ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

風水害・小水力発電・復興の女神  アイデア三題噺 123

2018-09-30 17:11:32 | 日記

 中国四国地方では、台風による被害がおきました。北海道においては、地震が大きな災害をもたらしました。どちらの災害も、水に関わっています。水害を制御しようとすれば、山の環境林の整備、砂防ダムの補修や建設という事業が必要になります。北海道の地震では、山肌がずれる痛々しい光景が目に焼き付いています。どちらの災害にしても、山の治水に関する整備が行われることになります。
 そこで、砂防ダムの増設や貯水池の建設に際して、地域にちょっとだけ地益をもたらす工夫を考えてみました。災害を受けた地域は、疲弊すると言われています。でも、そうでもないことを、歴史は証明しています。関東大震災や東京大空襲で壊滅的な被害を受けた東京は、世界有数の大都市に成長しています。原爆を投下され廃墟になった広島は、数日後には市電を走らせ、復興を試みました。現在は、中国四国地方における中心都市に発展しています。ピンチをチャンスに代えた都市も多いのです。
 ここでは、砂防ダムなどの水利施設から、地域の復興を考えていきます。農業用水の落差が利用して、小水力発電を行うことができることはよく知られています。現在では、1mの落差でも0.5kwの電力を作ることができるのです。1kwの電力を作る建設費が、200万円といわれています。上手く運用すれば、2mの落差で売電が年間20万円になります。一般に、公共事業を推進するうえで、必要な土木建設を行うことは、雇用創設に繋がるとされてきました。でも、現在は雇用創設といっても働く人が高齢化するとか、絶対数が少ないとかの問題が出ています。雇用創設と抱き合わせのプラスアルファが求めらるところです。要約すると、砂防ダムや貯水池の建設に際して、小水力発電を敷設するのです。砂防ダムや貯水池は、国や県の予算で作られます。そこに、町村がコバンザメのように小水力発電を設置するわけです。
 1kwの電力を作る建設費が200万円という仮定で計算すると、ダム本体の価格がゼロになりますから、発電機器だけの値段になります。200万円より少ないコストで、毎年20万円の利益を出すことができるというわけです。10機の発電機で毎年200万円の売電となります。もちろん、落差が4mになれば10機で400万円以上になります。災害の時には、義援金が集まります。このお金を自由に使わせていただくことができれば、発電機の購入にまわします。より組織的な仕組みは、出資金を募ることも一つの選択です。10機の発電機を建設するために、2000万円の出資金を募るわけです。1人1口10万円程度の出資金を、災害援助という名目で集めます。年間200~400万円の売電から、年2%の分配金と10%元本返済を行います。10年後には、出資金の返済は終了します。その後は、毎年200~400万円の利益を生み出すことになります。自然に優しい小水力発電のできあがりです。災害を受けた地域は、復興を目指します。その時に必要なものは、自前で調達できる資金になります。甘えてばかりいると、復興の女神は静かに去って行くかもしれません。


日本の転換点・人材の育成・企業の共生   アイデア三題噺 122

2018-09-30 16:51:55 | 日記
 2000年頃から急成長した日本の企業には、20歳代前半の社員に大きな責任や権限を持たせるケースがあります。最近の調査では、入社後3年までに大学卒業生の3人に1は辞めています。高校卒業生は、2人に1人は辞めています。そんな中で、そのような責任や権限を持たせても大丈夫なのかという心配をしてしまいます。でも、現実に企業は成長しているのですから、時代の流れに乗った経営なのでしょう。
 そこで、最近成長をしている企業の特徴を見てみました。1998年は、企業が投資超過から貯蓄超過へと逆転させた年になります。先見の明ある経営者には、転換期になっているようです。企業投資が減少すれば、賃金は下降し始めます。賃金が低下すれば、非正規雇用や金融資産ゼロ世帯の増加し、そして中間層の減少が始まることを予想した経営者いたわけです。
この1998年以降、チェーンストア、百貨店、新車、外食などの需要は落ちていったことはよく知られていることです。
 需要の落ちている分野で、覇者になることも一つの戦略です。多くの資金と人的資源を投入して、市場を独占すれば利益は確実に得ることができます。でも、同等の力を持つライバルの競争になれば、チキンレースになってしまいます。資金や人的資源を使い果たすまで、戦うことになります。無駄な戦い方です。20年たった今頃になって、この無駄に気の付いた企業がありました。例えばビール業界です。1998年の変化に気づかず、ビールは1995年をピークに2013年には60%減と劇的に消費が落ちていたのです。でも、アサヒとキリンの競争は続けられていました。最近、競争よりも共同を選択するようになりました。大阪で製造した両社のビールを共通の鉄道貨物で輸送するなど、提携すべきところは提携し、節約できるところは節約し、企業体力を温存する姿勢になっています。
 1998年から気がついて、対策をとった企業が社員に責任と権限を与えていたようです。人は、誰でも平等に創造的能力を持っているわけではありません。でも、持てるように導くとこはある程度できます。最初は、簡単な仕事を行うリズムをつくります。苦手意識を徐々に消していき、自信を持つようにし、集中力を持続できる人材に育てていくわけです。上司が各社員の特性を見極め、仕事を任せ、動機づけを適切に行うことになります。20年前に気がついて、実践してきた企業には人材を育てる20年の蓄積があります。できれば、この蓄積を1週間でものにできれば楽しいでしょうね。





 

看護師・旅行三昧・保育士  アイデア三題噺 121

2018-09-30 16:28:31 | 日記
  多くの国を見て、歩きたいという希望を持つ老若男女のお話です。夢を実現するために、思い切って、ベンチャーを立ち上げました。まず看護師の資格を持っている人が、対象になります。看護師の激務についている方には、長期の旅行は困難です。保育士の方も、土日の休み以外の旅行は難しい状況です。そんな中でも、いつかは思う存分に旅行をしたいと希望する人達もいます。看護師の資格と保育士の資格があると、いろいろなニーズに対応できるようになります。熱の出た乳幼児は、一般の保育所では扱ってくれません。病院や医療保育所に預けることになります。世の中には、看護士資格や保育士の資格を持つ方が、現役で働いている方よりはるかに多く存在しています。
 そこで、看護師の資格と保育士の資格の両方の資格を持つ方が5人集まり、「出張看護保育預かりビジネス」をスタートアップするするわけです。まず、50人の乳幼児の親と契約を結びます。病気の場合、子どもを預かり保育すること、病院の送り迎えをすること、処方された薬は時間毎に服用させることなどが契約内容になります。看護や保育の資格を持つ人達ですから、一般の人より安心して任せることができます。契約は、入会金2万円、1日の保育料が1人5千円とします。子どもが月平均2~4回の熱を出したり病気になったりとすれば、年間500~1000万円の収入になります。スマホでマッチング技術の精度を高めておけば、人に役立つお仕事になります。運営を2~3人でまわせば、残りの2~3人は中期の旅行が可能になります。人のお役に立てて、感謝されながら仕事を行うことができます。そして、思う存分旅行する時間を得ることができます。これは、退職後の話です。



カプセルホテルが利益をあげる仕組み スモールアイデア NO196

2018-09-29 17:46:45 | 日記
  カプセルホテルが利益をあげる仕組み スモールアイデア NO196

 2017年の訪日外国人は2600万人でした。延べ宿泊数は、7800万泊になっています。そんな中で、カプセルホテルは、多くの人に利用されています。この種のホテルは、外国人旅行者の利用も急増しているようです。カプセルホテルの多くは、極小の就寝空間です。今後、都心にはこのようなホテルが、外国人旅行客に利用されていくと予想されます。
 そこで、カプセルホテルが利益を上げながら存続する仕組みを考えてみました。カプセルホテルは、都心部で遅くまで働いた会社員が多く利用していました。家にタクシーで帰るより泊まった方が、リーズナブルで鋭気も養えるというものでした。カプセルホテルの多くは、サウナや大浴場を備えています。ここに泊まる人達は、通勤時間を睡眠や入浴の時間に置き換えているわけです。カプセルホテルは、翌日の鋭気を養う場でもあったのです。労働と結びついていたホテルが、外国人の格好のねぐらに変わりつつあります。安い、便利、都市文化に触れられるなど特徴を持っています。極小の就寝空間は、日本の幕の内弁当や盆栽の類似性を見いだすのかもしれません。
 全ての機能を施設内部で完結させるのではなく、外部の施設を利用するという考え方が必要になります。都心の飲食店を利用する心構えが、楽しさを倍増させるでしょう。東京は、世界で最もミシュランガイドの多い都市です。この食の楽園を堪能することは、大きな魅力でしょう。カプセルホテルは、就寝空間を確保した上で、次の行動に移す基地としての機能を持つことになります。安い、便利、都市文化の先進性を体験しながら、ホテルを利用してもらうことになります。訪問者は、途絶えることがありません。一定のサービスを提供できれば、利益は確実に得ることができるホテルになるでしょう。
 余談ですが、極小の就寝空間は、ビジネスホテルよりロボット導入は容易です。掃除ロボットは、浴室とトイレ、そしてベットセットが苦手です。カプセルホテルは、個室にトイレもバスルームもありません。ベットセットだけをロボットができるようになれば、人の手をかける部分は本当に少なくなります。掃除の手順さえ覚えさせておけば、スムーズに作業を行うことができます。シーツの取り替えを、器用に行うロボットが開発されるかもしれません。また、ベッドルームの布団を入れ替えを、力のあるロボットが行うだけで完了という雑でシンプルな方法も出てくるかもしれません。ロボット購入時の1年目を除けば、あとは無料で働いてくれます。人手不足を心配することなく、利益を上げてくれる仕組みが実現するかもしれません。

肥満気味の子ども達・食事量を減らす仕掛け・白い丸い皿   アイデア三題噺120 

2018-09-28 20:29:20 | 日記
 新興国では、肥満の問題が出ています。糖尿病患者が世界では、4億2500万人になったと言われています。子ども達の肥満は、この予備軍になるわけです。日本でも1000万人の糖尿病患者がいます。でも、ちょっとした朗報もあります。日本の糖尿病患者数は、少し前まで世界で第9位だったのです。それが昨年は、10位以下に後退したのです。糖尿病に対する対応が、できてきたということでしょうか。
 そこで、これからの新興国における若者の肥満を減少させる仕組みについて考えてみました。これは、すでに肥満気味なお子さんを対象にした提案です。テレビを見ながら食事を取ると、15%ほど余計に食べてしまうというイギリスの調査があります。テレビに気を取られてしまって、満腹なのに気づかずに食べ続けてしまうのです。食事の時間は、できるだけテレビをもモバイル機器もスイッチを切ることがお薦めです。各国の調査でも、食事中にテレビを見ていると気が散り、結果として摂取量が大幅に増えることが報告されています。食事の時間は、親子が会話をしながら過ごすことが、肥満を防ぐことになるわけです。
 もしテレビのスイッチが切ることができたなら、次の対策になります。料理の見た目を工夫することで、食事を減らすこともできます。例えば、白い皿と黒い皿に、同じお菓子を載せて食べて貰います。すると、同じお菓子にもかかわらず、白い皿のお菓子のほうが10%も甘く感じるというのです。白い皿のお菓子は、黒い皿よりも甘みにおいて高く評価されたわけです。であれば、白い皿のお菓子を少し小さくして、食べてもらっても満足してもらえるかもしれません。また、四角い皿よりも丸い皿のほうが、甘く感じるということです。ここでの工夫は、白い皿と丸い皿を準備して、食事をすることになります。たとえば、世界中に1億人の肥満気味な子どもがいるとします。その子ども達の食事量を減らすことを目指すならば、白くて丸い皿を用意することになります。1億万枚の白くて丸い皿を、肥満防止用として販売することが可能になるかもしれません。ちょっとしたビジネスチャンスが生まれます。
 余談ですが、トマトジュースにアロマを加えたところ、短時間で満腹感を得たという多くの女性がいます。アロマも肥満防止に用いられるようになるかもしれません。最後に禁じ手ですが、光の使用があります。青い光が当たる食材は、不健康な食べ物に見えます。動物が避ける色です。この光を料理に照らす仕掛けをすると、食事量が減ります。もちろん、食欲を増進する光もあることをご理解ください。

 

豚の飼育・純国産飼料・多摩と湾岸の連携  アイデア三題噺 119

2018-09-28 20:00:34 | 日記

 数年前、低い濃度の果汁を透過膜を通すことにより、濃度を濃くする技術が開発されました。質の悪い果物が取れても、透過膜を通すことで濃度を上げ純度を高めることができるのです。見栄えの悪い果物がとれても、濃縮して農薬や添加物のない品質の高い果汁にすることができる優れものです。
 そこで、この透過膜を利用した農業を考えてみました。東京都の多摩地区などの郊外は、これから急激に人口が減少していきます。東京都で人口が増えるのは、23区の中でも湾岸地区になります。この地区では、農産物の生産はできません。でも、都内の中でも最も消費の高い地域になるのです。もちろん、高額な消費者が多い地区になります。湾岸地区は、マーケットとして魅力的な地域だということです。一方、多摩地区は、高齢者人口が増えるとともに絶対的人口が減少していきます。、農業人口も激減していきます。離農者が増えるけど、その土地を従来の農法で耕作する人は減少します。放棄される土地を、有効利用する工夫を考えてみたわけです。放棄地に四季を彩る果樹を植えます。モモやブドウ、そしてリンゴなどを植えることになるでしょう。肥料や農薬を使わない自然栽培に挑戦します。粗放農業で自然栽培を目指すわけです。肥料をやったり、草刈りなどの人手をできるだけかけない農法を試みます。果物は小さく貧弱でも、透過膜を通すことで濃度を上げ純度を高めたものになります。しかも農薬などの不純物が入っていない果汁になります。
 日本の養豚は国産と言いながら、飼料は遺伝子組み換えの外国産です。豚の飼料も国産にしたいものです。透過膜を通した後の残りカスは、飼料として利用できます。農薬など付着していない自然栽培の残りカスは、安全な飼料になります。果樹の下に大豆などを植えれば、さらに安全な飼料ができるでしょう。多摩地方で作った果汁や豚を、湾岸地区に提供するルートを確保します。安全・安心、濃厚な果汁、そして豚肉をこの地区に提供するのです。自然栽培でつくられた果汁は、付加価値が高くなります。自然栽培の餌で育った豚の排泄物は、有効で安全な肥料になります。多摩地区と湾岸地区が、生産と消費の連携を強化していくのです。持続可能な循環型自然栽培を追究するわけです。最終週的には、多摩地区の自然農法を海外に輸出する工夫をすることになります。多摩地区の自然農法が海外で行われるようになれば、その国から作物を輸入することも一つの方法になるでしょう。
 蛇足ですが、日本人が食べる食糧は、日本国内だけでは自給できない現実があります。海外からの協力を得ながら、いかに安全で安心な食糧を獲得できるかの仕組みを作ることになります。




小さな夢のビジネスについて話してみます  アイデア広場 その402

2018-09-27 16:41:18 | 日記

 厚生労働省は、複数の職場で働く人々の利益になるルールを考え始めています。有能な人々が、一つの仕事だけで満足することはもったいないことです。いくつかの仕事場で、有意義に働いて生産性を上げてほしいものです。話は変わりますが、税金の少ない自治体は予算は少なくなり、各種の文化施設の経費が削られていきます。図書館の経費も削減されいます。日本でも、議会がなくなるという村の話がが出てくる時代です。図書館などの施設の運営も、縮小され行くことが予想されます。スイスのある村では、週に1度だけ図書館をオープンするそうです。世界で最も裕福な国が、このような節約をしているのです。もっともこの方式を行うことで、図書館運営が少ない予算で可能になるわけです。
 そこで、本好きの仲間の2人が村の図書館を上手に運営する方法を考えてみました。図書の館運営に、予算をほとんど回すことができなくなった町村がターゲットです。法律がある限り、図書館の運営をしなければなりません。2人は司書の資格を持つという前提でお話を進めます。無料で、図書館の司書業務を行う契約をします。でも、オープンするのは、土曜日の週1回という条件です。図書館の施設を自由に使えるという条件も付け加えます。住民の方が読みたい本があれば、県立図書館などから取り寄せる業務は行います。スマホで読みたい本を、図書館に連絡すれば、自動的記録され、土曜日には貸し出しができるという仕組みも作ります。2人は本好きなので、好きな本を取り寄せて、図書館で読む生活に邁進するわけです。
生活費が問題になります。図書館で生活するので住居費はいりません。あるスモールビジネスで、アジアの不動産情報を300人限定で、月1000円の料金で提供するサービスがあります。月30万円の収入になります。この手法を模倣します。村人200人と月2000円の契約をします。契約内容は、月火水木曜日に町の病院への送り迎えをするものです。バスは、村営バスを無料で借ります。午前午後の2回、25人を2回で、1日50人が対象になります。2人で40万円の生活費が補償されます。
 宅配業の副業も行います。町に行ったときに、宅配の荷物を業者から一括預かり、村の家庭に配付します。業者から預かり配付する曜日は、月曜と木曜日の夕方に限定します。家庭からの宅配も引き受けます。これも、月曜と木曜日の夕方に限定します。タクシーの副業も行います。外出困難な高齢者のために、一緒に食品や日用品の買い物にいきます。これは、金曜日の午前中にします。2人でタッグを組むのは、サービスを途切れさせないようにするためです。
 本を読むだけでは、十分ではありません。読んだことを、応用したいという欲求が出てくるでしょう。まずはお年寄りの作った農作物や民芸品を、道の駅で販売するビジネスを始めます。道の駅に行けないお年寄りから、品物を預かり、道の駅に運び販売するわけです。作物の品質についての理解を深めます。売れ筋の品物を把握します。どういう作物をどのように作れば、売れるようなルートに乗れるかなどを把握するわけです。これが、日曜日の作業になります。
 2人で1年間働けば、病院の送り迎えだけで480万円の稼ぎになります。その他に、宅配やタクシー、道の駅でのビジネスなどの収入が副業による収入になります。この村で、人々の役に立つ仕事をいくつかしながら、次のビジネスの資金を準備するわけです。図書館で知識を蓄え、副業でスキルを向上させていくのです。仕事のスキルを実践で鍛えているともいえます。次のビジネスのスタートアップと資金の準備を副業をしながら貯蓄します。でも、何をするか決まっていないのです。

能力のある人の副業は推奨される時代です  スモールアイデアNO195

2018-09-26 20:20:36 | 日記
 副業を持っていたり、持つことを希望したりする人口が、2017年に690万人を超えました。大企業が相次ぎ、働き方改革で従業員の副業を認め始めているのです。副業という柔軟な働き方を認める企業が、地方にも広がり始めています。この流れの背景には、深刻な人手不足ががあります。もう一つは、人材の高度な頭脳を引き出すという面があるようです。副業は、人材の能力を高めるというポジティブな面を持っているのです。
そこで、最近の副業の流れを探ってみました。東京の大企業が副業解禁に動くだけでなく、沖縄など全国の観光地を中心に副業を推奨する傾向が増えています。沖縄県への観光客数は、2017年に939万人となってハワイを抜くほど増加しているのです。観光業の強い地域は、非正規の従業員割合が高いのです。ある面で、季節による観光客数により収入が不安定になることがネックになっています。強い観光地を維持するためには、従業員の所得を安定させることが大切になるのです。
 ホテルや旅館では、住み込みで働く従業員がいます。彼らは、朝の食事や夜の食事に集中的に働きます。午後の一定期間は、自由時間になります。この時間を副業として、コンビニや飲食の短時間パートを行うことが可能です。副業により、収入が増えることで定着にもつながる可能性が出てきます。アパートやマンションの住み込み管理人は、主な業務である清掃 は朝から昼までに限られています。午後は、コンビニや飲食店のパートなどを行うことが可能になります。
 異業種間の交流を支える仕組みも、整ってきました。異業種間の人々と研究したり働くことで新しい成果を上げることが、最近のトレンドです。課題が生じやすい環境に身をおいて、その環境を上手に利用する研究者も出てきています。狭い範囲の研究分野から少し距離を置いた研究仲間と仕事をすることで、新しい切り口を見つける人材も出てきています。このような人材の出現を、企業は意図的に副業を行う中で育成しているのです。学際的研究や異業種間の交流が、新しい分野を切り開いています。異業種間の仕事や研究を個人が行うことができれば、より高い成果を出していくわけです。副業を行う中で、課題を作り出し、ビジネスの『種子』を暖めている「ちゃっかり屋」もいるようです。
 もっとも副業をしても、大きな成果を上げている人達はいたのです。複数の会社を兼任してる社長や重役の中には、大きな成果を上げている人が珍しくはありません。これも副業といえます。最近の傾向は、テレワークなどで成果を上げている人が多いことです。自宅で子どもの保育をしながら、パソコン等で会社の仕事をするわけです。時間を合理的に使え、複数の仕事を行うことで、個々の能力を高めている人達がいるのです。幼児の食べやすい食器や遊び道具などのアイデアを考え、実用新案を取り、収入を増やしている人もいます。子育て中の社員が、子育てと仕事の葛藤などの事例をブログに流し、稼いでる人もいるのです。
 従業員に対して、副業を禁止する会社が一般的でした。時代の流れが変わり、副業を認めることはもちろん、奨励する会社が増えてきたのです。日本には300万社以上の会社があり、3万の職種があります。300万の会社と3万の職種を組み合わせれば、無限の副業が可能になるのです。副業の中で好きで楽しい仕事にであったら、苦労を知らずに生活ができる環境ができつつあるわけです。老婆心ですが、復業において、稼ぐために時間を奪われすぎないようにすることです。心に余裕がないと、虻蜂取らずになってしまいます。収入を得ることと、それに伴う犠牲を天秤にかけて、バランスのとれた副業を目指したいものです。






脳の曖昧さを利用した美味しい料理   スモールアイデア NO194

2018-09-25 16:49:14 | 日記

 人は食べ物を食べると、美味しいとか、不味いという反応をします。この反応は、食べ物や料理に対して、人が最初に持つ期待に左右されるところがあるのです。「この肉は美味しそうだな」とか、「このワインはブドウの当たり年のものだからおいしいだろうな」という食べ物や飲み物に対する期待が、食体験に大きな影響を及ぼすのです。その期待を高める仕組みが、レストランには備えてあります。たとえば、高級なワインほど、グラスの空の部分が大きくなり、ワインの量が少なく感じます。でも、これには理由があるのです。グラスの上部を空にすることで、グラスに注がれたワインのアロマと香りがその空間に漂うことになります。空間に漂う注がれたワインのアロマと香りが、飲む者の鼻を喜ばせます。最初に嗅ぐ香りが、のちに味わうワインの期待を創り出すのです。、最初の一口が、もっとも大切なのです。最初の一口が美味しければ、次に口をつけるワインも同じだと、脳は感じてしまうのです。ある意味で、脳の未熟さともいえます。
 そこで、脳の曖昧な性質を利用して、食物やその他のものを節約する仕組みを考えてみました。塩分は、料理を美味くする調味料です。塩がなければ、調理という文化は成立しなかったでしょう。長いフランスパンの塊を想像してみて下さい。そのパンは、外側に美味しさを演出する多くの塩分が含まれ、内部に行くほど少なくなるように作られています。消費者が、そのパンを一口かじります。一口目は、良い味がします。一口目の良い味が、脳に伝達されます。脳は、二口目も美味しいと解釈していきます。三口から四口と期待通りだという流れになって、最後に美味しいパンを食べたという食体験になるわけです。もし、このようなパンが作れるようになれば、塩分の消費量は減らせます。
 余談ですが、塩分を減らすことは、日本人にとって喫緊の課題になっています。塩分の取り過ぎが、日本人の生活習慣病の増加を招いているともいえます。脳の曖昧さを利用して、塩分摂取を減少させる方法を開発してほしいものです。蛇足ですが、体内で塩分を濾過し、余分な塩分を塩線から体外に排出する鳥がいます。できればこの仕組みを解明して、日本人の塩分摂取を減らす方法を開発してほしいものです。もちろん開発できれば、大きなビジネスチャンスになりますね。話は戻ります。期待を演出する仕組みは、レルトランだけではありません。スーパーなどでも、利用できる手法です。新鮮な生鮮食品が、店に入ると目の前に並んでいる風景は心地良いものです。心地良い光景は、お客に心に健康や自然のイメージを呼び起こします。入り口の心地良い体験が、店の中に入っても続くという効果をもたらします。これは、脳の曖昧さを利用した演出になります。最初にお客に最高の演出を体験してもらい、中間部分では演出を減らしていく工夫をしていくわけです。
 食体験を心地良くするする多く演出があり、それら演出が売上げに影響を与えることが分かってきました。経営者は、演出を無視することができなくなりつつあります。でも、演出にはコストがかかります。演出のコストと売上げのバランスをどのように取るのか、経営者の腕が試される場面も増えたようです。

高い教育インフラが人材を定着させる   アイデア広場 その401

2018-09-24 10:55:58 | 日記

 今は世界の優秀な人材の獲得競争が、激しさを増しています。シリコンバレーには多くの高度人材がいます。その人材が、アメリカを離れる現象が続いています。中国では、共産党の規制が強まり、以前ほど高度人材が集まりにくくなっています。シンガポールやスイスは、それらの人材を確実に確保し、確かな経済力を築いています。高度人材は、経済だけでなく地域社会に大きな波及効果をもたらします。経済効果はもちろん、知的環境を高める働きを持っているのです。もちろん、日本も優秀な人材を東京に招こうとしています。でも、規制改革や人材受け入れの環境整備が進まず、停滞しているのが実情です。日産やシャープのV字回復を見ても、外国人の高度人材の受け入れは大きな成功をもたらしています。
 高度人材獲得に関しては、外国企業の進出が盛んな企業を優遇する仕組みのあるシンガポールが参考にななります。低い法人税、そして企業が申請すれば3日程度で進出が認められる制度など、外国企業を誘致しやすい仕組みを作っています。どんな企業でも良いわけではありません。優秀な高度人材が活躍し、研究開発で成果を上げている企業を求めています。シンガポールは、優秀な人材が安心して働ける子息の教育環境も用意しています。これらの人材を海外から呼び寄せるためには、お金や研究施設を充実させるだけでは十分ではないのです。高度人材を海外から呼び寄せるためには、子弟の教育環境が大切になります。自分の子どもが、ゆくゆくは優秀な人材に育って欲しいと思う親心は、世界共通です。
 世界のトップの人材は、家族同伴で移動します。単身赴任のような、家族バラバラの招へいには応じないようです。その家族の一員である子弟の教育が、大切になります。優秀な人材が安心して働ける子息の教育環境は、国際バカロレア級の学校の存在です。国際バカロレア機構が認めた学校を卒業した生徒は、世界の有名大学に入学ができます。高い研究能力を持つ高度人材は、子どもが自分と同じ境遇で学問や研究に挑戦してもらいたいと望んでいます。そのためにも、国際バカロレア級レベルの学校で、自分の子どもを教育したいわけです。シンガポールは、その親心を十分に把握し、国際バカロレア級レベルの学校を準備しているのです。スイスには、バカロレアの本部があり、その資格は十分にあるわけです。
 日本の高度人材にも、移動が見られるようになりました。年間に1000人単位で、プロの人材が東京から地方に還流しているのです。東京の大手企業で働いていた優秀な人材が、潜在成長力のある地方の企業や地域に進出しています。地方で活躍したいと思っている人材は、まだまだたくさん控えている状態です。地方を舞台にした活動は、東日本大震災以降、顕著になっています。社会的見返りが高ければ、金銭的報酬は市場平均より低くても良いと考える人達も出てきているのです。自分の能力を、金銭だけでなく社会貢献に結びつけたいという人達です。仕事の目的が、収益を最大化するだけではなく社会課題の解決とのバランスに置いているわけです。問題は、子どもの教育のために思い切って転居できるかどうかという点にあります。
 そこで、子どもの教育が高いレベルで保障される地方の教育を考えてみました。その一例が、神奈川県相模原市の藤野地区にあります。この地区には、シュタイナー学園があります。世界各地にあるこの学園のいくつかは、国際バカロレアに認定されている学園もあるのです。
シュタイナー学園に子どもを通わせる親は、医師や建築家、芸術家の手に職を持つ人が多いことが特徴です。この学園のある地域には、多様な人材が集まるようです。多様な人材が集まれば、アイデアの富んだイベントも出てきます。もちろん、地域の経済や文化も上向きになります。
 国際バカロレア機構は、柔軟な知性の育成と国際理解を目的としています。国際バカロレアの知性を達成するために共通のカリキュラムや試験、そして資格ある教員を求めます。そんな中で、先日新聞を読んでいると、宮城県の仙台に、国際バカロレアの認定を受けた3~12歳の幼稚園と小学課程ができたという記事がありました。すでに日本にもいくつかの国際バカロレア認定校があります。バカロレアが認める知性と柔軟な創造力を育成するためには、しっかりした教育機構と教員が必要になります。バカロレアの認定をクリアするためには、優れた小学校、中学校、高校の先生の獲得が大切になります。日本の小中高の一貫教育で、成果を上げているのは筑波大学の付属校と言われています。このレベルの学校と教員を揃えることが必要になるかもしれません。東京から地方に入り、地域の経済や文化の課題解決に奔走する人々を、高度教育の面から支援する仕組みが求められています。外国人の人材も、日本の地方で活躍する時代になって来ています。教育の国際化を一つの切り口にして、高度人材を呼び込む仕組みを考えてはどうでしょうか。
 余談ですが、国際バカロレアや高度人材の人々から見ると、日本の教育は世界の水準からやや低いと見られているようです。高いレベルでの意識改革と高い能力を持つ先生の確保が、最初のハードルになります。この高い能力を持つ先生を獲得する狙い目は、日教組の先生です。この組合は、年々組織率が低下しています。でも、熱心に子どもと向き合う先生は多いのです。評判が芳しくない組織内の先生の失敗をかばいながら、一生懸命子どもと向き合っている先生もいます。この先生が、狙い目です。バカロレアは、学問だけでは評価しません。世界のあらゆる課題に目の行く人材を求めます。バカロレアは、教育だけではなく、政治も経済も、そして文化への広い視野を持たなければならいという思想のようです。感受性と知性の高い教師を集め、世界の子ども達の能力を触発する教育を実践しているようです。日教組の一部の先生はこの高い能力を備えています。地方おいて、世界の教育レベルを、はるかに超える教育の実践を上げてほしいものです。実践の成果が現れてくれば、世界の高度人材が日本の地方にも根を下ろすかもしれません。