ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

本を読むと平均寿命が延びる  アイデア広場 その410 

2018-10-23 17:05:28 | 日記

 先日、NHKのテレビを見ていたら、日本人の場合、平均寿命と健康寿命が約10年の差があると述べていました。高齢者になると、老後のことが心配になります。この話題は、人ごとではないとのです。平均寿命と健康寿命が10年違うということは、残り10年を認知症や病気がちの生活で過ごすということになります。当然、この期間は医療費や介護費が多くなり、負担が増えることになります。家族に迷惑をかけないためにも、ピンピンコロリを願う高齢者が増えるわけです。この番組では、AI(人工知能)の分析を興味深く編集していました。驚くべきことに、本を読む人の健康寿命が長いという結果をAIが出ていいるのです。AIがどんな根拠で、本を読む人は健康寿命が長いのかを知ることはできません。でも、AIの分析は、有意性を持っているようです。
 そこで、本と健康寿命について考えてみました。日本の高齢者の多くは、健康寿命を延ばすための戦略を考えてきました。健康寿命を全うするためには、戦略が必要です。高齢者の中には、肥満や糖尿病、そして高血圧の症状を示している人もいます。要介護の原因の1位は運動器官の障害で、2位は脳血管障害でメタボが影響があることを理解してます。もちろん、ガンに備えることも忘れてはいません。その備えとして、三度の食事、適度な運動、十分な睡眠を取る生活に心がけています。もし、AIの分析が正しいとするならば、本を読む環境をここに付け加えることになるでしょう。
 蛇足ですが、循環器系の疾病予防とガンの予防を行うことで、健康寿命を上げることができるという認識が普通でした。最近増えている大腸ガンに対しても、そのような対処方でした。「大腸内では、腸内細菌によって弱い発がん性を持った物質が生成されます。食物繊維は、大腸内でつくられた弱い発がん性物質を体外へ排泄する効果があります。食物繊維は膨らみながら各所で有害物質を取り込んで、便として体から排出します」、だから、健康に気を使う人達は食物繊維の大く含んだ食材を取らなければならないという認識でした。
 ちなみに、健康寿命の長い県は山梨県だそうです。この山梨県では、高齢者の読書量が多いということです。AIが分析したことが、現象面で証明されつつあるようです。もし、本と健康寿命の関係が深いということであれば、行政も保険会社も有効な対策を立てるチャンスが訪れたことになります。高齢者医療は、高齢者以外の数倍の医療費を使っています。特に、高齢者の健康寿命が平均寿命と接近すれば、5兆円程度の医療費が軽減されるという試算もあるほどです。
 健康寿命は、「日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間」と定義されています。自立した高齢者には、医療費も介護費用も通常より少なくて済みます。少なくなった医療費や介護費を図書費用にまわせば、さらに元気な高齢者は増えることになります。子ども達に読書の習慣を身につけてもらえば、高齢者になっても読書をする習慣が常態化します。読書をする国民は、新しい産業に適合することも、比較的容易になります。国民が元気になり、知的水準が上がり、新たな産業政策に迅速に適合できる人材を輩出する国家になる可能性が出てきます。読書がいつでもどこでもできる環境を整えれば、国家は栄えるという仮定が出てきたわけです。
 この仮定に乗った政策を推進することも面白かもしれません。読書というありふれた事象を別の視点から見ることで、独創的な価値を生み出す仕組みが出てきたわけです。大切なものは、目に見えないもののようです。健康寿命を謳歌している人は、若いときから節制した生活をしているとよくいわれていました。そういえば、読書をする人は、家庭生活において、食事、適度な運動、睡眠の3つをバランス良く取っていました。バランスが取れていないと、深い読書ができないのです。AIは、本を読む人は健康寿命が長いと分析しました。でも、読書をしている人は、食事、適度な運動、睡眠の3つをバランス良く取っている人ともいえます。いつか、どちらが卵で鶏かを知りたいところです。