ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

小学校のプール利用について考える その2 稼ぐプール

2016-08-30 21:34:06 | 日記
小学校のプール利用について考える その2 稼ぐプール

 小学校の屋内温泉プールが、多くの人達に運動の機会を提供しています。限界集落や没落市町村などの話題が尽きない昨今、自治体の運営を上手に行っているのが、コンパクトシティです。今回はコンパクトシティの立場から、より良いプールの利用法を藤堂さんにトット記者がインタビューしました。

記者「プールの運営をコンパクトシティでは、市民の皆さんの立場に立って運営しているとお伺いしましたが、実情はどうなのですか」
藤堂「はい、民間会社を導入したPFI刑務所は、従来の刑務所より低いコストで運営ができるようになりました。刑務所を国が建設し、20年間運営すると565億円かかります。民間で行うと、これが517億円になるというものです。このモデルをもっと進化させて、室内温水プールの運営を行っています。50億円で5っの室内温水プールと日帰り温泉をつくりました。1つのプールに年間12万人、計60万人、1人400円の料金です。もちろん授業の場合は、無料です。業者には、年間2億4千万円入ります。これで運営をしてもらっています。」

記者「そんなことができるのですか。学校教育法施行規則などの面倒なハードルがあるではないのですか」
藤堂「鉄板規制を乗り越えたということです。東京都などでも、プールの一般開放はすでに行われていたので、認められた面があります。本質的には、国の財源が不足し、地方のことは地方で行うという風潮になっています」

記者「具体的には、どういうことですか。交付金は、法律に基づいて市町村に交付されているはずですが?」
藤堂「高度成長の時代、都市が稼いで地方に分配するという構図でした。でも、1994年以降、ほぼ一貫して税負担よりも支出が上回る状況が続いています。交付税をもらっていない「不交付団体」は、都道府県で東京都だけです。1718ある市町村でも、不交付団体は54しかありません。都市も地方も疲弊しているのです。その結果、『稼ぎ』の移転が、都市から地方へという「地域間移転」から「世代間移転」に変化しています。つまり、将来の世代に借金を残す構図になっているわけです。それでも、交付金は、地方に降りてきます」

記者「地方は交付金を使った地域振興が、大好きになってしまっています。地域振興も借金で行っているわけですか」
藤堂「そういうことです。プールの話に戻ります。税収を有効に使うためには、より良いサービスを提供することです。初期投資やランニングコストを下げる工夫が必要になります。自治体は節約すべき所は節約し、自分で稼ぐ事業があれば、それを育てていく工夫が必要になっています。今回の室内温水プールは、民間にまかせました。その条件は、利益の10%を市に納入するというものです。利益の上げられない企業には、すぐに撤退してもらいました。コンパクトシティにおいては人口密度が高く、室内温泉プールの利用状況は効率的に行われています。工夫次第では、いくらでも利益を上げられる地の利がありますよ」

記者「小学校のプールは、市からの持ち出しで運営されていました。それが、逆に収入となって市に入るとなれば、財政的には非常に楽になりますね」
藤堂「はい、市には隠れた財産があるとよく分かります。たとえば、米国から日本に上陸したシェイクシャックというハンバーグ店があります。この会社は今でこそ世界的な企業ですが、ニューヨークの公園整備のために、公園の一角を営業権を落札した企業です。ニューヨーク市は、公園の営業権の販売によって得た収入で、公園の維持管理を充実させたのです。もちろん、ハンバーグ店の存在が公園の価値を高めた面もあります。その相乗効果で、市もシェイクシャックも利益を上げたわけです」

記者「室内温泉プールも、企業の工夫次第では利益を上げれるということですか」
藤堂「はい、50億円の設備投資を必要としない利点を、最大限に生かす企業が参加を希望していました。初期投資やランニングコストを下げる工夫をしている企業です。人々が求めているものを素早く捉え、それを事業に取り入れる企業は、利益も多く出しています。市も規制緩和を行っています。市民と企業の共通の利益になるものは、極力規制緩和を行っています。おかげさまで、市への収入は、順調に増えています」

記者「プールの民営化で、良かったことはどんなことがありますか」
藤堂「はい、各小学校のプールの各種維持費がなくなりました。学校単独でプールの水入れ換えをすると、25万円ほどかかります。また、水の循環にかかる費用、濾過する砂の入れ替えなど、目に見えない費用がたくさんあります。これが50校分なくなりました。かなりの額です。それから、徐々にではありますが、医療費や介護費の支出が減ってきました。プールでの運動の効果かと考えています」

記者「プールだけでも、多くの効果がでてくるものですね」
藤堂「いやもっとあります。市内の小学生の泳力が、急速に向上しています。小学校5~6年生の目標の一つが、25~50mを泳ぐことになっています。コンパクトシティの子ども達は、ほとんどが200mを泳げるようになっています。この距離は、呼吸がしっかりできている泳力のレベルになります。つまり、あとはどんどん距離を延ばせる能力を身につけているということです。自転車に、乗れるようにようになった状態と同じといえます。生涯忘れることのない技能ということになります」

記者「自治体は限られたお金と人的資源の範囲で、最大の成果を追求する姿勢が求められていること、プール運営において民間活用のほうが利点が多くなることの2点が良くわかりました」
藤堂「コンパクトシティの公共サービスは、「稼ぐ」という意識を伴っていることを理解して頂きたいと思います」


注意
ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。




小学校の温水プールを有効活用する

2016-08-26 21:51:51 | 日記
小学校の温水プールを有効活用する

 児童生徒は、学習指導要領において水泳を行うことが決められています。小学校の屋外プールは、1年の内6月から9月ぐらいまで使います。小学生が授業で泳ぐ時間は、6~10時間程度です。大部分の期間は、使われていません。屋外プールをつくる建設費は、約1億円といわれています。もう少し、効率的に利用できないものかと考え、学校教育に詳しい奈々ちゃんにトット記者がインタビューしました。

記者「小学校の水泳は、どの程度泳げればよいのですか」
奈々「簡単に言えば、1~2年で水遊び、3~4年で水に浮くこと、5~6年でクロールや平泳ぎで25~50m泳げるようになれば良いのです」

記者「意外と簡単なことですね。秋冬春の9月から5月まで使えないことがもったいないですね。いつでも使えれば、泳ぎたいときに泳ぎ、覚えたいとき時に練習できると思うのですが?」
奈々「はい、プールの施設は、教育基本法、学校教育法、学校教育法施行規則などによって細かに決められているのです。予算の関係で野外プールになることが多いのです。室外プールになると、寒い季節には泳げません。でも最近、周年で泳げる室内プールを導入する自治体も出てきていますよ」

記者「室内プールは、温水などの施設も付属させなければなりませんよね。室内温水プールは、8~10億円かかると聞いています。自治体の財政を圧迫するのではないですか」
奈々「そうともいえないのです。2029年には、全国で建設してから50年以上になる道路や橋梁が全体の50%を超えます。小学校のプールも同じです。地方自治体は、道路などに加えてプールの更新という大変な重荷を背負うことになります。室外プールの建設費は、1億円ぐらいです。30万人の住む市には、約50の小学校があります。つまり50億円の新な建築費がいずれ必要になるということです。この50億円で5つの室内温水プールをつくればよいのです」

記者「なるほど、温水プールを市内に5つ建設し、小学校が共用して使用すれば、周年使用ができるという考え方ですね」
奈々「はい、それだけではありません。温水プールにすることで、学校が使わない時間帯にプールを開放することができます。すでに、東京などの中央区などでは『学校温水プール』の一般開放をしています。区民の大人は350円、区以外の大人は500円です。区民の65歳以上の高齢者は無料になっています」

記者「運動と糖尿病の関連でお話をお聞きします。今、糖尿病が問題になっています。糖尿病の対策には運動が良いと聞いていますが、どうなのでしょうか」
奈々「日本人の6人に1人が糖尿病かその予備群とされています。糖尿病は、食べすぎ、飲みすぎ、運動不足、ストレスなどの生活習慣が関与しています。年間約3000人が糖尿病が原因で失明し、約3000人が糖尿病が原因で足を切断しています。さらに現在、約12万人の糖尿病腎症になっている方が透析療法を受けています。糖尿病が原因で人工透析を受けている方の5年生存率は、50%なのです」

記者「糖尿病で失明するのですか。知りませんでした。日本人の6人に1人が糖尿病の予備軍となると、これからが心配です。どうすればよいのでしょうか」
奈々「糖尿病は、すい臓が分泌するインスリンが不足することによって起きます。人間は、脂肪組織が増えると、インスリンの働きが低下します。低下するとすい臓は、インスリンを増産し血液中のインスリン濃度が高くするようになります。この状態が続くと、すい臓は徐々に弱るわけです。すい臓が弱ると、インスリンの分泌が低下します。すると血糖が上昇し糖尿病状態になります。肥満が解消されると、すい臓の負担が軽くなってインスリンの分泌量も適正になるというわけです」

記者「肥満にならないように、運動が推奨されるわけですね」
奈々「はい、ここで小学校のプール利用についての話に繋がってくるわけです。地域の人達が、通年でプールを使えるようになれば、多くの方がこの施設を利用するようになります。運動不足が解消されるということになります。肥満が減少し、糖尿病予備群が減少していくことになります。付け加えれば、運動を行うことで筋肉を動かすと、インスリンを介さずに血液中の糖がエネルギーとして燃焼します。このことは、すい臓にかける負担が軽減されることを意味します」

記者「運動の良さがでていますね」
奈々「さらに、注目されていることがあります。1週間に5~6日運動している人達には、肥満の方は少ないという研究データも数多く提出されています。肥満の人が減り、メタボの減少に良い結果が出たのです」

記者「糖尿病の方にとって、より良い運動の仕方は、ないのですか」
奈々「糖尿病の人の海馬、記憶をつかさどる部分の体積が、健康な人より5%小さいという研究報告があります。水泳や水中ウオーキングをしながら、「しりとり」や「計算」をする運動プログラムは、海馬や記憶に有益な刺激を与えます。2つ以上の行動をする「デュアルタスク」を毎日実践して、脳の神経を活発化させることです。「デュアルタスク」の軽い運動を継続的に行うことは、糖尿病と認知症の両方の改善につながります」

記者「小学校のプールの利用方法から、いろいろな有益なプランが派生することが分かりました。」
奈々「日本の大部分の市町村の財政運営は借金で行っています。高度成長の時代におけるように、無分別な予算の使い方はできない時代になっているのです。学校の小さな施設でも、有効に使いこなすアイデアが求められています。地域から湧き出るアイデアが、地域の劣化を防ぐことを理解して欲しいと思います」

記者「今日は、ありがとうございました」


注意
ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。



異端熟年の矜恃

2016-08-23 22:11:30 | 日記
異端熟年の矜恃

 無策な老後ではなく、好みの老後を生きたいという熟年が存在します。介護の世話を受けていない82%の高齢者は、まだまだ自由な行動が可能です。キンさんは、真剣に「好み」を追求している方です。どのようにすれば、自由な発想で好みを追求できるのか、トット記者がインタビューしました。

記者「自由な発想で、自由な行動をすることができる秘訣は何でしょうか」
キン「頭を使って気を使わないことです。自分の悪いことは気にせず、得意なところだけ伸ばしていくのです。熟年の特権は、自己中心的に生きる自由なのです。熟年は一人で遊び、旅に出なければ、精神的に自立しているといえません。理想的には、好奇心が動力源で、思い立ったら気楽に飛んでいくということになるでしょうか」

記者「でも、人との関わりがなくなると、急に老け込んだり、認知症になる心配はないのでしょうか」
キン「はい、『どうせ歳なんだから、付き合いはもういいや』と諦めた瞬間から世界は急速に狭くなります。これには、注意が必要です。地域の活動は、年寄りの暇つぶしではありません。多少なりとも、地域の他人様に役立つことをするのです。熟年は、社会経験が豊富です。地域社会の重要な人的資源でもあるのです。限界集落や没落自治体が叫ばれる昨今、この資源を有効に活用していく仕組みの構築が喫緊の課題ですね」

記者「熟年の人的資源の活用は、進んでいるのですか」
キン「不十分です。地域社会の多くは、『和をもって貴しとなす』というやり方を世襲しています。町内会の草取りは、朝6時から全員で始まります。多くのお年寄りは、何もすることがないので、5時に来て始めています。異端で夜更かしの熟年が眠い目をこすり、6時に来ると、草取りは終わっています。ばつの悪い思いで家路につくことになります。でも、異端の熟年は、日頃から地域のゴミの片付けや道路の清掃など自分の時間に合わせて行っています。職場で生き抜くコツは、大勢が争う土俵ではなく、他人と異なる分野で成果を上げることを熟知した人間でした。異端の熟年は、職場と同じように別の土俵で成果を上げているのです。地域社会も『異をもって貴しとなす』人材をもっと、活用しなくてはならないのです。」

記者「2045年ごろ人工知能には、人間の知能を超えるシンギュラリティが訪れるといわれています。この頃になると、人間の意識がコンピュータにアップロードされて、人間は不死になるという説もあります。このことについて、どのように考えますか」
キン「ムーアの法則の拡大解釈だとしても、度が過ぎる仮説です。人間が不死になることはありません」

記者「ところで、死についてはどのようにお考えですか」
キン「私は、死の訪れを恐れます。その恐さは、死そのものではなく、苦しみながら死ぬことなんです。死は避けられないが、そこへ至るまでせいぜい明るく楽しく生きていきたい。幸せな人生の中で、生を終えたいですね」

記者「死と直面しながら、明るく楽しく生きることの意義が、分かったように思います。人それぞれなのでしょうが、どんな過ごし方があるのでしょうか」
キン「残された時間の中で、あと何冊の本が読めるか期待と不安があります。良書にあと何冊であえるかも、ハラハラドキドキですね。本屋や図書館をまわって、目的の本を手にしたときは、読み終わるまでの時間の幸せを獲得した気持ちになります」

記者「本以外には、どんなことがありますか」
キン「自転車に乗り、奈良の石仏をまわることも楽しいですね。技量が同じくらいのライバルと卓球やバドミントンを週の決まった時間にするのも楽しいです。囲碁は、力量に関係なく、打てれば楽しいですよ。もっとも数多くの趣味を、最初はボチボチやっていたわけです。初めの頃は、試行錯誤を繰り返しながらやります。そのうち、やっている中のいくつかは上手になるものが出てきます。上手になった趣味には、時間もお金も惜しみなく使います。できないものは、諦めて捨てていくことになります」

記者「余暇を楽しむためには、興味のあることを見つけ、長続きできるものをやっていくということですか。そのうち技能も向上し、どこに楽しみがあるのかも分かるようになってくるということですね」
キン「はい、大きなものを望んでいたら、なかなか手に入りません。小さな成功なら、自分の工夫次第で獲得出来ます。自分の身の丈を超えることを望めば、成功はこぼれてしまいます。ほどほどに、満足する生活習慣をつけることです」

記者「大きな成功を望んでいたら、なかなか望みは手に入りません。でも小さな成功ならいつでも、どこでも手に入るということですね。余暇の楽しみ方のコツを教えてください」
キン「余暇生活の中核は、興味あることを長続きさせることにあります。量産されない人生を深く味わい、手軽さだけでは到達できない深淵を味わうことだともいえます。小さな成功や感動を、少しずつ積み重ねていきます。自然と奥行きが出てきますよ。仕事が特技であるなら、それを一生の遊びにすれば良いのです」

記者「仕事が遊びになる人は、幸せです。仕事を楽しみと感じる人はどういう人なのでしょうか」
キン「仕事の目的と楽しみが仕事の中にあると実感できている人は、幸せな人です。仕事が自由な行動だとする人は、もっと幸せです。仕事には、緊張と喜びの感情が伴います。この感情をコントロールできる方は、仕事を遊びと感じることができる人といえます」
記者「世の中には、楽しい仕事をする人がいたのですね。私もそうなりたいな!」



注意
ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。



生活の安心を考える

2016-08-19 19:21:19 | 日記
生活の安心を考える

 太平洋戦争が終わり、日本はゼロからの出発になりました。食べ物のない生活は、ほんの2~3年で克服して、世界も驚くほどの豊かな国に成長しています。ここらで、一度立ち止まり、今後の生活のあり方を考えることも必要かなと思います。日本の豊かさや人々の幸せとは、何だったのか。そして、これからの豊かさとか幸せはどのようなものなのか。そのヒントを得るために、遠山さんにトット記者がインタビューしました。

記者「日本の豊かさとは、どんなものだったのでしょうか」
遠山「戦時中は、多くの人々は、白いご飯が食べれることを無上の幸せと思いました。高度成長時代は、テレビなどの3種の神器が手に入ることが幸せでした。次の時代は自動車などの新三種の神器が、幸せのシンボルになりました。でも、戦後一貫して、日本人が充実感を感じていたのは、『家族の団らん』だったのです。テレビも自動車も、家族と一緒だから楽しかったのです。家族と楽しい団らんを過ごすために、テレビも自動車も買ったのです。3種の神器と家族の団らんが、日本の豊かさの中核だったと言えます」

記者「最近、日本は住みにくいという報道が、蔓延しているように思います。多くの人々が、不幸になっていると理解してよいのですか」
遠山「多くの人々には、メディアからの『刷り込み』があります。少年の殺人事件など、マスコミはセンセーショナルに取り上げます。『人の不幸は最大の蜜』という風潮もあるのでしょう。少年の殺人事件は、戦後最低レベルを保っています。この事実をワイドショウは、隠して悲惨さだけを放送します。少年の殺人が戦後最低レベルということは、少年を取り巻く環境、学校教育、地域の治安が良好ということを意味します。日本治安は、世界でも特に優れている国です。高齢者の孤独死なども、センセーショナルに取り上げられる面が多いのです」

記者「すると、戦後日本の政治は、おおむね良好だったと評価して良いわけですね」
遠山「敗戦、インフレ、オイルショック、ドルショック、平成の経済不況、何度も襲う円高などに日本は耐え抜いてきました。これほどの国難を乗り越えながら、国民の生活水準を上げてきた国はないでしょう。1960年代の平均家庭所得が50万円、2014年では415万円です。資源が皆無の日本は、加工貿易で、家電や自動車を輸出し経済力を高めてきました。内需の重要性が高まれば、スーパーやコンビニの経営において、米国の本家を超越する斬新で効率的経営を行っています。一部の人は、日本人の平和ボケを嘆いています。でも、これまで危機感を経験せずに日々の生活を送ってきた幸運と政府の政策を素直に受け入れるべきでしょう」

記者「これまでは、上手く経済政策を行ってきました。でも、少子高齢社会を迎えた日本経済は、マイナスの成長率が予想されます。その中で、経営者や政治家は、決して日本経済の衰退を口にしません。どのような方策があるのでしょうか」
遠山「政府も規制緩和や競争促進により経済効率を高めて、経済成長を高めようといろいろな政策を行ってきました。同じようなこの政策は、日本だけでなく米国や英国などの国々も行い、一定の成功を収めました。経済不況からの脱却には成功したのですが、その後すぐに経済格差が拡大する不幸が起きています。格差と経済成長の関係は、一筋縄ではいかないようです」

記者「先行きが暗いようなお話ですが、明るい話題はないのですか」
遠山「米国では、半数以上の人が病気に対して恐怖を持ちながら生活しています。日本では全ての人に国民健康保険制度が適用され、病気に対する不安がありません。この安心感は、見えない財産です。コロンビア人の従業員は、どうやってサボろうかと画策します。日本人は、自分から仕事を探して率先して働きます。この姿勢は、得がたい国民の資質です。米国や中国も、世界の冠たる経済大国です。でも、国家の成長に比例して、国民のモラルが上昇したのは日本だけといわれています。それは刑務所に収容されている人数や死刑になる件数を見れば明らかです。灼熱の夏や極寒の冬の楽しみ方を知っている日本人は、何度も修羅場を潜り抜けてきました。現在漂う暗い雰囲気も、いずれ晴らしてくれますよ。人口の減少は、悪いことばかりではありません。人口減少の日本は、GDPがゼロ成長であれば、一人当たりのGDPの成長率はプラスになります。人口が減少している農村で、一人当たりの耕地面積が増えて所得を上げている地域もあります」

記者「幸福論の一つに『相対仮説』というものがありますね。他人と比較して優位な状況にあれば幸福を感じるというものです。日本人の心構えが、このような負の方向になってきているように感じるのですが」
遠山「逆にすると、他人と自分を比較して、自分が劣位であれば不幸と感じるというものですね。人は生まれながらにして、他人と比較する習性を持つ動物といわれています。低所得者は高所得者をうらやましく思い、高所得者は低所得者に優越感を抱く。他人と比較するから、自分の劣位が気になるのです。他人と比較しなければ、超然と生きていけます。経済的豊かさはほどほどにして、余暇を楽しみ、趣味を豊かにする生活を送るスタイルに変えていく人々は増えていますよ」

記者「幸福は、一つの形があるわけではない。現在の生活の中に、楽しみを見いだすというスタイルですね」
遠山「ドメスティックバイオレンスや高齢者の孤独死などが、センセーショナルに報道されます。でも安定した家族の絆を保っている家族が、大多数なのです。日本は、サイレントマジョリティ(静かな多数派)がまだまだ家族の絆を保っています。マスコミに刷り込まれた間違った情報に、右往左往しないことです。日本人は、甘い味だけが良い味なのではなく、コーヒーの苦みの良さも、お茶の渋みも味わえる高度な文化を持つ国民です。「モノよりコト」を重視する仕事に移りつつあります。多様性が、求められます。このような仕事では、成果を求めることも大切ですが、仕事の過程を大切にする姿勢も求められます」

記者「自分の人生を国や会社にまかせるだけで、豊かになっていく時代ではなくなりつつあります。どのような心構えが必要なのでしょうか」
遠山「夫婦や家族が、とにかく食べることができて、生活を楽しめる基盤をつくることです。最小限でも良いから、幸せだという生活環境をつくります。その上に仕事があるという考え方になっていくでしょう。仕事は、不完全なプロトタイプの状態から、徐々に進めていきます。仕事の過程の中で起こる変化を、適時『カイゼン』していくことになります。最初から、『可変』という要素を、仕事の前段階で想定しておくわけです。家族の最小限の幸せがあるならば、仕事の変化は苦にならないようです」
記者「仕事でも、人生設計でも、プログラミングで使われている手法を用いることが有効だということ、また『可変』という要素を含ませ、後に加えるなど『カイゼン』していく手法が有力ということが分かりました。最初から、パーフェクトなものを求めない生き方に不安を感じますが、時代の流れを上手につかんでいきたいと思いました。今日はありがとうございました」


注意
ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。


コンパクトシティのコンパクトビジネス アフリカの定点観測情報の販売

2016-08-16 21:21:00 | 日記
コンパクトシティのコンパクトビジネス アフリカの定点観測情報の販売

アフリカは、経済が急成長しています。自国の成長を目にして、多くの優秀な人々が、欧州から戻りつつあるのです。高学歴の専門職の知識を身につけた人材が、起業する動きが始まっています。日本政府も企業もアフリカに関する情報収集は、遅れています。今回はアフリカ情勢に詳しい二宮さんとビジネスに造詣の深い藤堂さんの対話という形式でお届けします。

藤堂「商社にお勤めの方が退職されて、この町に移住してきました。アフリカの定点観測情報を販売するビジネスは、この方が始めたものです。資本をかけずに、個人で片手間に行っています」
二宮「ビジネスチャンスが縮小する国内に目を向けることは必要ですが、成長する海外での経済活動のチャンスを探ることもこれからは必要になります。働く人の意識は組織から、個人のレベルに移りつつあるのです。海外での経済活動の動きが企業だけでなく、個人のレベルで起きることも自然なことです」

藤堂「アフリカで起こっている消費爆発の中で、急成長している分野が携帯電話ということを聞きました。実情はどのようになっているのですか」
二宮「アフリカの携帯電話の加入者数は、9億を超えています。携帯電話の通信網を建設するために、多くの機材が中国から輸入されています。交通インフラより、通信インフラの整備が進んでいることが特徴です。携帯の利用方法の中に、1000円単位でお金を送金できる仕組みもあります。その送金費用も25円程度と安く、利用が広がっています」

藤堂「小売りのショップライトグループが、活躍していると聞きますが、詳しく教えて下さい」
二宮「南アフリカ最大の小売り流通企業が、ショップライトグループです。このグループは、アフリカの16ヵ国に進出しています。この企業の特筆すべき点は、アフリカ全土を覆うロジスティック管理技術です。どの国の店舗でも、同品質の商品を並べて営業を行っているのです。日本では当たり前のことですが、アフリカでは驚異的なことなのです。交通インフラの整備がされていないアフリカで、同品質の商品を陳列することは、高度なロジスティック管理技術をもっていることを意味します。ところで、アフリカの定点観測情報とはどんなものなのですか」

藤堂「はい、商社の退職者の方が、アフリカの若者と組んで行っています。現地の若者が、情報を収集し、定期的にコンパクトシティの事務所に送ってきます。その情報を『生の素材』のまま、もしくは『加工』して有料で配信するものです」
二宮「具体的には、どんな情報を定点観測するのですか」
藤堂「ケニアの首都ナイロビでは、スーパーに十数種類のブランド米が陳列されています。この米がどの種類か、人々はどの種類を好むのか、値段はどのくらいか、売れ筋のブランド米はどれか、店ではどのブランド米に力を入れているのかなどです」

二宮「世界のアグリビジネスは、アフリカの未耕作地に対して自国の農法を持ち込もうとしています。特に、米国、中国、日本が積極的ですね。米国は、遺伝子組み換え種子を売り込んでいます。採用されれば、種子と農薬そして肥料をセットで販売が可能になり、持続的売上げが可能になります。中国は自国で成果を挙げた改良品種を導入し、荒地を耕作地に転換しようとしています。中国の13億人が米を食べれるようになったのは、洗練された栽培法が確立したためです。この栽培方法を、アフリカの各国に根付かせようとしています。中国の増大する食物輸入の多角化を図り、食料安全保障の一助とする計画です。日本は、多様な農作物に対する農業技術や栽培技術があります。現地にあった農業を展開する技術に関しては、1日の長があるようです。農業は、種子と栽培技術と人材の3つがそろって発展します。アフリカの農業が、発展する農業の仕組みをつくることです。農業の発展が、この地域の安定に繋がるのです」

藤堂「情報の利用は、いろいろあるようです。各定点におけるブランド米の購買状況が送られてきます。この情報を分析すれば、地域の購買状況、好み、売れ筋、店舗の一押しのブランド米などが明確になります。日本、米国、中国などの進出状況も、分かります。日本のネリカ米の人気が高ければ、種子と技術者をその地域に派遣することが効果的な援助になります。現在この有料情報を利用している企業やNGOは、500社ほどで1ヶ月1000円の有料で配信しています。月50万円の利益です。そのうち30万円は現地の若者に30人に配付します。こちらの取り分は、20万円です。退職者が数人でやっているので、気楽な仕事になっているようです」
二宮「情報をもらうだけでなく、こちらから情報を発信するのも良いかもしれませんね。アフリカの農業は、天水に依存した農地が大半です。ケニアの高原の水田では、雨期にインディカ米を、乾季にはネリカ米を栽培しています。土地や気候ごとにどんな品種が最も生育に良いのかを、伝達していくのです。田畑の地力が衰えたときは、ゴマや大豆を交互に植えた方が窒素固定化により、肥料と同じ効果があるなどの情報も喜ばれるでしょう。アフリカの農業生産が低い理由は、肥料の使用が決定的に少ないことです。生産性を上げるには、効果的な肥料の使用方法が必要になります。定点観測情報を加工し、現地の天候や田畑の地力などの情報を、若者を通して流すこともできると思いますよ」

藤堂「確かに、若者の存在価値が現地で認められれば、より良い情報が獲得できることになります。情報の付加価値が、高くなる可能性が出てきます。ご教授をありがとうございます。今後ともよろしくお願いします」

注意
ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。



健康ブームと老後

2016-08-12 19:04:30 | 日記
健康ブームと老後

 テレビのCMは、健康に関することで溢れています。膝の痛い高齢者の映像は、真に迫るもモノがあります。あたかもこのサプリメントを飲めば、すぐに傷みが獲れるという映像も流されています。日本の医学会は、サプリメントの効能に関してコメントをしていません。むしろ、否定的な態度をとっているかようです。体が不調になりつつある高齢者は、どのように対処すれば良いのか、キンさんにトット記者がインタビューしました。

記者「最近特に感じていることですが、健康に対する意識が異常に高まっているように思うのですが。納豆が良いとワイドショーで流されると、その日のうちにスーパーの納豆がなくなる現象があります。ワイドショーでは、専門家といわれる方が、納豆の効能を上手に説明します。でも、納豆だけで健康になれるのでしょうか」
キン「健康ブームの落とし穴は、以外と根深いのです。高齢者を取り巻くところでは、病気ではないものが、病気にさせれらるケースが出てくるのです。健康診断で、すべてが分かるわけではありません。以前、血圧は年齢プラス90は平均とされました。70歳の人は、160が普通でした。今は上は120で下は70になっています。高血圧の基準が下がってきたわけです。基準が下がれば、当然患者の数も増えます。高血圧の薬の需要は増え、製薬会社は薬を増産します。利益も上げたわけです」

記者「人間には自然治癒力があると聞いたことがあります。この概念は、今の医学に生かされているのでしょうか」
キン「西洋医学でも東洋医学でも、人間の自然治癒力が基本です。原発事故で放射線の害が、問題になっています。放射線は、細胞内のDNAに傷をつけるからです。でも、放射線で生じた傷を治す酵素を、自然治癒力として人間は持っています。80歳まで20本の歯が、健康の基準といわれています。でも、入れ歯を入れたロバは、長生きしています。私ももうすぐ100歳の大台に乗ろうとしていますが、半世紀ほど入れ歯で生活しています」

記者「医者に見てもらうことが、必ずしも最善ではないということですか」
キン「自分のやりたいことまですべて犠牲にして、見てもらうことはないでしょうね。もっとも、この症状が治らずに、自分のやりたいことができない時は、医療にお願いすることになります。最近は医学への信頼が過熱して、人は必ず死ぬという事実を忘れています。私はチューブにつながれた生活はしたくありません。それは尊厳を持った人間として、生きている状態ではないと考えるからです。チューブをつけて少しくらいの時間を稼いでも、死は必ず訪れます。家族には、見込みがない場合、延命処置をしないように言ってあります」

記者「でも、どんな病状になった時に、家族の方は判断すればよいのでしょうか」
キン「自分では歩けず、人の介護が必要なった状態においては、身体にメスを入れる手術をしないように言ってあります。たとえ手術は成功しても、現実の生活が良くなることはないと思うからです。手足や腹部を切ったりするする手術はしないで、痛みを緩和する治療をお願いするようにいってあります。器械に支えられた生命よりは、尊厳死を選びたいという希望なのです。尊厳死や葬式については、口約束だけではダメなので文書で残しています」

記者「高齢者の老後は、覚悟も必要になるわけですね。ところで、体の調子は、若い頃と比較してどうなのですか」
キン「少しぐらい体調が悪くとも、この歳になれば、当たり前だという気持ちでいなければなりません。多病息災でも、自分の思う生活ができていれば、健康なのです。病気になったら、健康の時と比較してはいけません。病気のまま生きていけば、苦しみはありません。若い頃の自分や元気な他人との比較が、苦しみを生み出します。足腰が弱くなっても、物忘れが多くなっても、楽しい老後は送れるのです」

記者「足腰が弱れば、旅には出れなくなります。旅が生きがいの人は、どうなるのでしょうか」
キン「7月下旬、長野の白馬山のホテルを拠点に、各地の名所旧跡を見てきました。宇都宮から新幹線だったので、大宮で乗り換えました。大宮駅で電動車イスを上手に扱いながら、一人で旅をする熟年を見ました。意欲を持ち知恵さえあれば、今の日本ではやりたいことはほぼ実現できる環境が整っていることがわかります。もっとも、電動車イスは30~40万円しますので、ある程度のお金も必要になりますね。付け加えると、6月下旬の北海道新幹線の新函館北斗駅の光景です。雨の中、車イスや杖をついた20~30人のグループが、函館方面からやってきました。新幹線に乗って東京に向かうようでした。在来線のホームから新幹線のホームに移動するのに、苦労していました。これからは、体の不自由な高齢者も旅に出る時代です。高齢者に対する配慮が、インバウンドにも良い効果をもたらします。その意味では、新函館北斗駅の構造は、高齢者にはもう一つでしたね」

記者「元気な高齢者だけでなく、足腰の不自由な高齢者をもターゲットにした市場を開拓していく仕組みが必要だということですか。元気な高齢者を元気なままにしておく、方法などあったら教えて下さい」
キン「個人と社会の二つの側面があります。個人レベルでは、衰えていく体力のスピードを急激に低下させないことです。向上させようとすると、無理が来ます。かえって逆効果です。食事、睡眠、運動を、適度に取ることです。高齢者になればなるほど、タンパク質を多く含んだ良質の食材を食べることです。睡眠時間を確保するためには、惰性でテレビなど見ていてはいけません。自分のリズムで、睡眠を確保することです。長寿遺伝遺伝子は、運動することでスイッチが入ることが分かっています。老後も一定の運動をすることは必要になります。社会的援助支援としては、運動のしやすい環境整備になるでしょうね。早い時期から筋肉トレーニングを行えば、認知症のリスクは減少することも分かってきています。啓蒙と硬軟あわせた環境整備が求められます」

記者「最近、腸内環境を整えれば、免疫力がアップするという研究報告が数多く出されれています。これなどに対する対策はあるのでしょうか」
キン「腸内環境は、食事、睡眠、運動を規則的に取っていれば、良好に維持されるのです。無理をして、サプリメントや無農薬野菜など取る必要もありません」
記者「無農薬野菜は、腸内細菌を農薬の害からから守ることにならないのですか」
キン「わざわざ高い無農薬野菜を買わない代わりに、生のうちに良く洗い、ゆでて、農薬を体内に入れなければ良いのです。お金をかけずに、心と手間をかけるわけです。長い老後を生き抜くには、コンパクトな生活にしていくことです」


注意
ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。




楽しい老後

2016-08-09 21:19:27 | 日記
楽しい老後

 老後を有り余る余暇に包まれて生きる生活パターンは、江戸時代から昭和の時代まで、日本にはなかったことです。これまでの時代は、短命な社会でした。老後のことに心を煩わす前に、多くの人が亡くなっていたのです。定年まで一生懸命働き、定年を迎えると2~3年で死亡するのが多くのケースでした。今は、違います。定年後、20~30年ぐらいを生きていく人生が当たり前になっています。でも、この期間の過ごし方マニュアルが、まだ完備されていません。今日は、人生の先達であるキンさんに、有り余る余暇が補償されている老後の過ごし方について、お話を伺いました。聞き手は、トット記者です。

記者「高齢化に伴い介護や支援が必要とされる人が606万人となりました。市町村から要介護認定を受けた人が、費用の1割を負担して介護や支援を利用しています。税金と保険料で賄うのが給付費です。1人当たりの給付費は、平均27万円になります。介護費は、総額8.9兆円を越えました。介護を受けながら、充実した余暇を過ごす老後は可能なのでしょうか。」
キン「介護や支援を認定された割合は18%で、残りの82%の高齢者は元気に生活しています。日本の高齢化現象は、有史以来今までなかったことです。世界の国々も、これから高齢化社会を迎えます。元気な82%がどこまで楽しく過ごせるか、日本の様子を固唾をのんで見ているという状況なんですよ。長寿は古来めでたいモノだとされてきました。でも、本人にとって周りがはやし立てるほど、喜ばしいことばかりではないのです。今いえることは、現在の高齢者は楽しい老後を開拓する先兵になっているということです」

記者「楽しい老後を作り出すために、必要なことは何ですか」
キン「資産管理と生活のコンパクト化です。美田を買わないと決めれば、老後の前途は洋々たるものです。限りある貯蓄を限りある老後の中で上手に使うことが、楽しみを作り出します。お金の心配をしながら病気をするという生活は、最も悲しい人生になりますね。老後の準備は、早ければ早いほど安心できます。贅沢をしなければ、やりたいことはかなり実現できる環境を日本は備えていますよ」

記者「確かに、死を迎えるとき、お金を一緒に持っていくことはできませんよね。でも、『楽しさ』とか、『幸せ』というのは、どんなことなんですか」
キン「心理学では、所得が多くても、幸せは高まらないという研究結果があります。一般的に、社会的地位や財産は、幸せを長続きさせる要因にはならないようです。長続きする幸せは、良質な健康と家庭や社会への帰属意識だといわれています」

記者「『幸せ』とは具体的には、どんな状態なのですか」
キン「幸せは、個々人それぞれです。でも、その中に『幸せ』と感じる共通の要素があることが、徐々に明らかになってきています。『自分が成長している』、『家族や社会との繋がりがある』、『物事に対して前向きさと楽観性がある』、『自分の生き方を持っている』などの4つの要素を持つ人は、幸せのようです。この4つの要素は、個々人よって濃淡はあります。でも、これらの要素を持っている人は、途切れることのない幸せを感じているようです。これからは、『幸せ』の要素を社会全体として、増やしていくことになると思いますよ」

記者「話は変わりますが、市民マラソンなどで目標タイムを次々にクリアしているときには、充実した気持ちになります。家族に迷惑をかけているのは分かるけど、『頑張れ』などと励まされると、家族の良さを再確認します。マラソンに集中しているときは、目標タイムに届かなくとも、次までここを補強しておけば、クリアできるという気持ちになります。練習法を自分なりに考えました。硬いロードの上を走るだけの練習ですと、どうしても足を痛めます。そこで、クロスカントリーで柔らかい自然の起伏のある土の上で走り、距離を補いました。すると関節の可動域が広がり、ロードだけの練習より効果が出てきたのです。楽しさを超えた充実感がありますよ。」
キン「トットさんのマラソンの話には、幸せの4つの要素が全てありましたよね。『幸せ』には、継続的実践と独自の実践が必要なのです。高齢者は本を読むぐらいでは、幸せの実践にはなりません。本を読んで実践し、実践した成果を高め、そこから次の高い段階に進む中で得られていくものです。頭を使うこと、指先を使うこと、体をつかうことの3つは、加齢を抑制します。これら3つを含む課題を5~10種類くらい持って、それを解決していくような生活を送る中で、獲得していくものです」

記者「現役時代より、厳しい老後が待っているようですね」
キン「そうではありません。流行を追ったり、底の浅い趣味などに時間を取られないようにして欲しいのです。老後の生活を充実させるものは、情報量なのです。付け加えれば、情報量は、質的裏付けがなければいけません。前にも述べましたが、今の日本は、自分のしたいことはほぼ実現できる社会になっています。西行や芭蕉が一生をかけて行った旅は、青春18切符の4~5枚で実現する社会です。これから過ごす20~30年の老後を、幸せに生きて欲しいのです」

記者「老後を送るコツなどあったら教えてください」
キン「良い老人を演じし過ぎると、ストレスがたまります。完璧主義は、高齢者を孤立させます。厳しく自分を律するよりも、この世を楽しむスタンスを身につけることです。人の記憶は、自分に都合の良いことは覚えています。でも、自分にとって価値のない有害な物は忘れるものです。健全な忘却は、老後を豊かにするのです。忘却のスキルも身につけておいたほうが良いでしょう」

記者「物忘れが悪いことではなく、健康に良いことだったことを初めて知りました。最後に、簡単な資産管理を教えて下さい」
キン「私たち高齢者は、いつ天国にいっても不思議ではありません。そして、いつ病院に運ばれ、そこで終わるか分からない存在です。資産関係はできるだけ簡潔に、A4用紙に1枚に一覧表にしておくことです。銀行通帳などは、そろそろ1ヵ所にまとめておいても良いでしょう。コンビニのおむすびの仕入れは、ひとつだけ残るのが最善といわれています。節約だけで、人生が終わったら寂しすぎます。適度に使って最小限にしておくことが、資産管理のコツです」


注意
ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。



日本の漁業 その3 日本のお魚事情を少し変えると!

2016-08-05 22:28:38 | 日記
日本の漁業 その3 日本のお魚事情を少し変えると!

 以前は世界一の漁獲量を誇っていた日本の漁業ですが、現在、7位に落ち着いています。日本は高度成長時代より、魚を食べる量が減り始めていました。一般の人々が食べる魚の量は、年々減少しているのです。一方、日本の魚市場には、世界各地から高級魚が輸入されてきています。魚文化の中核である和食は、今なお健在のようです。今日は日本のお魚事情について、蒲生さんにトット記者がインタビューをしました。

記者「日本の漁獲量が、ベトナムやミャンマーにも抜かれているとは知りませんでした。どうしてこのような、衰退がおきたのでしょうか」
蒲生「漁獲量が多いだけが、優れた漁業国とはいえません。日本の漁業は、1990年代から小売業や流通業が牽引してきました。スーパーに代表される小売業は、定時、定量、定質、定価に耐え得る魚の供給体制を求めました。その中で、丸魚は消えていきました。食べやすい形で、魚を提供しなければならなくなったのです」

記者「確かに、丸魚は減り、骨の抜いてある切り身の魚が増えました。昔は、小魚の骨をノドに刺さったなどということが多かったのですが、最近は聞きません」
蒲生「はい、骨抜きの作業は、途上国の工場で行われていることが多いのです。骨があれば、スーパーでの売上げが低下します。国内では、この作業をするには人件費のコストが高くなります。どうしても、人件費の安い途上国にお願いすることになります。しかも日本のスーパーや消費者に合わせて、漁獲から加工、そして流通まで行われているのです」

記者「日本も贅沢になったものですね」
蒲生「最近は、コンビニも漁業の価格形成に影響力を及ぼしています。スーパーやコンビニ、そして回転寿司の価格形成力は、専門の寿司や鮮魚店を押しのけているのが実情です。今の食材としての魚は、漁師の事情ではなく、小売業や消費者の事情で流通しているのです」

記者「話は変わりますが、先日北海道新幹線で函館に出張しました。朝市を見たのですが、活気がありました。北海道の干しホタテは、美味しいですね」
蒲生「ホタテ養殖業では、三陸地方が流通距離を生かして、関東市場への集荷が盛んです。北海道は、輸送距離の関係で干しホタテなどの加工製品が多くなるのです。同じようなことが、広島と宮城のカキ貝にいえます。広島産のカキは加熱調理用で、宮城産は生食用といった出荷向けの差別化があります。近年根室湾内行われてる集約的ホタテ貝の栽培業が、注目を浴びています。根室湾のホタテ貝の生産量は20万トンを超え、日本の総生産量の8分の1を占めています。この湾の特徴は、植物性プランクトンが豊富なことと、海に多くの栄養分を含んでいることです。ホタテは、これらを補食して育つのです。ホタテ貝の漁場としては素晴らしものがあるのです」

記者「函館の駅で、人だかりの駅弁がありました。カニ弁で、量も多く美味しく頂きました。函館の出張に続いて、翌日金沢の出張がありました。同じようなカニ弁を金沢で食べましたが、甲乙付けがたいものでした。新幹線を使えば、新鮮な食材が数時間で、日本中に流通すると思うのですが、どうなのでしょう」
蒲生「新幹線の車両に生け簀や保冷庫などを設置すれば、すぐにでも実現する案です。いずれJR貨物などと協議して、実現すると良いですね。東京は、世界のグルメが集まる場所です。良い食材は、単価が高くとも必ず消費されます。優れた食材を、定時、定量、定質、そして高価格の供給体制をつくるには、新幹線輸送が最適です。すでに、航空輸送では行われています。でも、秒単位で行える輸送システムは、新幹線のほうが上位になるでしょう」

記者「魚の絶滅が、危惧されています。1950年カリフォルニア沖のマイワシが、絶滅したといわれています。日本の近海で獲れていたニシンも捕れなくなりました。乱獲をやめれば良いと思うのですが、獲らなければ生活が成り立ちません。どのように考えれば良いのでしょうか」
蒲生「乱獲を止めても、魚が棲むのに適した生息域がなければ、漁場が回復することはありません。産卵魚は、非常に神経質です。一定の条件に合う場所でしか、産卵は行えません。瀬戸内海は、排水規制が厳しくなりました。そのため、海の透明度は高まったのですが、魚が捕れなくなったのです。排水規制が厳しくなり、栄養塩の供給が絶たれプランクトンの発生が弱まったためです。近年、日本の海には、酸素が乏しい貧酸素海水塊が拡大しています。ここは、産卵には適していない場所になります。ダムの開発により、砂利が海に供給されにくくなっているのです。砂利の補給がないと、海底環境が悪化し、貧酸素海水塊の拡大を促すことになっているのです」

記者「海洋生態系は、複雑なんですね。持続可能な漁業をするにはどのような配慮が必要ですか」
蒲生「海洋生態系は、多様な魚で構成されています。イワシなどの特定の魚だけを選んで捕獲すると、捕食や競争といった魚種の間の関係が崩れます。イワシの20%が捕食で失われる場合、20%の新しいイワシを生産し補う必要があります。20%を補わなければ、漁獲は持続的に得られなくなります」

記者「広い海で、20%をどう把握すれば良いのでしょうか」
蒲生「20%を補うべきところを10%しか補えないような場合、イワシの平均サイズが小さくなります。これは、資源量が減ってきた目安です。でも、経済的に貧しい国では、目先の利益が優先されます。持続性を無視して、捕獲してしまうのです。資源管理を含めた、漁業技術援助が必要になりますね」

記者「世界中から、日本の市場に魚が送られてきます。安全性は大丈夫なのでしょうか」
蒲生「BESや鳥インフルエンザの発生後、安全対策は世界的な規模で進みました。餌料の与え方や薬品の投入記録など追跡システムの導入が、格段に進んだのです。いわゆるトレーサビリティの導入です。以前は魚の病気に対して、抗生物質が使われていました。近年では薬事法により、ワクチン投与に切り替わっています。抗生物質の投与が、菌に対する耐性の問題を深刻化させたためです。途上国も魚を輸出する場合、これらのハードルを越えなければなりません。日本は持続的漁業のための捕獲の技術や養殖に関する技術援助を行うことです。これらの援助を通じて、途上国の生産性や安全性を高めて行くようになります」
記者「技術援助し、途上国の生産性を高め、その中で魚の安全性を確保するということですね。漁業の事情が少し分かったように思います。今日はありがとうございました」


注意
ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。


 

 

日本の漁業 その2 養殖業の餌料を開発する

2016-08-02 21:10:55 | 日記
日本の漁業 その2 養殖業の餌料を開発する

 日本の漁業は高付加価値の高級魚を求めていくことになります。その市場は、日本に確保されています。東京は、世界のどの大都市よりもミシュラン公認の高級レストランが多いのです。食材の質が高ければ、それを調理する職人や高級料理を味わう玄人がいるのが大都会東京です。高級魚の需要は、急増しています。その絶滅を危惧する人々は、漁獲の禁止を求めたり、制限を主張しています。その流れからクロマグロやトラフグなどの高級養殖魚の需要が高まってきたのです。需要があれば、企業は利益を求めて進出します。養殖業の競合が厳しくなっています。今日は、養殖魚の高級化とその生き残りについて蒲生さんに、トット記者がインタビューします。

記者「養殖業は、養殖魚の高級化を図り、販売価格を引き上げることが重要です。次に、餌料費の節約です。餌料である魚粉の価格が不安定であれば、養殖業は円滑にいきません。ペルーの漁獲が、非常に不安定だと聞いています。その理由は、どんな点ですか」
蒲生「2014年ペルー政府は、カタクチイワシの捕獲を中止しました。その年、魚粉は、大きく値上がりします。ペルー政府の解禁日決定は、不定期なため魚粉の価格を予想しにくいのです。また、180万トンと漁獲枠を決めても、この枠を全部捕獲できることはできないことが多いのです。ペルー沖の冬の海は、荒れることが多いのです。さらに、ペルー政府は卵を抱えた魚が増えてくると資源保護のために、漁獲枠に達していない場合でも漁を終了します。実際には120万トン程度が、限界です。国内卸値は、円高やドル安も影響します。ペルー産の魚粉は、常に供給不安が残っているのです」

記者「2014年以降、各企業はどんな対策を取っているのでしょうか」
蒲生「2014年以降、餌料各社は、魚粉の少ない餌を開発しています。養殖魚向けの配合餌料原料として使われた魚粉は、8000トンでした。2011年と比べると、25%減っています。魚類の餌料だけでなく、大豆のミールなど使うようになっています。魚の成長に合わせて、その成長にあった餌料を与えるノウハウが蓄積されています。この面での日本の技術は、一歩他国に先んじています」

記者「イワシなどの餌魚を中核に、漁業が成り立っていることが分かりました。餌魚がとれる国や地域はどこになりますか」
蒲生「漁業大国といわれる国は、大量の餌魚を捕獲します。その国は、先ほどから出ているペルーのカタクチイワシ、ヨーロッパのニシン、日本やカリフォルニアのマイワシ、南アフリカのマイワシなどになります。地図を見ると分かるように、これらの地域は、暖流と寒流のぶつかる場所になっています。寒流は栄養分に富んでおり、これが暖流とぶつかることにより、栄養を拡散するわけです。栄養を含んだ海は、春の太陽の力を借りて、光合成によりは植物プランクトンを爆発的に発生させます。これを求めて動物性プランクトンがやってくる構図になります。さらに食物連鎖の上位の餌魚がこの地域に群れをなしてやってきます。この餌魚を目指して、人間の求める高級魚や大型魚が集まるわけです」

記者「クロマグロなどの高級魚をとれば、餌魚の数倍の利益をもたらします。餌魚も大量にとれれば、必ず売れる状況は確保されています。でも、北海道のニシンに代表されるように、乱獲が進めば、ほとんど獲れなくなったという話しを聞いています。実際はどうなのでしょうか」
蒲生「はい、日本を含めてですが、稚魚の育成場である沿岸海域が、国土開発や漁獲の取り過ぎで劣化していることは事実です。各国とも稚魚の育成環境を整える政策を取っていくと思います。日本は、各国の事情を配慮した援助や技術指導を行うことになります。その繋がりから、安定的に魚の輸入を行うことになるでしょう」

記者「1973年、ニクソン大統領は、突如大豆輸出禁止を行いました。それが、日本の南米への技術協力プロジェクトを始めたきっかけでした。ブラジルのセラードに大豆耕作地帯をつくり、大豆の安定供給を確保したことはよく知られています。食料安全保障の先駆けです。同じようなプロジェクトを、漁業でも考えていこうというわけですね」
蒲生「はいそうです。世界中の73億人の人々にタンパク質を供給しなければなりません。そのタンパク質は、動物タンパクだけでは不足しています。漁業でもその不足を補うことが、求められています。魚肉は牛肉などより、はるかに環境負荷は低いとされています。所得の向上した国々は、肉や魚を求めます。経済発展が進む途上国は、漁業資源の開発に力を入れていくことになるでしょう。でもやり過ぎると、絶滅というシナリオが待っています。ここで日本の蓄積されたノウハウが生きていくと思われます。」

記者「餌料を増やす何か劇的な方法はないのでしょうか」
蒲生「食物連鎖の一次生産者(植物プランクトン)と二次生産者(動物性プランクトン)を対象とする生産方法があります。イワシが群れをなして泳いでいる姿を見て下さい。口を開けて泳いでいます。あれは、餌としてのプランクトンを口に入れ、濾過し体内に吸収しているわけです。プランクトンを固形化し、イワシに与えたらどうなるでしょうか。おそらくクロマグロに固形の餌をやることと同じになるでしょう。植物性プランクトンの増産方法を、開発中です」

記者「どのようにプランクトンを増やすのですか」
蒲生「植物性プランクトンは、水と二酸化炭素から光合成で糖質をつくります。もちろんのその過程で、いろいろの元素を取り入れていきます。海ではありませんが、最も優れた光合成を利用した国は、オランダです。オランダのトマト生産は、植物工場で10㌃当たり年間60トンを収穫します。トマトの水分は94%ですので、実質0.36トンの食物(魚粉に換算したもの)を得ることができます。海の場合、陸地より利用面積は、広く取れます。1㏊なら3.6トン、10㏊なら36トン、100㏊(1km×1km)なら360トンになります。100㏊の海が確保できれば、通年を通して、養殖魚に360トンの餌を供給できることになります。このようなプランクトンの増殖場を20~30ヵ所つくれば、日本は餌料を自給できることになります。日本の魚粉の輸入が8000トンですから」

記者「食物連射は、中学生でも習っています。でも、誰も植物性プランクトンや動物プランクトンから餌をつくる発想はしてこなかったように思うのですが」
蒲生「そうでもないのです。ミドリムシが有名ですよね。タンパク質にも、航空機燃料にも、サプリメントの原料にもと大活躍です。光合成の菌類や藻類には、まだまだ可能性を秘めた素材が多いのです。効率的に植物プランクトンを生産する光合成の菌類や藻類を開発すれば、養殖業は安定的に餌魚に頼ることなく、餌料を確保できるのです」
記者「海は広いですね。お話を聞くと無限の可能性を持ってしまします。今日はありがとうございました」


注意
ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。