ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

日本の金融業を少し良くする工夫   スモールアイデア NO200 

2018-10-12 20:57:20 | 日記
  成績の良い人は、アイデアを上手く作り出すことはできないという固定観念があるようです。これはある面で正しく、ある面で間違いです。成績の良い人は、受験などで偏差値が高い人と同一視されています。受験産業が発達している現在は、過去の試験問題を分析し、傾向を割り出すことが進んでいます。ある程度、受験産業のレールに乗ることができれば、一定の偏差値を獲得できます。ルールに乗った学力は、過去問の中での学力になります。受験偏差値の優等生がアイデアを出す場合、過去問の中での組合せから出てくるものになるわけです。一方、過去問を利用しながらも、本を読み、対人ゲームなどを体験して、成績の良い人もいます。こちらの優等生は、知的バックグランド広くて深いので、アイデアを異質知識や経験の組合せから作ることが多くなります。どちらにしても、これらの優等生は、金融業に進むことが多いようです。でも、今日本の金融業は世界から遅れを取っているように見えます。
 そこで、日本の金融業を良くする方法を考えてみました。商売は、相手が求めるものを適正な価格で売り買いすることが基本です。さらに、仕入れ先が困らない程度の値段で取引をすることになります。取引先に無理な値下げを強いれば、取引先は品質を落としたり、従業員の給料を減らしたりして、帳尻を合わせようとします。でも、この流れは結果として、お互いを不幸にしてしまいます。一時的には良いのでしょうが、長い目で見れば、全体の最適解が低下することになります。銀行を揶揄する言葉に、「晴れの日に傘を無理矢理貸し、雨の日に取り上げる」というものがあります。このような状態は、不条理なことといえます。
 小売業や流通業、そして製造業は、消費者の利便性や要望をできるだけ早くかなえようと仕組みを整えてきました。朝注文すれば、夕方には届くシステムを作りあげています。ある工具の企業は、7000種類ある品目を揃え、注文の翌日には出荷する体制を整えています。在庫も普通は1ヶ月が多いところを、4ヶ月の在庫を確保しています。早い出荷と安心の在庫を消費者にアピールしているわけです。進化している小売業や製造業に比べ、金融業はどうなのでしょうか。金融機関を利用する企業は、お金の貸し出される期日が最も大事なのです。多少金利が高くとも、早い融資を望みます。でも、審査に時間を要し、企業がビジネスチャンスを流してしまう例もあるようです。また、すでに融資枠があるにもかかわらず、確認に時間がかかる例もあるようです。この逆を行えば、融資を受ける企業は、喜ぶわけです。
 余談ですが、銀行はあらゆる業種の内容に熟知しています。小売業の長所も短所も知り尽くしています。そして、各小売業の業績も把握しています。これは、流通に関しても、製造業に関してもおなじように、知り尽くしているわけです。この情報を、各企業に適時提供している金融機関があります。最近は、アレルギーの犬が増えています。愛犬家は、困っています。この解決に乗りだした企業に、金融機関が自前の情報を提供するのです。この情報を元に、グルテンフリーのぺットフードや天然素材な使ったシャンプーを開発した企業もあります。愛犬家には、非常に喜ばれています。利益も生み出しています。企業も金融機関もウインウインになるわけです。蛇足ですが、この金融機関は、ぺットケアの本場がドイツだということ把握していました。なので、ヨーロッパにネットワークがある人からこの情報を得たようです。金融業は、優秀な人材を使いこなし、持っている情報を有効利用することにより、もっともっと飛躍する可能性があるようです。