ファンタジアランドのアイデア

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地球温暖化とかけて、商機の到来と解く   アイデア広場 その411 

2018-10-24 17:33:40 | 日記

 地球温暖化とかけて、商機の到来と解く、その心は生産性が向上します。気候が極端に変化したときの極限状況における人間の行動が理解できれば、現在の温暖化に対処する方法が分かるかもしれません。数千年前に、日本には縄文海進という温暖化の現象が見られました。この時期、縄文時代ではもっとも生産性の高かった時期でもあったのです。まず、各地の貝塚を見ると分かるのですが、大きなハマグリがたくさん獲れました。もう一つの特徴は、製塩土器も盛んに作られたことです。この塩とハマグリを組み合わせて、乾しハマグリの生産が行われていたことがわかります。この保存性の高いハマグリを内陸部に運び、交易をしていたのです。内陸から海辺には、鹿の角や良質な石材が持たされました。鹿の角は、良質な釣り針となり、さらに漁業の生産性を上げました。海の民も山の民も豊かになったのです。温暖化を機会に、縄文人は飛躍的に生産性を上げていったことが分かります。
 そこで、温暖化が到来している21世紀の現在、商機はどこにあるのかを考えてみました。温暖化は、地球規模で進んでいます。温暖化による世界平均気温の上昇に伴い、極端な高温現象が増えてきます。そして、極端な低温現象は減ってきているようです。この現象には、南北に多少差があるようです。特に、北極付近の地域は最も温度が上がっています。北極は気温の上昇に伴い雪氷面積が減り、太陽光を吸収することで気温上昇が加速しています。日本の場合、気温の上昇は北日本ほど大きくなるという現象が起きています。2016年の台風で、北海道は大きな被害を受けました。この被害は北海道だけでなく、東京の台所にも大きなマイナスの影響を与えました。北海道を襲った2018年の台風や地震の災害も、農産物の価格において、本州に大きな影響をもたらしています。急速な温暖化を考慮すると、これらの災害は、今までより多く発生するであろうと、私たちも覚悟が必要です。覚悟だけでは解決しないので、対応策も立てておくべきでしょう。
 北海道の食糧基地としての重要性が、あらためて認識されたわけです。北海道では、ジャガイモ、豆類、テンサイ、小麦の輪作が行われています。今後、温暖化が進めば、ジャガイモや小麦、そしてテンサイといった高温被害に弱い作物の供給が不安定になります。テンサイの代わりにサツマイモを導入する農家も増えるでしょう。コメが生産されないと言われた北海道が、今や日本有数の米所になっています。それも、美味しいという評価を得られる時代です。本州から北上する作物が、これからは続々出てくることでしょう。サクランボもリンゴも、そしてモモも、いずれ北海道が主産地になるかもしれません。
 でも、災害が襲ってくる割合は、増えることを考慮することになります。その一つの対策は、極東ロシアの農地開拓でしょう。この地域は、北海道以上に温暖化が進んでいます。ロシアを日本の食糧基地にする構想は、合理的なものでしょう。北海道の農業を極東ロシアに移転し、安定供給をはかることになります。北極海航路も、実現をしつつあります。シベリアの天然ガスと極東ロシアの農産物が、日本の経済と生活を支える日がくるかもしれません。
 余談ですが、本州では、筑波山で落葉広葉樹が減少し、温暖な地域に分布する常緑広葉樹が増えています。この流れににそって、野生動物の分布が拡大し、昆虫類の分布がも北上しています。気候変動は、農業に大きな被害をもたらします。でも、その気候変動を生かすことができれば、大きなビジネスチャンスにもなるわけです。でも、農業だけが、ビジネスチャンスになるわけではありません。昆虫の北上には、マラリアも含まれます。蚊の対策や薬の開発が始まります。先進国のマラリヤが侵入すれば、本格的な薬の開発や防虫剤の開発が始まります。マラリアは途上国の病気と言うことで、開発が遅れていたのです。エイズに見られるように、先進国で発生すれば巨額の資金を投じて薬を開発します。その薬は、高い価格で売れたからです。途上国では、ビジネスにならないという意識があったのかもしれません。でも、先進国に侵入し、流行が本格化すれば、事態は急変します。巨額の資金が投じられます。資金が動くところに、ビジネスチャンスがあります。蛇足ですが、北上する伝染病は、マラリアだけではありません。デング熱などの熱帯の風土病も、北上の機会を狙っています。縄文海進は、縄文人に多くの恩恵を与えました。平成の温暖化も、大きな恩恵をもたらしてほしいものです。

 地球温暖化とかけて、商機の到来と解く、その心は工夫次第で宝の山だ