか。」と声がかかるようになる。
ある時、かなり大きな組織を作ることとなり、ノウハウがないために
職員を借りようということになった。
担当局長は、我慢強い人で調整能力の高い人であった。
その人が、声を荒げて電話をしてきた。
「すぐ来てや。」
何事かと駆けつける。
「もう我慢できん。借りるのを辞めて、すべて新規採用職員で対応させてくれ。」
相当に腹が立ったのであろう。
平素、温和で取り乱すことのない人である。
どうしたものか考えた。
そして、ゆっくりと
「そうですよね。すべて新規採用職員の方がやりやすいですよね。」
「そうやろ。君ならわかってくれると思った。」
「でも、専門職の職員ですから将来配置される部署は限られますよね。
そしたら、例えばですよ、同じ専門職の職員を5人採用したとします。
その人たちが、係長、課長と上がっていった時に、すべてがその役職に
つけれますかねぇ?」
しばし無言・・・
「わかった。前言を撤回する」
理解ある先輩たちに恵まれた。
そのおかげで、中核市になるとき、類似市の中で一番コンパクトな
組織体制と最も少ない職員数を実現できた。
嫌われることを厭(いと)わない。
そんな職員になってください。