人生のうち、何度か自分では努力しているつもりでも報われない時がある。
「なぜだろう」と自問自答してもその答えが見つからない。
人に相談すると、「あんたの性格のせいよ」とか、ひどい時には「自業自得よ」に近いことまで言われたりする。
中には慰めるように、「運がなかったのよ」と言われる御仁もいる。
いったいどれが本当なのか。
ただ、合理的な説明をしてくれる人はいない。
ということは、本当に運が悪かったのかと、ついぞ勝手に思い込み始めた自分がいる。
最近などは、「実力三割、運七割」と勝手に思い込むようになった。
だから、失敗しても「運が悪かったなあ」と他人事のようにあきらめがつきやすくなった。
おかげで出直しが素早くなった。
きっと、失敗を悶々と引きずることが少なくなったからであろう。
そういう意味では、曽野綾子さんの言葉を借りれば、人生は、運と自分のささやかな生き方の方向付けというものの相乗効果のような気がする。
大切なことは、人と違う運命を甘受できるかだと。
人の運命をうらやましく思っても致し方ないのである。
つまり、自分の運命をフルに使う。
それだけである。
人間の勝ち負けなど、簡単に言えるものではない。
人生おける勝ち負けは、その都度で変わるものであり、「万事塞翁が馬」ということわざ通り、後になってみなければわからない。
だからくよくよする必要もない。
自分の運命をしっかりと受け止めて、常にプラス思考で生きることができれば最高だと、つくづく思うようになった。