ケニアの首都ナイロビ、その100km北にムエア地域があります。この地域の人々は、以前トウモロコシとキャッサバの粉を練ったものをゆでて食べていました。この地域に、日本政府が有償援助や無償援助の支援しているのです。支援の結果、ムエア地域では、7860㏊の農地で年間4万トンの米が取れるまでになっています。今では朝昼晩、3食の美味しくて栄養のある米飯を食べられるようになりました。ケニアの農民は、狭い土地を細分化しながらより貧しい土地を耕していました。そんな中で、市場の動向を的確に把握しながら、市場が求める作物を供給する農民も現れています。携帯の普及です。ケニアに限らず、アフリカでは爆発的に携帯が普及しているのです。
そこで、農産物の生産と携帯の普及が、これからケニアの農民をどのように変えていくのかを見てみました。ケニアには、旧態事前の農業を、頑固に行う人々も存在します。でも、変わりつつある農民もいるわけです。ケニアの首都ナイロビのスーパーでは、数十種類のブランド米が売られているのです。消費者の多様性を示すエピソードです。どの消費者がどのブランド米を望んでいるのかを把握した上で、多くのブランド米が陳列されているわけです。規模の小さい農業、儲かりにくい農業、そして非効率な農業が変わろうとしているのです。これを変える原動力になっているの道具が、携帯電話です。アフリカは、物を売る時代から情報を売る時代に突入しているようです。今まで見えなかったものが、見えるようになってきました。誰が何を求めているのか、高く売れるのは何かなどが分かるようになったわけです。
ベイスオブザピラミッド(BOP)の人口は、40億人を超え、世界人口の76億人の半分以上を占めています。BOPは、所得において底辺を構成する人々です。国際貧困ラインを1日1.9ドル以下とする見方があります。1日1.9ドル以下で暮らす世界の貧困人口は、2002年に16億人でした。それが、2013年には8億人に減少しているのです。BOPの人々の所得が、確実に増大していることを示しています。蛇足ですが、BOPの人々も、しだいに品質の確かな製品を求めるようになってきています。製品に関して良い悪の判断ができる情報を、獲得できる環境になっているのです。貧困者の人口が減少し、所得の向上によって、中古品であっても、良い品物を選択するようになります。携帯による情報の獲得、携帯による支払いの決済など、蛙跳び現象(リープフロッグ現象)がアフリカでも起きています。
ある程度、農民が資本を少し持てるようになると、その資本を増やす工夫をするようになります。余談ですが、ケニアの農地は、火山灰の混じった肥沃な土壌に恵まれているのです。灌漑施設が充実していれば、穀倉地帯として発展する可能性を持っています。つい最近の新聞に、サブサハラのコメの生産が向上している記事がありました。日本が協力し始めた2008年ごろは、1400万トンの生産でした。近年では2800万トンまで生産を上げているとのことです。2030年には5600万トンまで伸ばし、アフリカのコメの自給を実現する計画のようです。日本の援助を感謝するとともに、これからの支援も求めていました。ちなみに日本のコメの生産は、700万トンです。
そこで、農産物の生産と携帯の普及が、これからケニアの農民をどのように変えていくのかを見てみました。ケニアには、旧態事前の農業を、頑固に行う人々も存在します。でも、変わりつつある農民もいるわけです。ケニアの首都ナイロビのスーパーでは、数十種類のブランド米が売られているのです。消費者の多様性を示すエピソードです。どの消費者がどのブランド米を望んでいるのかを把握した上で、多くのブランド米が陳列されているわけです。規模の小さい農業、儲かりにくい農業、そして非効率な農業が変わろうとしているのです。これを変える原動力になっているの道具が、携帯電話です。アフリカは、物を売る時代から情報を売る時代に突入しているようです。今まで見えなかったものが、見えるようになってきました。誰が何を求めているのか、高く売れるのは何かなどが分かるようになったわけです。
ベイスオブザピラミッド(BOP)の人口は、40億人を超え、世界人口の76億人の半分以上を占めています。BOPは、所得において底辺を構成する人々です。国際貧困ラインを1日1.9ドル以下とする見方があります。1日1.9ドル以下で暮らす世界の貧困人口は、2002年に16億人でした。それが、2013年には8億人に減少しているのです。BOPの人々の所得が、確実に増大していることを示しています。蛇足ですが、BOPの人々も、しだいに品質の確かな製品を求めるようになってきています。製品に関して良い悪の判断ができる情報を、獲得できる環境になっているのです。貧困者の人口が減少し、所得の向上によって、中古品であっても、良い品物を選択するようになります。携帯による情報の獲得、携帯による支払いの決済など、蛙跳び現象(リープフロッグ現象)がアフリカでも起きています。
ある程度、農民が資本を少し持てるようになると、その資本を増やす工夫をするようになります。余談ですが、ケニアの農地は、火山灰の混じった肥沃な土壌に恵まれているのです。灌漑施設が充実していれば、穀倉地帯として発展する可能性を持っています。つい最近の新聞に、サブサハラのコメの生産が向上している記事がありました。日本が協力し始めた2008年ごろは、1400万トンの生産でした。近年では2800万トンまで生産を上げているとのことです。2030年には5600万トンまで伸ばし、アフリカのコメの自給を実現する計画のようです。日本の援助を感謝するとともに、これからの支援も求めていました。ちなみに日本のコメの生産は、700万トンです。