ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

日本の農家・政治志向から経済合理性・海外のフロンティア  アイデア三題噺139 

2018-10-21 17:06:06 | 日記
 日本の農家には、各家庭に自家用車があり、農業の機械化も進んでいます。近くにスーパーもあり、都市部と同じ快適な生活ができます。中国人観光客の方が見ると、別荘が広がっているように思えるそうです。農村に、スーパーがあることが、信じられないとのことです。都市部と同じように、自己完結している日本の農村がありました。でも、途上国から見ると理想的な農村にも、ほころびが見えてきました。
 そこで、そのほころびを修復する方法を考えてみました。日本の農村の豊かさの源泉は、教育水準の高い人々でした。この人達が地域を豊かにし、その豊かさが国会議員などの政治家を支えていたのです。政治家は、地盤を豊かにすることが、自分の政治生命を高めることだと理解してました。経済的合理性よりも、政治を優先していきました。政治と行政が、農村に有利な施策を行ってきたわけです。でも、農村の人口が減少し、集票力としての魅力が薄れてきました。政治には頼れない状況が生まれてきたわけです。政治に頼ることができなければ、自力で経済合理性を追求することになります。最近の農村で見られる6次化の動きは、この流れの一つでしょう。道の駅を利用した直売なども、その流れになります。消費者への直売なども、その流れになります。そして、輸出が脚光をあびるようになりました。政治も、コメの減反に対する一律補償などのこれまでの政策を変えつつあります。成長を支援する農業政策を、数多く作り出しているようです。
 水産と林業を除く、農産物の輸出総額は5000億円になります。和食ブームは、世界中に広がっています。中でも、先進国において人気が高いのです。美味しさはもちろんですが、その健康的要素に注目が集まっているのです。日本の長寿は、世界的に評価されています。その源が、和食と捉えているわけです。日本のレストランは、世界中に進出を始めています。そのレストランは、本当の和食を提供したいという希望を持っています。客単価が高くなれば、日本からの送ってもらう食材を自由に使いたいという願望もあります。でも、現地で調達できる食材は、現地で間に合わせるやりくりをしています。国外には、本当の食材を求める市場があるのです。農村がそれに応えることができれば、市場は開けるということです。

農業とかけて、ブルーオーシャンととく、その心は離農者増え農地の使用は思いのままだ

医師の過酷な労働・負担軽減の工夫・医師の人権を尊重   アイデア三題噺138 

2018-10-21 16:47:02 | 日記

 医師不足は、どこの国でもまん延しているようです。インドでは、医師や病院が圧倒的に不足しています。どのように、この問題を解決しているのかと思いました。すると、スマホやAIを利用した企業があります。この企業は、いくつかの病院と提携し、医師不足と患者の要望を解決しているようです。その内容は、患者の利便性を図ることになっています。多くの患者が、必要な時に短時間で医療を受けることができないという悩みを持っています。このような患者が、スマホを介して医師から病気の診断を受け、処方箋の発行をしてもえる仕組みを構築したわけです。利用者は、「喉が痛い」「熱がある」「おなかが痛い」など体調や症状を選択肢から選びます。この症状に対応できる医師の一覧から、診断してもらう医師を選び、電話やビデオチャットで会話することになります。病状の選択肢を記入する段階から、人工知能(AI)は症状から病気を推定し、医師側に病気の候補を示す仕組みです。病気が予測できるために、効率的に診断できるというものです。AIの活用で、医師が診る患者数は飛躍的に高まっているようです。蛇足ですが、この企業は、病院から一定の手数料を得ながら利益を上げています。この仕組みに参加する病院も増えているようです。
 日本国内の医師や看護師が利用する院内保育所があります。この利用状況を見ると、院内保育所の6割が1日あたりの保育時間が10時間以上になっているのです。人手不足などを背景に、医療現場では長時間労働がまん延している様子が見て取れます。医師の仕事と子育ての両立は難しいのです。子どもの病気などで、急きょ休むこともあります。
 そこで、医療現場の長時間労働について考えてみました。医療現場では、長時間労働に対して、危機感が強まっているようです。政府も遅ればせながら、医療現場の実態調査を始めました。労働時間をタイムカ一ドなどで客観的に管理されていたのは、たった6%という驚くべき前近代的数字でした。特に、救急医の現場の人手不足は深刻です。彼らに労働時間の点検をお願いしたところ、「診療体制を維持しながら急に今までやってこなった業務分担や時間外労働の正確な自己点検をやる時間はない」というものでした。それほど、追い詰められた状況で、医療業務を行っている実態が浮かび上がります。医師全体の20%以上は、女性医師で占められています。その女医の力がなければ、日本の医療現場は維持できないようです。女医に負担が掛かるように仕組みは、なかなか解消されていません。先進国の流れは、人権を疎外するような形で生産効率を上げても、評価しないという流れになっています。日本の場合は、医師の現場に過酷な労働を強いています。医師の人権がないがしろにされた環境で、医療業務が行われているともいえます。これは長い目で見ると、医師の方にはもちろん、患者側にとっても良くありません。疲れたお医者さんに見てもらえば、質の悪い診療になります。心身ともに健康な状態のお医者さんに見てもらうことが、結果として国民も医療関係者にもウインウインの状態をもたらします。

医師とかけて、時間貧乏と解く、その心は診療に暇なし