走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

うれしい便り

2010年11月10日 21時48分35秒 | うれしい
 今日、前の職場で部下だったA君から葉書が届いていた。
 病気全快を知らせる嬉しい便りだった。

 実は、かなり重い病気だった。

 でも、彼は克服した。
 奇跡に近いことである。

 彼は、私よりもずっと若い。
 入院している病室を訪ねたとき、彼は奥さんや子どもさんのことを気にかけていた。

 彼は正直使いにくい部下だった。
 でも、それは彼に自分というものを持っている証であろう。
 上司にとって耳の痛い部下をどうしても遠ざけてしまう傾向がある。
 耳障りのいい部下の方が正直かわいい。

 でも、部下から発する意見や提案が、己自身のためのものであるならば、それは聴く価値がないかもしれないが、それが全体のためならば例え上司でも従わざるを得ないと思う。

 彼が異動してきた当時は、観ていて自分の殻から抜け出せていなかったような気がする。
 しかし、人は成長するものである。
 年月とともに、周りのことや地域の人のことを考えてくれるようになった。
 私が教えたわけではない。
 自分で変わったのである。
 そんな矢先の発症だった。
 突然だった。

 見舞ったとき、かれは「なぜ、自分なんでしょう...」とつぶやくように言った。
 帰り道、何もできない自分が不甲斐なかった。
 上司として失格だと思った。
 彼にもっと何かしてやれたのではないかと。
 後悔の念でいっぱいだった。

 そんな彼が戻ってきた。

 きっと、彼はひと回り大きく育ったことであろう。
 人としての優しさや思いやりを感じられる人間に育ったであろう。

 大病をしたけれども、それを試練として受入、戦い抜いた君の未来はきっと明るい。
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。