ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

幼児期における非認知力を高める教育の重要性 スモールアイデア NO6

2018-01-31 17:51:45 | 日記

 忍耐力、協調性、自制心、やる気といった非認知力が、学力や学歴、そして知能などの認知力と同じように大切な事が明らかになってきました。経済学者は、教育の効果を測る指標として、学力や学歴、そして知能などのみ重視していました。教育格差が、所得格差としての貧困への繋がりを問題視されつつあるわけです。所得格差が、なぜ起こるかを分析すると、「学歴の違い」が大きく浮かび上がってきました。探究心の強い経済学者がさらに調べていくと、学歴の中でも非認知力の高い子どもが、社会的成功に貢献していることが明らかになってきたのです。
 そこで、非認知力を育成する方法などを考えてみました。この認知力を重視する幼児の施設は、子ども自身が関心を持っている遊びや学びを行わせます。そしてあえて、自由を制限する「しつけ」も行います。自由を制限される子どもには、忍耐力と自制心が芽生えます。非認知力が高かった子どもは、大人になってからも健康度が高いのです。自制心のある子どもは、30年後の社会的地位や所得、そして財務計画性が高いことが明らかになっています。非認知力は、就学前の時期に大きく発達します。この発達に、幼児施設(保育園、幼稚園、学童保育など)が大きく関与しているわけです。単に、預かってもらえれば良いという段階から、子どもの将来を重視した「しつけ」を行う施設が求められています。幼児期では、認知力と非認知力を強化し、思春期では、意欲や社会的スキルを強化すべきだという戦略が常識化しているようです。これは、アメリカのある経済学が唱えている理論です。日本ではどうなのでしょうか。


アイデアの捕らえ方   スモールアイデア NO5

2018-01-31 17:42:25 | 日記

 アイデアは、ものの見方をずらすところから生まれます。アイデアの狩人は、メモを用意しています。学校の成績が良い人が、アイデアを上手に作り出すとは限りません。伝統的な教育を受けた人は、アイデア生産の訓練を受けていません。象牙の塔からは、日々生活に役立つのアイデアは生まれないようです。
 そこで、アイデアを上手に捕まえている人を観察してみました。アイデアを量産できる人は、冷静な頭脳と情熱的な心を両立させているようです。冷静に、そして熱心に、アイデア狩りに挑戦しています。1日の生活は、仕事、余暇、生理的時間があります。その全てで、アイデア狩りをしているのです。その人に対してさえも、アイデアはいかにも忘れているようなふりをして近くに隠れています。あるとき、そっと姿を現して、さっと消えてしまいます。現れたときに、メモをしないと消えてしまいます。消える前に、紙に書く、手に書く、地面に書くわけです。今は、スマホにささやけば良いかもしれません。全てではなくて良いのです。2~3のポイントを書ければ、後は何とかなります。これに失敗すると、後は悶々とするだけの時間が過ぎていくだけなのです。


夜間専門の予防注射を請け負うお医者さん  スモールアイデア NO4

2018-01-30 16:05:15 | 日記

 冬になると、インフルエンザが流行始めます。保育園などの施設に子どもを預けている保護者には、悩みの季節になります。インフルエンザに感染すれば、保育園にいけません。両親のどちらかが、会社を休み、お子さんと一緒に過ごすことになります。楽観的な方は、この時間を楽しむこともできます。でも、多くの親は、インフルエンザにならずに、元気で過ごしてもらいと願います。予防注射を打って、この対策を立てることが普通です。予防注射は病院に行って、打ってもらうことになります。時間が取れずに、病院に行くことが難しい共働きの方も多いのです。
 そこで、保護者が病院に連れて行って予防注射を打つのではなく、お医者さんが子どもや保護者の都合の良い夜間に来ていただいて、この注射を打ってもらうシステムを考えてみました。アパートに空きがあって、アパートを借りたい人がいるという情報は、価値を生み出します。自動車のシェアや部屋のシェアは、情報のやり取りで、社会全体の資源利用の最適化をはかっています。これを家庭とお医者さんに当てはめるわけです。1日10件を回る契約ができれば、1件3000円として1日3万円、1月90万円、1年で1000万円以上になります。蛇足ですが、乳幼児が法律で実施する予防注射は、定期的にあります。これなども、夜間に行う仕組みを取ることも考えられます。
 子どもの予防注射で心配なのは、注射をした後の行動なのです。活発に動きすぎると、副作用が大きくなる場合があります。夜ならば、すぐに睡眠に入れます。しかも、夜は身体の免疫力が高まる時間帯なのです。予防効果を高めるには、夜の注射が効果をあげると考えられます。もっとも、今までは夜の予防注射の事例が少なかったので、証明には時間がかかるでしょう。
 余談ですが、アパートの値下げが始まっています。夫婦で入る場合の値下げや子どもを持つ方の値下げなど、値下げ競争が始まっています。ここに、夜間の予防注射をサービスに加えてはどうでしょうか。




欧米人の求める心の安らぎを日本文化が提供する スモールアイデア NO3

2018-01-30 16:01:13 | 日記

 日本人が知らないうちに外国人が、日本文化の高さに関心を持つようになってきました。
欧米では、伝統的に心理療法が盛んに行われてきました。心の安らぎを得るために、フロイトやユングなどに代表される心理療法が進化してきたのです。でも、このキリスト教圏で発達してきた療法に、飽き足らない人々もでてきたようです。心理療法を行う専門家が増えるとともに、患者も増え続けているのです。患者を減らす対策を、求める声も出てきているようです。
 そこで、欧米人の求める心の安らぎを日本文化が提供できるかどうかを考えてみました。GDPが1万ドルを超えると、お金で買える品物より、お金には換えられないサービスを求めるようになります。押せば出てくるとか、頼めばすぐに手に入る仕組みは、低い評価になります。欧米人は喧騒な生活や仕事の中にありながらも、心の安らぎを満たす生活を求めています。この役割を担ってきたものが、心理療法だったのです。日本を訪れた欧米人は、茶道の中にこの安らぎを見いだしたようです。
 茶道は精神的安らぎを求める支柱として、禅の思想を模倣しながら発展してきました。禅僧は精神的安らぎの至るために、禁欲的な生活と苦行を自分自身に課しています。禁欲は非常にストイックで、難しいようです。でも、禁欲の深部には、快楽が潜んでいます。肉体的苦痛とは裏腹に、精神的快楽を得ることもできるのです。美味しい料理を十分に味あうためには、質素な料理も食べることも必要です。禅や茶道は、頭で考えるだけでなく、体を使いながら課題を乗り越えていく仕組みがあります。欧米の心理療法は、頭や話だけで課題を解決する仕組みのようです。どちらの仕組みが、心の安らぎを得ることができるか、欧米人に確かめてもらいものです。

アフリカの農業を肥料の近代化から変えていく スモールアイデア NO2

2018-01-29 18:46:28 | 日記
 
 世界の栄養不足人口は、約8億人です。その多くはアフリカの南部や東部の国々の人々です。農業技術が低いために、作付面積を広げることでしか、生産を上げることができないのです。爆発的に人口が増加してきたため、作付面積が細分化されていきました。各農家が活用できる農地はどんどん狭くなり、収穫量はどんどん減っていったわけです。そのアフリカが、世界の穀倉地帯として脚光を浴びています。
 そこで、アフリカの農業の可能性を探ってみました。栄養不足の状態を克服(北朝鮮を除く)した東アジアでは、1㏊当たり300kgの肥料を使います。アフリカでは10kg程度です。肥料を大量に使って中国や日本は、高い生産性を上げています。三大肥料の原料は、リン酸肥料がリン鉱石、カリ肥料がカリ鉱石、窒素肥料が天然ガスになります。アフリカには、リン鉱石はモロッコやセネガルで産出されます。カリ鉱石の鉱山はエチオピアに鉱床があるとされています。アフリカには、天然ガスが無尽蔵にあります。天然ガスからは窒素肥料はいつでもつくれます。肥料産業は経済が近代化していくときの基軸となる産業の一つです。アフリカは、自力で三大肥料の原料を確保し、生産する潜在力を持つようになっています。工場を建てれば良いのです。
 アフリカの耕地面積は、260万k㎡で総面積3022万k㎡の8%です。日本国土の7倍の耕地面積になります。これを16%にすれば、生産は2倍になります。さらに、肥料などの近代農法を導入すれば食糧不足の問題は解決します。さらに、余剰農業生産物は輸出に回すことができます。さらに道路のインフラが整備されるに従って、道路にそって耕地はどんどん増えていくのです。まさにアフリカの可能性は、無限に広がるのです。



運動を楽しく行うクラスは学力が向上する  ショートアイデア NO 1

2018-01-29 18:37:59 | 日記

 運動を楽しく行っている集団のストレスは、少ないことが分かっています。ストレスが少ないと、脳の記憶中枢である海馬が、活動しやすい状態になります。楽しい運動を行う場合、その運動に遊びの要素(競争、運、模倣、眩暈)が含まれていることが望ましいのです。
 そこで、記憶中枢の海馬が働きやすくなる仕組み考えてみました。勉強をする前に、遊びを含む活動を少しやってから学習に入るのです。小学校などでは、授業前に長距離を走る活動をしているところがあります。これに鬼ごっこなどの遊びの要素を加えるわけです。手つなぎ鬼ごっこは、瞬発力や持久力、そして調整力を高める要素が含まれています。クラス全体の運動量が増えることは確実です。結果としてストレスも軽減し、クラス全体の海馬の受け入れ体制が向上という仕組みです。全員の記憶が高まる状態で授業を行えば、学力も向上することになります。


ソフトを重視したドローン技術者養成 アイデア広場 その343 

2018-01-28 16:54:24 | 日記

 赤外線カメラと可視光カメラを登載したドローンで太陽光パネルを撮影し、補修箇所や劣化状況を確認するシステムの構築が本格化してきました。さらに、測量や映像制作などさまざまな分野から、ドローンの使用が行われるようになりました。この種の操縦は、難易度が高く、熟練者が趣味で楽しむものでした。ところが、技術の急激な進歩により、誰でも容易に操縦が可能になっています。複数のプロペラを自律制御し、自在に飛行できるまでに進化してきています。でも、ドローンの基礎知識のないままに操縦する中で、いろいろな問題も生じています。磁気データの設定をしないでドローンを飛ばして、元の場所に戻らないなど初歩的なミスも目立ち始めました。多様な活用法を身につけたドローンの技術者が求められるようになっているわけです。
 そこで、ドローンの技術者の養成とドローン機能に求められることについて考えてみました。高度成長時代に建てられた橋梁が、ひびわれなど損傷が顕在化しています。このひび割れの補修や補強が課題になっています。日本には、15m以上の橋梁が16万橋程度あります。この橋の全てを人の目で調べることは、大変です。高架橋の下に行って調べることには、危険も伴います。ドローンに高精度のカメラを積んで、その場所を点検作業するれば良いわけです。熟練技術者の目視による点検よりも、ドローンの確認は10倍以上の速さで可能になります。ところが、このドローンを操作する人材が不足しているのです。今後、需要の増加に伴い人材養成は進むことになるでしょう。注意したいことは、多くの現場を経験することです。ドローンの基礎知識や法令の理解も必要になります。橋の点検といっても、同じ橋はありません。ドローンは天候により、その性能は左右されます。それらのことを含めた技能を高めることが求められます。
 残念ながら、日本製のドローンの機体は海外製に比べコストが高いのです。「何ができる」はもちろんのこと、「何をどれだけ安く、容易にできるか」が勝負になっています。海外のドローンメーカーは、日本企業向けに安全性を高めた機体を、メンテナンスをしやすく改良して納入を図ろうとしています。日本の点検作業のシェアを奪えば、日本の次に起きるアジアのインフラにおける補修や補強の主導権が握れるのです。ドローンを納入した後に、サポートを継続できる企業は優位に立てます。利用する企業がどのように利用しているかという情報は、これからの付加価値を生み出すものになります。
 福島県郡山市にある日大工学部は、ドローンの世界的メーカーDJI日本法人と、ドローンの多様な活用技術を提供している「スカイシーカー」の両社とドローンの活用に関する連携で合意しています。ここからドローンの技術者は、養成されていくでしょう。当然機体は、安くて使いやすい中国製になります。活用場面も、多岐にわたります。日本の技術者に求めたいことは、機体などのハードよりも、ソフト面です。ドローンを橋梁などの点検に飛ばし、戻ったら観測データをクラウドに飛ばし、瞬時に解析するなどの能力です。ドローンを使いこなし、付加価値を生み出すビジネスにしてほしいものです。

アパートバブルの後始末  アイデア広場 その342

2018-01-27 21:55:15 | 日記

 アパートバブルに終息の兆しが、起き始めています。利便性の高い駅前とそれ以外の地域では、空室率の差が大きくなっているのです。入居者の募集でJR栃木駅から徒歩30分の物件に、空き地や山々に囲まれたある地域があります。ここに今夏に完成した新築の物件の20部屋のうち、10%しか埋まっていないのです。地方では空室が埋まらず、一定期間の無料貸しをアピールする物件さえでています。アパート供給はまさにバブルの様相を呈しているのです。
 アパートバブルを牽引したのは、地方銀行です。「土地持ち地主にアパート営業をかけろ」を合言葉に、全国の地方銀行が一斉に融資を行いました。相続税対策と低金利を背景に貸家の新設着工は、2年近く高い伸びが続けたわけです。2016年度は、全国に43万戸程度が供給されています。節税効果を強調し、将来の空き室のリスクを十分に説明しない地方銀行に対して、風当たりが強まっています。
 大半が空室になっている部屋には、「中学生以下の子ども一人につき賃料5,000円オフ」とか、「賃借者は契約から三ケ月間賃料無料」などの値下げが行われています。日本の住宅総数は、世帯数より約16%多く、新築のアパートの供給がなくとも量としては十分に足りている状態だったのです。日本は「住宅過剰社会」という世界に類を見な住宅い状況にあるのです。空き家が、800万件もあるのですから。さらに今後、人口の5%を占める団塊の世代が75歳を迎える後期高齢者となります。避けては通れない人口減少・超高齢社会に突入します。2025年は大量相続時代を迎え、団塊世代の大量の持ち家は空き家になります。この団塊世代の大量の持ち家が、中古住宅市場に大量に供給されるようになります。すると、住宅過剰がさらに進むことになります。
 そこで、有り余る過剰の空き室を価値あるものにする方法を地方銀行の立場から考えてみました。普通に考えると、人口減少が加速する地方で年間数千戸単位の新規供給を続けることは不合理なことでした。でも地方銀行は、収益を穴埋めするため一斉にアパート融資に動いたわけです。一部の大手地銀は咋年、顧客を建築業者に紹介する見返りに、手数料を受け取ったともいわれています。過当な手数料獲得に動けば、その分安く建てたい地主の方は不利益を被ることになります。これからの問題解決策は、融資した物件が価値を持つように支援すれば良いことです。交通の利便性が高く、生活がしやすく、街並みがきれいで、将来の発展が見込める物件は、値下がりをせずに優良物件として活用されています。優秀な人材である地方銀行員が、不良物件を優良物件に変えていく知恵を出すチャンスかもしれません。
 そんな銀行員になったつもりで、知恵を出してみました。生活がしやすい地域は、人々が集まってきます。人々が集まる地域は、お金の流れが活発になり、豊かな場所になります。空き室が少なくなり満室になれば、地域は豊かになるという理屈です。まず、空き室のない地域を考えてみます。高齢者が一人でマンションの一室に暮らし、近くに子ども夫婦が暮らしている風景をよく見るようになりました。子育ての支援を親世帯に求めて、親と子がお互いに近くに居住する傾向が強まっているのです。同じ家への同居でないことに違和感を持つ方がいるかもしれません。二世帯住宅にして住めば、孫の子育て支援はより効率的できると考えがちです。でも、違うのです。若い人と年寄りとでは、まず食べる物が違うし、寝る時間、起きる時間も違ます。同居をすれば、嫁と姑などの問題も発生します。この問題は昔からあり、若い人と年寄りの関係をより円滑にするために閑居や隠居という住宅タイプが生まれるようになったのです。有り余るアパートの空き室を、二世帯住宅用にしていくことが工夫の一つです。少し離れた部屋に、老夫婦と若夫婦が住む仕組みを作ります。孫が生まれたときは、老夫婦が面倒見ることになります。若夫婦は、安心して共働きをすることができます。ゼロ歳児の保育費用は、自治体が行えば、一人につき500万円ほどかかります。もし、それを老夫婦が保育所に代わりに育てると、地方自治体は予算が節約できます。自治体が老夫婦に60万円の補助金を払っても、440万円の節約になります。その補助金で老夫婦のアパート代を無料にします。半分は自治体が補助し、半分は地主の持ち出しにする案です。地主には、若夫婦の分と老夫婦の半分の借家代が入ることになります。
 今後、借家を考える場合、高齢者の一人世帯が課題になります。このようなときは、老人がグループで入居する場合、半額にするのです。高齢者が1人で生活すると認知症や健康状況が、賃貸契約のときに問題になります。孤独死などの問題が、貸す側からすると不安になります。グループで入居することになれば、高齢者の話し合いやコミュニケーションがしやすくなります。老人だけを割り引く、アパート経営をすることにするわけです。さらに、1年間グループ関係が続けば、家庭菜園の土地が提供されるなどのメリットを享受できるようにします。
 共働きの場合、子どもが病気になったときの対処方法が難しいのです。インフルエンザになれば、保育園にいくことができなくなります。自分たちが仕事に行けなくなります。、病児保育室があれば、子どもが病気になっても安心して働きに行けます。ゆとりあるアパートの部屋を、病児保育室にするのです。もちろん、病気の子どもができたときには、看護師や医師と契約をして臨時に見てもらう仕組みを作っておきます。
 この地域は、若い夫婦が安心して働ける地域になります。子ども夫婦が近くにいる老夫婦も安心して、生活できる地域になります。高齢者が安い賃貸料で生活できる地域にもなるわけです。一人暮らしの高齢者には、話し合う仲間もできる仕組みが作られていきます。子ども達は、地域の高齢者に見守られている地域になります。子ども達もそうですが、生活する環境は老若男女などがさまざまな人達と接することで全ての人々は健全な発達が約束されるのです。駅から徒歩30分の物件で、空き地や山々に囲まれた地域が、優良物件になる可能性はあるのです。保育所の心配や子どもの病気を心配する必要のない環境であれば、生活のしやすい地域になります。健康が確保されれば、空き地や山に囲まれた環境は、ある面で理想的な居住地になります。地方銀行がこの地域に、企業でも誘致すれば、優秀な働き手はすぐに手に入るのです。
 従来の銀行業務が、AIに奪われるという事態はすぐそこまできています。優秀な銀行員が行う従来の住宅ローンに対する融資ならば、AIのほうが力を発揮するようです。でも、ベンチャー企業への融資は、AIには難しい領域です。担保となる資産のないベンチャー企業を査定する仕組みが明確でないために、AIが判断できないのです。融資関係の仕事において、急激に変化する競争分野の判断では、まだまだ人間が担い続けるという見方が有力です。アパート経営は、「作る」から「使う」方向に発想を変える時期になっています。「使う」ノウハウを新たに銀行員の方に工夫していただき、地主の方も、賃借人も、銀行も三方良しの繋がりになってほしいものです。もっとも、この繋がりに、自治体も関与し、地域の資産価値を上げて、税金を増やすことができれば、万々歳です。



二元論的美の追究  アイデア広場 その341 

2018-01-26 16:52:40 | 日記

 男性用グルーミング機器や基礎化粧品も続々発売される時代になりました。美を追究する男性は、義務や責任を追及する人間と比較してに低い段階に見られていた時代もありました。今は、拘束されたり、義務づけられたりするのはまっぴらだとする人が大多数です。変化を愛して、次々に興味をひくものに挑戦すれば良いという流れになっています。瞬間的な快楽を求め、人生の目的は享楽であると割り切る人達もいます。一方、社会のなかで一定の地位を占め、堅実なルーティンを行う単調な生活がを恐れない人々もいます。彼らは、義務と責任を果たすことで、始めて人生が意味をもつという主義に徹しているかのようです。
 そこで瞬間的享楽を求める美の追究者と単調な生活を恐れない人々の美に対する志向について考えてみました。ファッションやメイクそして、ネイルサロンなど扱う分野が急速に拡大しています。ファッションは、人々を美しく可愛く、格好良く装わせます。その貪欲さは、際限なくチャレンジ精神を高揚させていくようです。それを後押しするように、都市部では高級化粧品やファッションの売上げが急拡大しています。化粧年齢層の幅は、著しく広がり、デパートでの相談コーナーは盛況のようです。化粧品とファッション、そしてヘアやネイルの装いをトータル的に整える場が、デパートかもしれません。人々は、装いの快い刺激を味わいがために、さらに貪欲に上を目指そうとします。でも、身の丈以上の支出をしてまで、刹那的美を追究する姿勢には、疑問も出てきます。
 ファッションを苦手とする人々の中には、潔く流行の服には一切手を出さないという流れもあります。流行と関係のないトラッドな服は、永遠に着られるという実用面で優れています。伝統的な服ですから、安物とは感じさせない気品もあります。中には洒落た方が、ベーシックな雰囲気の中で、流行を超えたものを着こなす才人もいるようです。時代の流れを先取りできる才能の持ち主が、あえてに少し遅れた安定的な美に安住しているのかもしれません。享楽的な美を追究は、快不快や美醜を判断の基準としています。安定的な美の追究者は、善悪の尺度を基準にしているようです。善悪の判断は、いずれ外面的な尺度を乗り越えて、内面的判断を要求するようになります。多くの人々に、葛藤をもたらしてきた問題でもあります。具体的には、法律を超えた善悪の判断が、倫理的判断に頼ることになるからです。
 享楽的な美も安定的な美も、美を求める人々を幸福に導く役割があります。幸福に貢献しない美は、価値が低いともいえます。近年、幸福の捉え方が、かなり具体化していきました。幸福は、「喜びがあり」、「夢中にし」、そして「意味を見いだす」という状態だと捉える人達も出てきました。この捉え方からすると、自分を美しくする享楽的な美は、成立するようです。そして、善悪を判断する安定的な美も、一定の納得が得られるようです。この2つの路線が、現在は美を追究する手法なのかもしれません。

北朝鮮船の漂着から描き出される光景  アイデア広場 その340

2018-01-25 16:48:34 | 日記
北朝鮮船の漂着から描き出される光景  アイデア広場 その340

 二つのことが干渉し合って、アイデアが出てくることがあります。今回のアイデアは、群馬県にある前二子古墳と北朝鮮の木造船の漂着でした。群馬県には、古墳が多いのです。6世紀において、この上野地域は関東の中でも精力的に古墳の造営が行われていました。そこからは、豊富な副葬品が出土することで知られています。その一つである前二子古墳から、鉄製のフックが6箇所から発見されました。このフックは、古墳内部の石室や石棺を布幕で覆うときに使われたものです。韓国では、百済の武寧王陵や全羅南道の長鼓峰古墳から同様のフックが見つかっています。上野地域の古墳からは、百済や新羅の品物が数多く発見されていうのです。
 もう一つの北朝鮮の木造船漂着に話題を移します。2017年における北朝鮮の漂着件数は、100件を上回り、近年では最高の件数になっています。船内や付近から見つかった遺体は31人、生存者が42人となっています。沿岸の漁業権を中国側に売り渡した北朝鮮は、領海を出て、危険な日本海まで漁に来なければならない状況のようです。木造船は全長10mと小さなものです。簡素な設計で、悪天候の中ではまともに航行できない船体です。多くの漁船が、日本の排他的経済水域内でイカ漁などをしているうちに、強い偏西風を受け、制御不能になり日本海沿岸に漂着するようです。生活が貧しいために、危険を冒してでも一定の漁獲量を確保し、生活を安定させたいのでしょう。
 この二つの事柄から、頭に浮かんできたことは白村江の戦いでした。663年に日本の大和政権と百済の連合軍が、唐と新羅の連合軍が白村江で軍事衝突した事件です。日本軍は敗れ、百済は滅亡します。6世紀頃の状況は、朝鮮半島が高句麗、百済、新羅の国に別れ戦いに明け暮れるというものでした。この争いに、日本列島の大和政権も組み込まれていきます。6世紀後半になると、百済は高句麗や新羅に攻め込まれる状態になります。一方、中国と接する高句麗は、隋や唐と辛抱強く戦い抜いていました。隋などは、高句麗に根負けし、国を滅ぼしてしまいます。唐も果敢に攻めますが、膠着状態が続いていた時期なのです。唐は高句麗を攻略するためには、百済の国が補給基地として重要なことに気がつきます。いわゆる前と後ろから攻めるというものです。唐は百済に補給路線と前線基地の提供を求めます。百済はこれを拒否し、白村江の戦いになるわけです。結果として、百済は滅び、高句麗も崩壊します。新羅は滅びた百済や高句麗の武将や官人を取り込みます。新しい人材を得た新羅は、勢力を増大させ、唐に反抗するまでに国力を高めていくのです。現在の韓国と北朝鮮の様子を見ているようです。朝鮮半島で生きていく中で、培われてきた権力闘争の知恵が脈々と流れているのでしょう。
 そこで、朝鮮半島の人達の生きる知恵を深掘りしてみました。5世紀の古墳から出土する鉄鋌は、朝鮮半島のものと判明しています。日本列島から、百済には軍船、武具、馬、兵の食糧、穀物、塩、糸、綿布などが送られています。これらの軍事物資や繊維類は、渡来した技術者が中心になって日本で生産しているものでした。東アジアからは、多くの知識人や技術者が渡来し、大和政権で重用されました。6世紀の時期、関東地方は大和政権の兵力供給基地の役割を担うようになります。朝鮮半島に軍を派遣するとき、関東地方の有力豪族が積極的に関わるようになるのです。古墳造営と副葬品に朝鮮半島の品物が出土するのは、この地方の豪族が朝鮮半島と積極的に関わった証でもあります。日本書紀には、上毛野氏(群馬の豪族)が将軍として、朝鮮半島に渡り、知識人を呼び寄せたことが記述されています。古代より、日本は朝鮮半島の知識人や技術者を獲得し、産業を興隆していたことがわかります。
 では、どのようにして朝鮮半島から鉄蹄を取り寄せたり、知識人を呼び寄せていたのでしょうか。長崎県壱岐島に原の辻遺跡があります。この遺跡で見つかった船着場は、準構造船などの大型船のための接岸施設だったとされています。日本では、紀元1世紀の弥生時代中期から、準構造船の存在が確認されています。準構造船は、単なる丸木舟より一定量の人間や積載物を安定的に運ぶことができるものでした。下部には丸木を刳りぬいた船体を用い、上部に舷側板などを載せて作られた船が準構造船です。朝鮮半島から馬を運んだこの船の一部が、井戸枠に転用されている例もあります。蛇足ですが、半島から運ばれた馬は、日本各地の牧で育てられ、朝鮮に送られていたということです。
 いわゆる日本人には、中国や朝鮮半島にルーツを持つ人々のDNAが含まれています。桓武天皇の母親は、高野新笠という渡来系の豪族の娘です。皇室の系統にも朝鮮半島の血が流れているのです。渡来系で有名な豪族には、漢氏と秦氏がいます。漢氏は、須恵器を造る陶部や馬具を作る鞍作部などの技術集団を束ねていました。秦氏は、養蚕や織物に精通しています。また、膨大な人口を抱えて、各地の殖産興業に力を発揮してます。この秦氏の協力がなければ、現在の京都である平安京は生まれなかったとさえいわれています。天平時代までの仏教文化は、百済や新羅、そして高句麗から渡来した僧侶や技術者がつくり出したものです。当時は半島からの渡来人によって、日本列島にさまざまな先進技術や文化が持ち込まれてきたのです。多くの技術や人材が日本列島に入る契機は、朝鮮半島の混乱の時期でした。
 ドイツは、経済格差のある東西国家を統一しました。韓国が北朝鮮と一緒になるには、25兆円ほどかかるといわれてます。この金額を考えて、韓国は統一を先延ばししているようです。北朝鮮の人材は、優秀な人が多くいます。教育も戦前の日本のように優秀な人材を育成するシステムはできています。できれば、平等にこのシステムを国民の皆さんに使えれば、より多くの優秀な国民が育つことになるでしょう。でも、国連の制裁決議が下される政治体制は、望ましいものではありません。北朝鮮の指導部が、核兵器を放棄して、南北朝鮮が平和的に統一してほしいものです。それまでは、現在の制裁を続けることになります。
 最後に、平和的統一が実現した後の希望的観測です。日本は、現在毎年130万人が亡くなっています。人手不足が深刻です。一方、韓国も北朝鮮も、失業率が高い状態が続いています。この人達を日本で働いてもらう仕組みを考えても良い時期かもしれません。韓国も北朝鮮も優秀な人材が多いのです。これらの人材を利用しないことは、世界の損失です。過去において朝鮮半島から日本列島に渡来した人達は、貴重な人材でした。平和的統一が実現後に、朝鮮半島から渡来する人達も貴重な人材になるでしょう。東アジア地域で、国と国の間に大きな経済格差があることは、地域内の安定にはマイナス要因です。適正に働いて、国民所得を上げていく仕組みを、地域内で工夫していくことです。遠い将来、東アジアは、EUのように統一された経済圏になるかもしれません。そのような流れになることが、平和に繋がるのではないかと思うときがあります。