ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

健康状態の見える化が生産性を高める アイデア広場 その1105

2022-03-31 17:49:05 | 日記


 SNSから知能や精神状態、生活習慣を見抜く実験に、総務省傘下の情報通信研究機構が成功しています。この実験では、AIが短文投稿サイトの情報から、人々の内面を表す23種類の特徴を推定しました。この興味深い実験は、数百の少ないデータでも、AIを賢く用いることで、新たな手法の開発したことに高い評価を得ています。ツイッターの投稿内容とアンケートの内容を、AIに学ばせます。学習を終えたAIは、ツイッターから人々の内面をあぶり出す規則性を次々と発見したわけです。今回の情報通信研究機構の解析成果は、「Big5」の一線を越えたと見る専門家も多いのです。知能や性格のほか、統合失調症やうつ病の精神状態、飲酒や喫煙の生活習慣も読み取る研究は、他の研究施設でも進んでいます。2018年、うつ病の兆候をフェイスブックに並ぶ単語から3カ月前につかめるとする研究が行われました。社内のSNSに流れる文章から、「うつ」の症状が現れることを3ケ月前に予測できると報告をしているのです。
 SNSのつぶやきから内面まで分かれば、社内のメンタル面での予防の網を張ることができます。毎回のつぶやきで文字数のばらつきが大きいほど、「統合失調症の傾向がある」とわかりました。この場合、統合失調症の予防やカウンセリングが、早期に行うことができます。最近は、SNSを分析するだけでなく、その結果を素早く色彩で表現できる技術も実現しつつあります。光ファイバーの衣装をデザインし、光のショーを演じる授業を行っている学校もあります。脈拍が早くなれば、赤の光が強くなり、脈拍が遅くなれば、青の光が優勢になるのです。光のショーは、ツイッター上のやりとりに表れる感情を分析し、色を調節することも可能です。モチベーションの高揚や低下が、色で視覚されるというわけです。
 このような利用は、酪農の分野でも応用されるようになりました。牛が元気で健康なら、繁殖も順調で乳量も落ちません。酪農の経営が、安定することになります。青森県十和田市の三浦牧場では、乳牛60頭を飼育しています。この牧場代表のスマホの画面には、牛がストレスを感じそうだと赤色が示されるのです。反対に、牛が快適に感じるなら緑色が示されます。スマホ画面は、北里大学獣医学部が開発したアプリ「ちくさん天気」によるものです。このアプリを作るために、10年間にわたって、データを蓄積しました。このデータを基に、温度や湿度など気象変動が、家畜に与えるストレスを定量的に示す指標を算出できるようにしたのです。赤色や緑色を参考に、牛舎内の温度と湿度を最適状態に保つことが行われます。「ちくさん天気」は、天気予報と組み合わせたもので、ストレスリスクを高精度で予測する酪農経営を支援する優れものです。
 世界の食品産業界の潮流は、今やトレーサビリティとエコフレンドリーです。トレーサビリティは、この食物の入手先やその精製のプロセスの明示することになります。鶏が楽しく過ごしたかなども、評価の対象になる時代になってきました。児童労働や環境汚染でつくった食物と分かれば、消費者から批判されることは確実な時代です。エコフレンドリーは、地球に有害な物質を使っていないかという点です。人間にとって、動物性タンパク質は必要なものです。人間が生きる限り、動物の命を奪う行為は続きます。でも、生命を直接にうばうことと、生命を重んじないことは決して同じではありません。鶏や牛を、リラックスさせて育ててほしいと願う人が増えています。これらを願う消費者は、トレーサビリティとエコフレンドリーの視点から、アニマルウェルフェア(動物福祉)を厳しく追求する時代になりました。
 蛇足ですが、動物の命を奪うことと、奪った動物を大切にすることは、矛盾しないことを世界の民族史は示しています。その一つが、アイヌのイヨマンテです。熊送りは、イヨマンテ(霊送り)といわれています。現在は、動物愛護の観点から、行われなくなった儀式です。アイヌの人々は、自然界にさまざまな神(カムイ)がいることを信じていました。熊に変身した神は、お土産(熊自身の毛皮、肉、内臓など)を持って村にやってきます。アイヌの村人は遊びに来た熊に、酒や餅を持たせて神の国にお送り(死者として)をする儀式がイヨマンテでした。イヨマンテは、お土産を再度持って来て下さいという意味を持っていたのです。自然の恵みは受け取るが、それ以上に自然を大切にすることで、自然に報いていたわけです。
 日本ハムは、2030年度までに妊娠した豚をオリ内で飼うことを国内全農場で廃止することにしています。これも、家畜をストレスのない快適な環境で飼育する「アニマルウェルフェア」の現れになるようです。アニマルウェルフェアの浸透には、「見える化」を進めていくことが大切になるようです。見える化のツールも、「ちくさん天気」のようなアプリと同様に数多く考案されてくるでしょう。飼育する牛にこまめにプラツシングをすると、ストレス低下につながっていることが分かっています。また、牛に餌をやる時に声かける行為が、ストレス低下につながっていることも分かっています。これらの経験的データから、いくつかの具体的な実験や調査が行われています。勘に頼らず客観的なデータに基づき、温度管理をきめ細かくして生産性の向上につなげるアプリができるというわけです。牛に負担にならないツールをつければ、ブラッシングや声掛けの時に、ストレス度を示す血中のコルチゾール濃度が減り始めるというデータが出てきます。
 欧米で重視されるアニマルウェルフェアを、日本国内でも普及させる動きが進み始めています。でも、理念だけが先行して、現実が進まないという傾向もあるようです。たとえば、アニマルウェルフェアというと鶏をケージから出して平飼いにするなどに着目されがちです。寒冷地では、鶏が密に集まって暖をとうた方が寒冷ストレスを抑えられる場面もあるのです。欧米が良いから、日本もそれに倣えばよいということにはなりません。全国一律の指針には、限界があるということです。理念が先行しがちな分野ですが、コストなどしっかり把握することが浸透のカギを握るようです。アニマルウェルフェアは、コストの負担が大きくないところから始めることが重要になります。畜舎を増改築すれば、建設費がかさみます。初期費用の増大は、取り組みそのものを見送ることになりかねません。
アニマルウェルフェアの浸透には、コスト負担と収益の最適化が求められます。
 動物の福祉だけでは、片手落ちになります。人間の心身の健康も重要になります。社員が心身とも健康な状態で働いてこそ、企業は発展できることになります。メンタルの不調は誰にでも起こるものでもあり、そして治るものでもあります。SNSの読み取り機能を、社員の見守りシステムとして使用すれば、人々のストレスレベルを把握し、その分析も可能になります。メンタルヘノレスへの対応には、問題を未然に防ぐ一次予防、すなわち早期に発見が大切になります。メンタルヘルスへの対応を、第三次予防の治療や再発防止のレベルで行うことは高コストになり、利益を低下させます。Alの解析を「見守り」と思う人にとっては、この技術が光明となります。一次予防の段階で、社員を癒すことができる道具になるわけです。
 日本の企業は、個人を単位とする成果主義を取り入れたことで労働者の個人主義的傾向を強めました。この個人主義的傾向を強めた結果、チームワークや職場のコミュニケーションが低下する現象が現れました。ある企業は、成果を上げている部署と上げていない部署を調査したのです。良い部署と悪い部署にどのような違いがあるのかを調べ、その後の取り組みの参考にしたわけです。調べるポイントを、ポジティブメンタルヘルスとネガティブメンタルヘルスの視点から調べたそうです。結果は、ポジティブメンタルヘルスの高い部署が、良い成績を上げていました。新しい状況の中で、多様な従業員のモチベーションを維持している部署が生産性を上げていたわけです。従業員が割り当てられた業務をこなすだけでは、十分な成果を上げていなかったのです。十分ではない現場で直面した問題を自ら進んで解決し、自ら業務を改善していることが、成果を上げる要因になっていました。部署のチームワークを高めることは、職場の一体感を高め、成果を導きだすことに繋がるということです。
 最後に、三井物産で面白い試みを始めました。生産性が高い特定の部署の行動傾向を分析し、他の部署に役立てる試みです。まず、3600人の行動に関するデータ収集します。個人情報を伏せ、部署や役職の属性から分析するのです。天井に2500個の電波受発信器を設けスマホのアプリと連携して、位置情報を収集し分析していきます。社員の動きをデータで可視化することで、より効率的な連携手法を探る仕組みを作るわけです。この仕組みは、オフィス内での人の移動や在宅時のチャットなどの履歴データを組み合わせて解析します。在宅勤務の増加も考慮し、社員のメールやチャットの履歴データも判断材料にしていく大きな構想です。生産性の高い部署の人間関係、上司のリーダーシップ、空間の配置、他の部署との接触など、生産性に関するデータの蓄積や分析が可能になります。今後の成果が、見たいされるところです。この成果を確かめるツールも開発されるかもしれません。
 最近、ソシオメトリーの課題を解決するツールが現れました。量子コンピュータのD-Waveは、「組み合わせ最適化問題」を解くことが得意です。このコンピュータは、ある組み合わせ最適化問題を解いたとき従来のコンピュータと比べて1億倍高速だったといわれています。宅配が1日に回るポイントが5カ所なら、すべてのルートの組み合わせは120通りになります。120通りの中から最短距離となるルートが見つければ、時間と燃料の節約になります。5人の人間関係も120通りあり、この中から最良の組み合わせをすれば良いことになります。回るポイントが10所だと、組み合わせは約360万通りになるのです。現実の社会には、組み合わせ最適化問題が非常に多く存在するのです。人間関係だけでも、これだけ多くの組み合わせがあります。ここに、ルームの配置、冷暖房の流れ、デジタル機器のなどの組み合わせ加われば、最適化問題はより複雑になります。このような組み合わせの最適化に、量子コンピュータが利用されています。アメリカ国立研究所に所属する研究者の小学生お嬢さんは、D-Waveを使ってソシオメトリーのプログラムを作ったのです。このお嬢さんは、クラスの友達を互いの好き嫌いで2つの集団に分けるプログラムを作ったそうです。最適化の問題を解決する人材は、これから育ってくるということかもしれません。若い彼らが、三井物産の課題を解決することになることを期待したいものです。


Mechanism to improve the health of residents  Idea Plaza Summary831

2022-03-30 17:19:07 | 日記


 Osaka Prefecture has jointly developed a health management app for citizens of the prefecture with Osaka University. This app will be a smartphone app that supports the health of the citizens of the prefecture. Osaka University has developed an AI that predicts the probability of developing a lifestyle-related disease within three years from the results of a medical examination. The medical examination data is processed so that it cannot be identified by an individual. This app is made from the data of 200,000 people. You can see messages on your smartphone, such as "You have a 40% chance of getting diabetes within 3 years. Be careful about your diet and exercise." This is an app that predicts the onset of diabetes, hypertension, and dyslipidemia based on height, weight, blood, urine, etc. In the verification of this app, it is confirmed that the probability of the onset of AI is about the same as the actual onset rate. Two years later, it will add proposal functions such as exercise menus and meals to reduce the probability of onset.
 Residents' health is required to utilize the power of private companies as well as local governments. The use of home appliances is one of the candidates. Sharp is a home appliance manufacturer that develops 610 models in 11 fields such as microwave ovens, refrigerators, and washing machines. The electric cooking pot "Hot Cook" is unique with over 400 recipes. Users of this hot cook will download their favorite recipes to the main unit and then cook automatically. Analysis of cooking data reveals household consumption trends. In addition to the age and gender of the user, usage history such as the content and frequency of dishes is accumulated in the cloud. Traditional web marketing couldn't capture the appearance of domestic consumption. Knowing the culinary trends and tastes of an individual household will open up new perspectives.
 The Osaka prefecture app only provided health information. The idea of connecting the information of this app and the information of the home appliance maker with IoT and delivering it to the desired individual comes out. Of course, not only information, but also delivery of healthy ingredients and their cooking methods will be provided. As online medical care progresses, drug delivery will be completed with a single app. If a community that realizes the same source of medicine and food is born, it may lead to a healthy and enjoyable life.



日本と韓国が協力できる分野を増やす仕組み アイデア広場 その1104

2022-03-29 18:08:07 | 日記


 韓国大統領選では、保守系の尹錫悦氏が当選したことはご存じのとおりです。岸田首相は、3月11日、氏と15分ほど電話協議しました。文政権のもとで、日韓関係は国交正常化以降で最悪といわれるほどこじれました。日韓首脳の対面での会談は、2019年12月以降、実現していない状況にありました。そのような中では、明るいニュースになります。こじれていった原因は、一つに韓国大法院(最高裁)は2018年に元徴用工への賠償を日本企業に命じた判決を下したことでした。次に、韓国艦船による自衛隊機へのレーダー照射問題が起きました。この事件で、安保協力も停滞することになります。さらに、文政権は一時、機密情報の共有の前提となる軍事情報包括保護協定の破棄まで持ち出してきます。その間に、北朝鮮は、ミサイルの実験を繰り返していったのです。韓国も危機を感じてきたようです。北朝鮮のミサイル開発の進展を背景に、安全保障の観点から日韓の協調を探ろうとの機運が出てきていたのです。首相と尹氏できるだけ早い時期に対面での会談を目指すことも確認したことは、新しい局面を迎えたことを示しています。
 今回の首相と尹氏の電話協議には関係改善を探る姿勢がにじんでいたようです。首相は日韓の協力が、地域や世界の平和、安定、繁栄を確保するうえで不可欠だと述べています。北朝鮮問題に対する日米韓3カ国の連携強化にも言及しました。これに応えるように、尹氏も韓日両国が安保や経済繁栄など力をあわせなければならない課題があると語っています。首相は芦氏に国際社会が大きな変化に直面するなか、健全な日韓関係は不可欠だと伝え、ルールに基づく国際秩序を守り、地域の平和、安定、繁栄を確保すると訴えました。首相の念頭にあったことは、元徴用工問題や慰安婦問題になります。でも、元徴用工問題や慰安婦問題を巡って意見交換をしたかについては言及を避けています。この問題は、大統領が代わったから、すぐに解決できない両国国民の意識に根差したものがあります。その国民に根差した問題を避けながら、両国民の融和を図る仕組みを考えてみました。
 韓国社会は、この数十年間で日本よりもずっと速く様々な発展を成し遂げてきました。2020年の一人あたりGDPは、購買力平価換算で、日本が4.2万ドル、韓国が4.4万ドルでした。フロー次元でいえば、もはや日本と韓国には差はないか、韓国が上回る状態にまでなっているのです。この経済成長の源は、朴正照政権時の漢江の奇跡によるものです。この朴正照政権時には、儒教による従属性、非主体性、空理空論、両班支配層の腐敗が徹底的に批判されました。朝鮮王朝の儒教的統治が、徹底的に批判されたわけです。サムソンが韓国経済を牽引してきたのは、合理精神や効率性追求と同時に、儒教の正統性の否定の上に成立していたともいえます。財閥のグローバルな稼ぎによって、韓国が途方もなく潤う国に成長したわけです。
 でも、韓国には、儒教精神に基づく行動を取る人たちが多く存在しているのです。経済成長が順調に発展してきた1990年ごろから、儒教否定の風向きが変わってきます。韓国では一転して、朝鮮王朝肯定の論調が優位に立ち始めてくるのです。ご存じのように、韓国の政治は、保守派と左派、そして中間層から成立しています。その中でも、左派の勢いが強まっていると言われています。その左派の行動には、北朝鮮への負い目があるのです。左派は北朝鮮が一切、妥協せずに民族の主体性を固く守ってきたことに負い目を持っています。この左派は、韓国が日本やアメリカに譲歩してきた政治に負い目を感じているわけです。左派の方は、北朝鮮の民衆が飢えているという事実よりも、北朝鮮が帝国主義と闘っている道徳性に共感するわけです。韓国の左派は、動機の純粋性のみを評価する傾向があります。この方たちは、朴正照政権が間違った政策をしたと考えています。彼らは、朴正照政権が韓国を経済発展させたという事を一切評価しない態度を貫いているようです。
 儒教は、義と利の双方を全うするのが理想です。でも、原理主義化した朱子学においては、利ではなく義のみが強調されてしまう傾向があります。利を追求するサムソンの行動は、韓国の主流を占めている儒教型の知識人エリートからは忌み嫌われることになります。矛盾するようですが、高学歴の若者の多くは、財閥に入社しようと必死で努力する姿もあるのです。そして、高学歴者は、諸悪の根源が財閥にあるといって憎悪の罵倒を財閥に浴びせている現実もあります。不思議なことですが、そこには矛盾という意識がないのです。結果として、韓国は日本に追いつく経済成長を遂げる国なりつつあるのです。
 韓国の経済成長の負の側面は、大学を卒業しても就職ができない若者が出てきていることです。一流大学卒業でなければ、希望の職に就くのはほぼ無理だといわれています。面接では、保有資格の数と出身大学のランクを見られます。たとえば、TOEIC700点、DCL、MOS、韓国史検定のスキルや資格だけでは、就職に役立ないといわれています。MOSは、マイクロソフト・オフィス・スペシャリストになります。IDCLは、国際コンピュータドライビングライセンスです。TOEIC 800点を取り、難易度の高いIT系の資格を持ったうえで、有名大学の卒業資格ないと、就活が円滑に進むことはない状況があります。一流企業には、国立のソウル大学、私立である高麗大学、延世大学などに限定されます。韓国ではソウルから離れた地方の大学は就職で不利になるのです。
 現在の韓国では、多くの若者が学業に費やした労力に見合わない低賃金に甘んじています。もしくは、無職に甘んじる状況があります。ダークな企業では、採用時に、いかなる会社も学歴と別に、実務とは関係ない資格を要求してきます。事務で採用されたのに、3D映像を作れと言う無理な要求ということもあります。倉庫の荷下ろしという条件が、倉庫にあるモノを売ってくるなどは常茶飯事になるようです。韓国の中小企業は、募集要項と実態が全然違うことが多いのです。そんな就職難民が住むところが、地下の防空壕という話もあります。1970年、韓国政府は建築法を改正し、防空壕や軍事転用の地下階を造ることを義務付けました。北朝鮮との緊張緩和が進むと、地下階は当初は倉庫などに利用されていたのです。ソウルの都市化が進み、人口が急増したことが地下階の利用する背景になりました。
 文在寅政権は就任時において、このような若者の就職状況を改善しようと試みました。彼は、初期において、日本への就職を奨励していたのです。当時の韓国政府高官が来日し、たびたび日本政府に協力と支援を訴えていたのです。政府機関である大韓貿易投資振興公社、通称「KOTRA」が中心となり、若者を外国企業への就職斡旋事業が運営されています。KOTRAの年度別就業統計によると、2018年の海外就業者数は5783人になります。5783人の就業者うち、実に1828人が日本の企業でした。もちろん、この事業で日本企業が、最も多くの人材を獲得してきたのです。この事業は2014年から始まり、総計2万294人の人材が外国企業に就職しています。日本への就職者数は、2万294人の中でも5328人を占めていたのです。過去にアマゾン、東芝、ソフトバンク、楽天、住友商事、デンソーなどの有名企業にも、韓国の若者が就職しました。ところが、2019年に日韓関係が悪化すると、KOTRA国内の就職事業において、日本企業を対象から除外するようになったのです。
 韓国では、ソウルから離れる大学ほどランクが下がるといわれています。地方の大学は、韓国学生の気質と日本企業ビジネス精神のギャップを埋めようとしています。海外企業と人材育成契約を結ぶことで、就職率を上げることが地方大学の戦略になります。釜山外国語大学校は、日本言語文化、翻訳、日本語、観光ビジネス日本語専攻科を設置しています。この大学は、日本の企業に就職する学生の養成に力を入れているのです。釜山外国語大学校は、年に一度、大学単独での日本就職博覧会を開催しています。この就職博覧会の参加学生のほぼ半数が、日本企業に内定しているのです。内定を得られなかった学生に対しては、アフターケアを行います。結果として、学生の日本企業就職率は9割以上に達しているのです。
 韓国政府が以前と同じように大韓貿易投資振興公社の制度を日本の企業に開放すれば、一つの仕組みが作れるという発想が生まれます。韓国の場合、教育の分野でもデジタル化が進んでいます。韓国は、ICTを現場で使いこなすためには、教員へのサポートが欠かせないという体制を取っています。デジタル機器の操作やデジタル教材の効果的活用を補助する常勤のアシスタントが配置されているのです。教員へのサポートに、手厚い支援策に予算を惜しまない姿勢が見えます。スキルが不足した教員や年配の教員に対する配慮も、手厚いことが分かります。教員には、定期的にICT活用のための研修も実施されています。一方、日本の教育の弱点は、コロナ危機でも明らかになったように、教員のICT活用スキルの未熟さでした。日本においてオンライン授業が上手くいった学校に、福島県新地町の小学校があります。この小学校は、全国に先駆けて、3年ほど前にオンライン端末の配備を完了していました。2020年春の休校時には速やかに双方向授業を実施し、授業の遅れを最小限にとどめたのです。新地小学校では児童がタブレッドなどの端末を持ち帰って事前に予習する「反転授業」も行っていました。この小学校では、オンラインを活用した海外交流などにも活用の幅を広げていたのです。このサポートしていたのは、民間企業でした。学校の職員だけでは、教育のデジタル化は難しい実情があります。
 日本に不足しているICT活用スキル、そして韓国で才能を持て余している若者のマッチングが実現すれば、より良い関係が元徴用工問題や慰安婦問題の別の分野で生まれることになります。元徴用工問題や慰安婦問題は、解決が長引くと思われます。両国民の確執にまで発展しています。そこに触れることなく、お互いの利益になる分野で、協力をする仕組みをも選択肢になるかもしれません。

Switch the global rise in cooking oil to an opportunity  Idea Plaza Summary830

2022-03-28 17:40:01 | 日記


 Following crude oil, soybean and corn prices continue to rise. Since there are multiple countries that export soybeans, there is some sense of security. Even if the United States is poor, there is Brazil. The contrasting crop is rapeseed. Canada is the only country that has the capacity to export rapeseed. Canada's 2021-2022 production is expected to be about 13.8 million tons, 30% less than the previous year. At present, the export volume is expected to be about 5.9 million tons, a decrease of about 40% from the previous year. Winnipeg rapeseed futures on the Intercontinental Exchange in Canada appear to be currently trading at C $ 1000 per ton. The average level for the last 10 years was $ 400- $ 600, so you can see that it has risen significantly.
 Some people are making a profit from the soaring prices of cooking oil and grains. The stock price of John Deere, the world's leading agricultural machinery company, has been in the high range since last year. The company's profit per share was $ 19 in the fiscal year ended October 2021, which is about 2.2 times the previous year's level. While the major US stock indexes have fallen, it has remained strong at 13% higher than the end of last year. According to the USDA, American farmers' cash income is expected to rise 10% year-on-year to $ 139 billion in 2021. From this farmer's earnings forecast, it is expected that capital investment in agricultural machinery will remain firm for some time. Farmers whose incomes have improved due to soaring grain prices are increasing their capital investment and raising expectations for business expansion.
 People, things, and money gather in places where the economy is good. From the farmer's earnings forecast, the stock of this company is being bought as a grain-related stock. Of course, if people, things, and money gather, technological innovation will occur. The mass production plan for fully autonomous tractors using AI developed by this company seems to have been a factor in raising the stock price, partly because the farmers liked it. It seems that high technology in the fields of labor saving and advanced agriculture is also highly evaluated. In the world of fairy tales, there is a story that a dwarf has cultivated all the fields after sleeping overnight. This fully autonomous tractor is a great way to work at night as well as during the day. I want this world of fairy tales to come true.

 


고령자의 적극성이 일본을 밝게 하는  아이디어 광장 25

2022-03-27 17:20:29 | 日記


 최근에는 반도체의 필요성이 나라에도 국민에게도 통절하게 느껴지고 있습니다. 하지만 깨달았을 때에는 일본에서 반도체 공장이 모습을 끄고 있었던 것 같습니다. 도시바의 벌금의 반도체 사업이나 유망한 부문은 점점 해외에 팔려 버렸습니다. 도시바의 주식을 사서 지지하고자 하는 사람이 없었기 때문입니다. 유망한 기업에 필요한 자금이 좀처럼 모이지 않기 때문에 일본 기업은 성장하지 않는 것 같습니다. 돈을 빌리면 기업은 시간을 살 수 있습니다. 시간을 사면 최신 반도체 및 첨단 기술 개발을 단축할 수 있습니다. 일본의 나라나 국민은, 여기에 자금을 집중하지 않았던 것입니다.
 일본인의 개인금융자산은 2000조엔도 있습니다. 이 중 저금을 돌리고 있는 비율은 52%입니다. 일본은 과잉저금의 사람이 많습니다. 미국은 13%, 독일과 프랑스 등 유럽 선진국은 20~30%가 예금입니다. 돈을 사용하지 않고 저축하는 것은 세상에서 돈이 돌지 않는다는 것을 의미합니다. 사물을 사거나 주식을 사면 경제가 돌아가고 사회 전체가 더욱 풍성해집니다. 리굴은 알고 있어도 저축은 증가하고 있습니다. 그 이유 중 하나로 연금 제도에 대한 불안이 있습니다. 최근 들어, 아무래도 연금 제도를 지금 그대로 유지하는 것이 어려울 것 같다는 이야기가 나오고 있습니다. 연금 제도의 불안 때문에 중고년 세대는 갑자기 절약 지향이 되어 돈을 쓰지 않게 되었습니다.
 2000조엔의 개인 자산이 있으면 미래에 밝은 희망이 보입니다. 일본 주식을 보면 배당 수익률이 2~3%인 것도 많습니다. 2000조엔의 2%는 40조엔입니다. 3%라면 60조엔이 되어, 국가 예산의 절반 정도가 되어, 의료비나 개호 비용을 충당하기에는 충분한 돈이 됩니다. 이 40~60조엔을 성장산업에 투자하면 추가 이익이 생길지도 모릅니다. 그러나 주식에 대한 투자는 위험을 수반합니다. 노인에게는 이 위험을 즐길 수 있는 마음의 여유가 필요할 수 있습니다. 조금 훼손하고 조금 벌는 등의 시행착오를 하면서 생활을 하는 것입니다. 인간적인 삶을 살기 위해서는 위험과 관련된 선택이 필요할 것 같습니다. 고령자가 밝고 건강하게 활동할 수 있으면 경제활동도 유지할 수 있고 성장할 수도 있다는 것입니다. 배당 수익률의 안정된 주식을 누르면 연금만을 자주 보내는 것보다 생활은 안정됩니다.

비고,  1달러는 110엔입니다.



新薬開発では情報公開がアメリカを優位にした  アイデア広場 その1103

2022-03-27 17:16:52 | 日記


 新型コロナウイルス感染症に使われているワクチンと治療薬は、ほぼアメリカ企業の開発品になります。感染初期においては、中国やロシアもコロナワクチンの開発が注目を浴びました。でも、これらの国のワクチンが評価を下げる中で、ファイザーやモデルナのコロナワクチンの実用化は目を見張るほどの速さで進行していきました。ワクチンだけでなく、飲み薬の開発も目を見張るほどの速さで進んでいます。この理由は、アメリカではリアルタイムでコロナ症例データが手軽に入手できることにありました。コロナのデータを公開し、開発プロセスの透明性を徹底していたのです。その透明性が、信頼性につながり、臨床試験(治験)を進めるスピードを加速しています。アメリカ全体の症例データが、リアルタイムで手軽に入手できることが強みになったのです。一方、先発組の中国やロシアのコロナワクチンは、データの公開や開発プロセスの透明性の点で曖昧さを残しました。2003年、中国政府はSARS対策を重要施策として、これまでの感染症対策責任者を更迭しました。この責任者は、保身のために、感染の情報を歪曲していたのです。その後、SARS感染において、中国政府は積極的な情報公開と国際協力態勢を取っていました。世界中で、感染に関する情報が共有されていたのです。でも、今回の武漢で発生した新型コロナウイルス感染では、違う対応を取っていました。
 新型コロナウイルスのパンデミックに、世界が苦しめられています。初期において、中国や韓国は、コロナ禍を軽微に抑えていることが注目されました。残念ながら、現在は流行の拡大が続いています。新型コロナは、SARSが変異した新型SARSになります。今回のパンデミックを起こした新型コロナは「SARSタイプ2」と分類されます。この新型コロナウイルスは、おそらく人類の叡知で収束に向かうでしょう。SARSは過去であれば、中国南部の風土病に留まっていた可能性の高い感染症でした。この種の感染症は、航空機を介して数日のうちに世界各地に拡散し、同時多発的に流行することを示しています。このようなウイルスや細菌は、まだまだ存在するのです。哺乳類や鳥類に感染する未知のウイルスが、170万種ほど存在します。170万種ほどのうち63万種が、人に感染する可能性があるとされています。病原体によって動物と人に感染する感染症は、現在200種類以上が確認されています。パンデミックをもたらす未知のウイルスや細菌が、地球温暖化により、次々出現することが危惧されているのです。
 人類に危機をもたらす感染症には、対策を立てなければなりません。まずは、ワクチンや薬の開発になります。ワクチンや薬の開発は、5つの段階に分かれます。最初の「ターゲット探索」は、文字通り病気の原因となるタンパクを探すことになります。次は、「リード探索」に移ります。リード探索は標的タンパクとりまく結合する化合物、すなわち薬剤候補を探すステップになります。リード探索の後は、「リード最適化」に移ります。リード最適化は、化合物の副作用を抑えて、人間が薬として安全に服用できるようにする段階です。このリード最適化は単なる化合物であったものを、きちんとした薬剤に変換していく過程でもあります。リード最適化の後には、動物で評価する「前臨床試験」があります。そして、最終的にヒトで評価をする「臨床試験」になるわけです。このような流れで、ワクチンや新薬が作られていきます。安全性を高めれば高めるほど、時間を掛けなければならない工程になります。
 今回のパンデミックは、製薬業界の戦略に大きな影響を与えました。今まで薬の開発は、有機化学をベースに行われてきたのです。今回のワクチン開発では、有機化学をベースにした創薬から、新しい開発の手法がとられました。新しい手法では、たんぱく質や核酸、mRNAなどを使う新しい領域を開拓しました。アメリカ企業は、この開発速度を上げることに多くの力を注ぎました。アメリカの行政府も、この流れを支援しました。パンデミックで、審査当局は官僚的なプロセスを大胆に省きました。審査当局は、科学の実態に合った速さを容認したのです。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、通常3年かかる手続きを大胆に省いて、ワクチン開発を支援しました。企業の要求は、即座に受け入れられたのです。アメリカ市場は、より速い開発に邁進しました。行政は求めに応じて、先に薬を開発した企業が報われる市場を作ったともいえます。
 今回のワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)が主役になりました。速く実用化を実現し、従来の手法でつくられたワクチンより効果が優れていたからです。なぜ、このような新しいワクチンができたのでしょうか。mRNAシステムの技術は、ワクチンとは別の領域で研究されていたのです。ワクチンを作る知識や材料が、準備できていた状態だったともいえます。mRNAシステムを使って、ナノミリメートル単位の脂質粒子が体内をどのように移動するのかということ研究されていました。この研究には、長年に及ぶ技術の蓄積と、安定的な研究開発費の投入があったようです。この蓄積が、生かされたということになります。もう一つの要因も、見逃せません。それは、科学者や技術者の自由な交流でした。企業には、多くの科学者が働いています。彼らの多くは、研究に従事するよりも、学会に出ることや企業訪問をしているのです。科学者の多くは、研究に従事するよりも斬新なアイデアを探し回っているともいえます。普段から専門家同士、学会や企業間などの場で最新の研究成果や技術の意見交換をしているわけです。公開された情報と自由な意見の交換が、新薬開発のアイデアと開発の原動力になっているともいえます。パンデミック対応のニーズが生じると、各社が資金や知識などの資源を一気に投入します。科学者のネットワークと機敏な投資判断は、アメリカ勢の強みになりました。この仕組みが、中国やロシアに見られないことが、遅れをとったことになりました。
 余談になりますが、世界の流れが、オンライン医療、AI医師の導入、デジタル技術を利用した高度医療、そして低コストに向かっています。感染症ももちろんですが、生活習慣病やガンなどの医療についても、これらは課題になります。医療水準を維持しながら医療費を軽減するには、いくつかの工夫が必要になります。その工夫の一つに、オンライン医療があります。糖尿病、高血圧などの生活習慣病では、対面医療よりもオンラインのほうが患者の状態が改善したという事例が数多く報告されるようになりました。また、2018~21年に一般的な医療ケアと比較した試験では、AI医師が成果を上げています。AI医師が、心不全の患者が半年の間に再入院する割合を半分以上低減させたという事例があります。心臓病や高血圧の患者は、退院後に薬の服用や生活管理がおろそかになるために再入院になるケースが多いのです。退院後は、自宅でAIによる医師のエージェント(代理人)の管理下で療養していると成果が上がるというわけです。「薬の時間ですよ」と、ロボットが教えてくれます。Al医師が、音声などで薬の服用や睡眠のタイミングなど細かく指示を出すのです。このシステムは、アメリカ食品医薬品局(FDA)認証を取得したデバイスを使いスマホなどと組み合わせて使用されています。生活習慣病だけでなく、精神疾患を対象にオンライン診療を広げ、国民の医療アクセスを改善させるケースも出てきています。ここに、感染症の予防対策などが、組み込まれるかもしれません。


プーチン大統領を少し困らせる仕掛け アイデア広場 その1102

2022-03-26 17:39:07 | 日記


 ウクライナに軍事侵攻したロシアは、米欧などから厳しい経済制裁をうけていいます。国連で140国の非難決議があるにもかかわらず、ロシアは侵攻を続けています。国連の加盟国は193か国です。ロシアを支援する国は数が少ないのですが、それ相応の国がひそかに支援しています。また、ロシア国内では、プーチン大統領の手法を支持する国民は多いという事実もあります。侵攻は、間違いであると世界の人々は理解しています。でも、ロシア国内には、十分に浸透していないようです。そこで、ロシアの人々に今回のウクライナ侵攻が間違いであることを浸透させる仕組みを考えてみました。間違いを理解してもらうために、世俗的利益の側面と崇高な理念的側面があるようです。
ロシアは、通貨ルーブルの下落や国際資金決済網からの排除に直面しています。他国の窮地の中に利益を見出す集団や国々は、いつの時代にも存在します。インドが、ロシア産原油の輸入を検討しているというニュースが飛び込んできました。ロシアが、インドに割引価格で原油や商品の購入を持ちかけているのです。高騰する石油を、通常より大幅に安く買えることには、どの国にも魅力的なことです。ロシア産原油の輸入を、インド政府も前向きに検討しているとみられているわけです。インドは、ロシアから兵器を大量に調達するなど密接な関係にあります。この国は、ロシアを非難する国連総会の決議を棄権し、ロシアへの経済制裁も見送っているのです。中国やパキスタンの緊張状態から、ロシアを排除できない情況もあるわけです。
 日本も、ロシアとの関係は続いています。その中で有名なお話は、ロシアのカニと日本の中古車貿易になります。1994から2002年にかけての日本とロシアの魚介類の輸出輸入額は、ロシア側の日本への輸出額が7千万ドル弱、日本側の輸入額は、11憶ドルを推移していました。でも、このデータは、誰が見てもおかしいものでした。当時の「カニと中古車の交換」は、違法あるいはグレーな取引が多かったのです。当時はロシア人の運び屋が、手荷物扱いで日本から中古車を輸入していました。中古車輸出には盗難車や事故車の輸出などもあって、イメージが悪いものでもあったのです。この中古車輸出に関わる業者をみると、パキスタン人など南アジア人も多かったことが分かっています。もっとも、このグレーな取引は、極東ロシアに利益をもたらしました。カニと中古車貿易で得た資金が、ロシア極東の経済的基盤をつくる本源的蓄積になったのです。車という輸送手段を安価に輸入したことが、極東の経済や物流を支えました。ある試算によると、1994から2002年の間のカニと中古車の貿易累計額は、521億ドルになるといいます。
 表面的には、日本とソ連およびロシアとの経済関係は、緊密なものではありませんでした。でも、ソ連経済およびロシア経済、とくに極東地域経済への日本の貢献度は大きいのです。その後リーマンショック前までは、ロシアの高い成長に支えられて貿易および投資が伸びました。それを加速させたのが、第二次安倍政権になります。この時期は、全省庁をあげてロシアとの経済関係強化に向けた努力が行われました。安倍政権で外務省、経済産業省、国土交通省、厚生労働省が、ロシアとの経済関係強化がはかられます。2015年、先行社会経発展地域とウラジオストク自由港という経済特区が認められました。シベンリアの資源開発や、サハリンの石油ガス開発に対する日本企業の関与は大きくなります。2018年度において、ロシア進出の日系企業の営業黒字は70%を超えて、3年連続で過去最高更新していました。ロシア経済は、いろいろ制裁のなかでも、悪いなりに双方にビジネスチャンスがあったということです。このようなグレーなビジネスや制裁のあるビジネスをより縮小することにより、プーチン大統領の支持者を減らすことが少しできるかもしれません。
 余談になりますが、2013年から、日本はロシアからのそばを輸入しています。ロシアは、世界的には中国と並んで、そばの生産大国になります。今回の経済制裁で、ロシアからの輸入は停止されるかもしれません。そば通には、暗いニュースが続きます。中国産原料を使ったそば粉の価格が、6年ぶりに大幅な値上がりの見通しとなりました。原料の中国産玄ソバ(殻付きの実)の2月時点の国内流通価格は、1俵(45キロ) 7400円の最高値をつけたのです。ソバの実は、中国産が日本国内の流通の半分強を占めています。前年同月より3割ほど高くなりました。記録が残る1997年ごろは、1俵が2000円程度だったのですが、それ以降で最高値を付けたわけです。日本は、中国を含め海外から10万トンのソバの実を輸入しています。面白いことは、日本にソバを輸出する中国が、ロシアからから輸入しているのです。今後は、ロシアからのソバの輸入が、中国経由で行われるかもしれません。ウクライナの支援には、ロシアの輸入そばを制限することが発想として出てきます。そして、そば通は、外国産のソバを食べる量を減らし、日本産の高級そばを少しだけ食べるようにすることが、ウクライナ支援の一つになるかもしれません。
 もう一つは、理念の面からのアプローチになります。ロシアは、プロパガンダが得意な国になります。この伝統は、ロシア革命の前から養われていました。ソ連のプロパガンダの歴史は、第一次世界大戦時にさかのぼります。帝政ロシアは、第一次世界大戦の開戦で、早々にドイツに対して壊滅的な敗北を喫しました。帝政ロシアは、国民を気落ちさせないためにプロパガンダを展開せざるをえなくなったのです。帝政ロシアが滅び、ソ連が成立します。ソ連は、当時の帝国主義の国々であるイギリス、アメリカ、フランスなどより、人間を尊重する国として、世界中から人々を引き付けました。1920年代のソ連は、前衛芸術家たちの楽園と化したのです。このソ連は前衛芸術家が、「ロシア構成主義」を構築しました。このようなソ連を、欧米や日本などの帝国主義の国はソ連に圧力を掛けます。ロシア国民の団結が、求められる状況に追い込まれます。この場合、強制ではなく、国民が自発的に協力したくなるように仕向けることが求められます。有名な「カチューシャ」は、1938年の作品で秀逸なプロパガンダの歌です、伝統的な「民謡」に見せかけたこの歌は、ロシアのプロパガンダの真髄といわれています。戦争を遂行するためには、敵に打撃を与えることと、自国民の士気を高めることが求められます。この2つのことを少ないコスト行うことが、スマートな戦争遂行能力といえます。「カチューシャ」の歌の3番とか4番ごろになると「兵士は祖国を守り、乙女は愛を守らんことを」という歌詞があります。「兵士、祖国、護る、乙女」は、プロパガンダの決まり文句です。これは、自発的に、無意識的に、士気を高める手法になります。
 国民の精神を鼓舞するプロパガンダは大切になりますが、上から押し付けていたのでは効果が薄れます。露骨なプロパガンダはむしろ人々を退屈させ、その支持を損なうことになります。娯楽を押しつぶすような過度の干渉は、かえって銃後の心理を暗くし総力戦にはマイナスに働きます。自発的に協力しなくなるように仕向けるためには、娯楽や楽しさの活用が必要になります。その上で、社会主義の精神を鼓舞し、労働者をイデオロギー的に変革し、教育するという課題も生じます。当時において、識字率の低いロシア国民には有効なポスターが活用されました。それがラジオになり、現在はテレビということです。政治的プロパガンダは、相手の知的レベルに応じて使い分けなければいけません。国内と国外では、当然に内容に強弱の違いが伴います。ソ連において、自由な前衛芸術家たちの楽園が徐々に制限されていきます。1934年には、すべての芸術家に「社会主義リアリズム」の名のもと自由が奪われることになります。芸術やスポーツは、社会主義の優位性を証明するものとして、利用されていく道をたどることになります。現代のオリンピックを見るまでもなく、スポーツは人々情感を高揚させ鼓舞するツールとしては優れた特性を持っています。
 国内でソ連時代に使用されたプロパガンダが、現在のロシアの人々の意識に刷り込まれているものがあります。それは、人の命や子どもの大切さです。ソ連は、第2次世界大戦で2000万人以上の戦死者を出しています。全世界の死者が8000万人ですから、ソ連は25%の死者を出していることになります。その結果、戦後のソ連の人口問題は切迫したものになります。男性人口の激減により、出生率の低下をもたらしたのです。その男性労働者の不足を女性が、カバーすることになります。さらに、戦争孤児は膨大な数になりました。戦後になると、戦争孤児たちを引き取り、母の愛情を注ぐことが女性のあるべき姿になります。女性労働と孤児に母親の愛情を注ぐことがプロパガンダを通して、当時の国民に刷り込まれていきました。子どもを病気から守るノウハウが日常的に流され、出産は奨励されます。女性には、未来のソビエト市民を健全に育てるための様々な知識が与えられていきました。表面的には、女性たちが多様な職業へ就労していたソ連の労働環境は、男女の差別がない平等なものとして、外国から高く評価されていたのです。ソ連の労働環境は、外国のーユニストやフェミニストらに高く評価されていたわけです。1960から1970年代は、日本においても、ソ連における女性の待遇は理想的なものとして紹介されていました。現実は、女性は過酷な労働環境で働かざるをえない状況にあったわけです。これらの女性には、若者の命に対する特別な刷り込みがあります。そして、女性には戦後のソ連やロシアを支えてきた自負と実績があるのです。
 最後になりますが、ロシアは幾多の逆境を乗り越えてきた国です。現在のロシアの政治を支持する国民も多数います。その人たちに、今のプーチン大統領の政治が、ロシアの伝統的な主旨と違っていることを気づかせる仕掛けを作ることが求められています。経済的に困ることもその一つです。もう一つは人口を増やすことや子どもを大切に育てることでした。ウクライナの軍事侵攻は、若者の命を粗末にし、消耗している事実があります。特に、ソ連時代に子どもを守ることが大切と刷り込まれてきた世代に対して、ウクライナの状況を克明に知らせることは重要です。ロシアがウクライナの軍事侵攻で行っていることは、ロシア国民が被ってきた悲惨さを繰り返していることになります。ロシアの女性が刷り込まれてきた原点を、ㇷプーチンの支持者に少しでも伝えれば、乾いた草原に火が付いたように、反戦の意識が広がっていくかもしれません。




Achieve overall optimization for hilarious diabetics. Idea Plaza Summary 829

2022-03-25 17:49:04 | 日記


 What I learned from examining diabetes was that the treatment of diabetes, which has a strong image of "painful" and "hard", is about to change. Until now, diabetics have been collecting blood by sticking their own needles into their fingertips on a daily basis. They needed to measure their blood sugar and keep an eye on their health. If your blood sugar is high, you should inject insulin. Although injections are a cure, they are troubles
for the patient and reduce the quality of daily activities. Tools have been developed to overcome this trouble.
 As a health wearable, some Apple watches are already equipped with an electrocardiogram measurement function. Apple is trying to install an app that measures blood glucose on that model. It is possible to apply minute particles in the air to the measurement of electromagnetic values. The light emitting diode (LED) or laser built into the terminal shines light on the skin surface of the wrist. It is a mechanism that derives the blood glucose level by receiving light with a light receiving element and analyzing its intensity and wavelength. If this is installed in Apple's smartphone, you can always know your blood sugar level. People with diabetes are recommended to have a blood pressure of 130, 80 or less, compared to people without diabetes. If you have this Apple Watch, you can get blood pressure data as well as blood glucose level. Based on that data, diet and exercise therapy can be done appropriately.
 If you want a better life, your diet should be nutritious and enjoyable. Furthermore, if we can achieve the overall optimization of life satisfaction rather than the partial optimization of exercise and diet, we will enter the realm of very happiness. People with diabetes can be said to have missed this overall optimal, knowing the good things. There was a case in which a senior Finnish civil servant asked for a healthy temperance. It required civil servants aged 40 to 45 to undergo regular medical examinations, nutritional checks, and control of tobacco and alcohol. The results of the defending group and the careless group were amazing. The population, who were indifferent to health care, had fewer cardiovascular systems, hypertension, death, and suicide. Even if it is good, it seems that there are doubts about the effect of the mechanism that is done. Humans are selfish animals. It seems that sometimes good things are not accepted as good things.




二酸化炭素の大回収を効率的に行う仕組み アイデア広場 その1101

2022-03-24 17:05:58 | 日記


 二酸化炭素の排出が、地球温暖化を促進しているとされています。世界は、この排出を実質ゼロにしようといろいろな政策を掲げています。たとえば、木材から作られるペレットをバイオマス発電に使用すれば、カーボンニュートラルになります。つまり、二酸化炭素の排出は、プラスマイナスゼロということです。この方式を完璧に行えば、世界が毎年排出する330億トンの二酸化炭素をゼロにすることができます。でも、すでに大気中にある8300億トンの二酸化炭素を減らすことはできません。ここで、8300億トンの二酸化炭素を減らす工夫が求められます。この工夫を過去の地球の生態系は、上手に行ってきました。3億5000万年前には、現在の地球の大気の20倍以上の高濃度の二酸化炭素が含まれていました。この時代は、巨大なシダ類が繁殖し、大森林が出現したのです。光合成によって二酸化炭素を吸収した植物は、巨大に成長しました。そのシダ類は、化石となって現在の石炭となったわけです。20倍の濃度の二酸化炭素をシダ類が吸収し、地下に貯留した産物が炭素の塊の石炭ということです。結果として、20倍の二酸化炭素が現在の大気の状態になったわけです。
 現在の世界も、このまま二酸化炭素を増やすことを認めているわけではありません。二酸化炭素の大回収を始めているのです。スイスの企業クライムワークスクライムワークスは、アイスランドで新型のDACプラントを稼働させました。DACは、ダイレクト・エアー・キャプチャーの略になります。このDACは、空気から直接二酸化炭素を回収する技術なのです。クライムワークスは、アイスランドで年間4千トンを回収できるプラントを稼働させています。ファンで空気を取り込み、噴霧したアミン溶液やアミン入りフィルターなどで二酸化炭素を集める仕組みです。空気中から、二酸化炭素を回収する仕組みは、カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出実質ゼロ)への有力な武器になります。DACを稼働させれば、二酸化炭素が単純にマイナスとなり、排出分を帳消しにできる優れものです。
取り出した二酸化炭素は、連携するアイスランドの企業が開発した技術により地下に埋めることになります。地質時代の石炭紀に地球の生態系が自然に行ったことを、現代は人類の英知を駆使して行っているわけです。
 余談ですが、二酸化炭素を回収して地下に貯留する技術は「CCS」と呼びます。クライムワークスのプラントは、アイスランドの地熱発電所が生む電力で全ての動力をまかなっています。日本でも、この事業を試験的に行っています。石油資源開発機構と国際石油開発帝石株式会社は、2016年から2019年にかけて北海道苫小牧市沖の海底下に圧入したのです。約30万トンの二酸化炭素を、北海道苫小牧市沖の海底下に圧入したわけです。CCSは二酸化炭素を地下にとじ込める技術で、「分離・回収」「輸送」「圧入」の3工程からなりたちます。世界のCCSの平均コストは、二酸化炭素を1トン処理するのに8000円から1万円程度とされています。7割にあたる5000~7000円程度は分離と回収工程が占め、この工程のコストダウンが急がれています。二酸化炭素のパイプラインでの輸送には、1トンに1000円かかります。同じように圧入する費用は、2000円かかります。日本の三菱重工は「分離・回収」の分野で先行する企業の一つになります。その三菱重工は、世界14カ所で回収装置を納入し、その装置は稼働中です。特に、アメリカテキサス州で2016年に始まった世界最大級の案件の貯留能力が年160万トンになるCCS受注しています。
 国際エネルギー機関(IEA)は、2050年に、世界全体のDACによる回収量として年10億トンを想定しています。世界の二酸化炭素の年間排出量は、約300億トンですから、ごくわずかになります。コストの問題が、横たわっているのです。現在、二酸化炭素を1トン回収するのに500~700ドルほどかかります。500ドルとしても、二酸化炭素の年間排出量10億トンを回収には、日本円で60兆円がかかるとされています。問題は、アミンなどの吸着物質の劣化があります。アミンなどの吸着物質は繰り返し使うと、二酸化炭素の回収能力が低下するのです。さらに使い続けると、蒸発して量が減るという問題があります。吸着物質の使用量を抑える技術などの開発により、1トン100ドル程度に抑えることが必要になります。DACの事業化には、技術の確立やコスト低減、そして適地の開発など多くの課題があります。これらの課題も、人間の英知で乗り越えられると信じています。
 二酸化炭素を減らす切り口は、別の方法もあります。日本製紙は、国内外に香川県よりやや小さい森林面積約17万へタタールを持っています。アマゾン河口域に、日本製紙が2006年に丸紅と共同買収子会社の植林会社アムセルがります。この企業は、全世界で製紙原料調達の効率化と、二酸化炭素吸収量を増やす脱炭素の取り組みを推し進めています。二酸化炭素吸収効果をうたうだけでは、事業として継続はできない現実があります。この日本製紙は、ブラジルで優良品種の選別期間を短縮する実証試験に取り組んでいます。木の成長を早めて、二酸化炭素の吸収量を高め、かつ木材を有効活用しようという狙いです。アムセルでは、1haあたりの木材チップ生産量が、2005年に比べ2倍に増えたという実績があります。日本に目を向けると、成熟期を迎えた森林の面積は年々、積み上がっているのです。2020年の国産材供給量は、2010年比6割増の3100万立方メートルと大きく増えています。それでも、森林の成長に伐採が追い付いていない現実があります。一定の植林と成長、そして伐採は、二酸化炭素の安定的な吸収を行う森林の役割になります。森林を二酸化炭素の安定的な吸収源として維持するには、森の循環サイクルが求められるのです。
 日本製紙が育てる成長の早い品種は、特定苗木(エリートツリー苗)とよばれています。スギなら通常50年以上かかる伐採までの期間を、30年に短縮できる新品種になります。樹木が早く、しっかり育てば、二酸化炭素の吸収増にとどまらず、利益をあげることも可能です。二酸化炭素をよく吸収して早く成長する系統が増えれば、企業の原価改善効果も見込めます。樹木が早く、しっかり育てば、住宅や製紙向け原料の質や採算性の向上にもつながるというわけです。そして、二酸化炭素をよく吸収して早く成長する系統が増えれば、脱炭素に貢献することもできます。エリートツリー苗は、3000万本に増やす計画で進んでいるようです。価格は、1本150~200円程度となる見込みです。
 最後になりますが、DACの発想とエリートツリーを合わせて、二酸化炭素を減少させる仕組みを考えてみました。茨城県常陸太田市には、バイオマス発電所の計画があります。この常陸太田市では、30億円かけて木質バイオマス発電を建設し、年間6万トンの未利用材を燃料にする計画があります。発電能力が5.8MW(メガワット)発電事業の総事業費は約30億円になります。年間の発電量は、約4000万kWhになり、年間の売電収入は13億円程度になるようです。次に、このバイオマス発電燃料のペレットにヤナギの木を使うと私の発想がでてきます。ある実験では、ヤナギが萌芽後の2年間で4mを越える高さに成長します。苗の株間隔を50cm、列間隔1.5mで密度2万本を1haに植えました。この1年後には、1本の枝の総量は平均0.6kgに成長していました。炭素は樹種によらず、全体の50%を占めていることがわかっています。式にすると、0.6k kg×2万本×0.5=6000kgとなります。1haの人工林に植林すると、6トンの炭素を光合成によって作れることになるわけです。1万haで6万トンの炭素ができることになります。
 蛇足ですが、ヤナギは刈り取り後の萌芽,更新能力が高く、再造林が必要ないという利点があります。DACの類似技術には、施設などから出る二酸化炭素を大気に出す前に回収する「CCUS」があります。この回収技術を使って、回収し地下に滞留すれば、バイオマス発電で利益を上げて、空気中の二酸化炭素を減らすことができます。さらに、ヤナギの成長を早める品種が見つかれば、ブラジルの事例のように、チップが2倍になるかもしれません。1万haで6万トンではなく、12万トンに二酸化炭素を処理できるかもしれないわけです。クライムワークスはアイスランドで年間4千トンですから、その30倍の回収が可能になるということです。そんな夢を実現させてほしいものです。



Digital textbooks to develop children's talents  Idea Plaza Summary828

2022-03-23 17:24:36 | 日記


 Innovation progresses with the times. Due to the new coronavirus infection, university classes were used both face-to-face and remotely. It is often pointed out that online remote lessons are inferior in quality to face-to-face lessons. However, online classes are accepted at various universities. At first, it turned out that even universities that had online lessons like playing videos couldn't watch just by playing lessons. Then, in the online class, teachers who devise such as adding effective short sentence and BGM will appear.
 There is good news about the digitization of education. A digital textbook will be created soon. It is also possible to systematically arrange the learning contents from the first grade of elementary school to the third grade of high school on one tablet. You can store the basic academic ability of each subject, autonomous activity status, history of interactive use of digital devices, activity status with heterogeneous groups, etc. on this tablet. With a digital textbook, anyone, anywhere, at any speed of progress will be able to learn. In addition, if digital textbooks are connected online, the scope of education will be even wider and more convenient. Children who are motivated to learn can move forward.
 Adding non-cognitive abilities to the content of digital textbooks makes interesting data. As you know, the Perry Preschool Project took place in Michigan, USA, between 1962 and 1967. It was educated for children aged 3-4 years in low-income families living in the area. This project focused on the education of non-cognitive abilities. This ability is different from general IQ and exam ability, such as motivation, cooperation, tenacity, patience, planning, self-control, creativity, and communication. Perry's preschool education lasted for 30 weeks, followed by follow-up until the child at the time was 50 years old. The Perry project was for low-income, preschoolers to take classroom lessons two and a half hours each day in the morning. The non-cognitive abilities acquired here had a positive effect on wages, employment, years of work experience, and going on to university. The effectiveness of this project is so high that James Heckman of the Nobel Prize in Economics says it is higher than the stock dividend during the boom in the United States.