ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

二酸化炭素の排出規制をビジネスチャンスにする仕組み アイデア広場 その855

2021-03-31 18:17:30 | 日記

 現在、世界の国々は温暖化の対策に苦心しています。この地球は、約10万年近く続く氷期と、数千年から1万年以上続く間氷期が地球上に交互にあらわれました。氷期と間氷期との地球の平均気温差は、たった5℃に過ぎませんでした。現在進行中の地球温暖化の最前線は、夏の海氷が激減している北極になります。高緯度地域の氷期と間氷期の平均気温差は2倍で、約10℃の気温差になるのです。その温暖化の指標に、大気中の二酸化炭素濃度があります。1990年頃の大気中の二酸化炭素濃度は、350 ppmでした。それが2018年には、大気中の二酸化炭素濃度が410ppmを突破したのです。30年に満たない間に、60 ppmも濃度が上昇したことになります。二酸化炭素濃度の上昇度が続けば、あと15年ほどで、ティッピング・ポイントを迎えるという専門家もいます。このティッピング・ポイントとは、少しずつの変化してきたものが急激な変化に変わる転換点を示すものです。近年の定点観測における最高気温の多さにしても台風の強さにしても、過去に例のない災害をもたらしています。この気候現象がさらに急激に悪化するということを意味しています。気候変動についても、あるレベルを超えると不可逆性を伴うような大規模な変化が生じるというわけです。極端な言い方をすれば、 スノー  ボールアースや二酸化炭素が現在の20倍になった石炭紀のような気候変動というわけです。ちなみに、スノーボールアースとは、地球全体が赤道付近も含め完全に氷床や海氷に覆われた状態のことです。
 産業革命以来、地球は2℃の気温上昇を達成しました。しかし、このたった2℃を危機と感じた国々は、この上昇を抑えるために2015年のパリ協定が成立させました。平均気温の上昇を工業化以前よりも2℃を抑えるために、協定ができたわけです。さらに、世界の3分の2に及ぶ、126の国と地域が二酸化炭素など温暖化ガスの実質ゼロを表明しています。表明だけではなく、実質的対策も浮上してきています。その一つに、「国境炭素調整」があります。温暖化対策が不十分な国からの輸入品に、事実上の関税をかける「国境炭素調整」の議論が進んでいます。鉄鋼などを生産する場合、その生産時に大量の温暖化ガスが出ます。大量の温暖化ガスを減らすには、設備への多額の投資が必要になります。設備投資をすれば、いきおい生産コストは上がります。一方、環境対策を講じていない国々からの割安な輸入鉄鋼製品とは競合できなくなります。自国の産業と地球環境を守るために、関税を高めにかけることになります。関税を避けたい国外の企業も、二酸化炭素の排出規制の対策に取り組むことになるわけです。全体として、二酸化炭素の排出の減少に向かうという政策になります。
 全世界で、1年間に排出される二酸化炭素は330億トン程度になります。大気にある炭素は、重量で8300億トンになり、その多くが二酸化炭素のかたちで存在しているわけです。人類も、この増加に手をこまねいているわけではありません。アイスランド南西部では、大規模な二酸化炭素の除去装置が設置されています。二酸化炭素回収し、地中に永久に貯留し、地球の二酸化炭素を実質減少にする装置が稼働しているのです。吸い込んだ9割以上の二酸化炭素を、地下2000mの場所に半永久的にとじ込めています。さらに、バイオ燃料の燃焼による二酸化炭素の排出ガスを回収して、地中に永久に貯留する方式を採用する国も現れています。カーボンニュートラルから生じる二酸化炭素を固定化すれば、カーボンネガティブになります。カーボンネガティブは人類の営みで、増え続けた二酸化炭素を一転して減らす革命になります
 国境炭素調整の導入をEUが2023年までめざし、アメリカのバイデン政権も検討を始めています。この国境炭素調整には、城内産業の保護と温暖化ガス排出削減の2つの狙いがあります。大量の温暖化ガスを出す輸入品には関税を課し、内外価格差の解消をめざすわけです。この導入にあたっては、温暖化ガスの排出と自由貿易を両立させる効果的で公正な仕組みが求められます。温暖化対策が遅れた途上国には、設備投資に大きな負担が見込まれます。猶予期間や技術支援がカギになる排出量をどう測るか、どの業種を対象とするか、税を課すのか排出枠の購入を求めるのかなどの問題があります。EUなどが、一方的な措置をとれば影響は世界の企業に広がります。制度の旗振り役は、欧州になるようです。この件に関しては、バイデン大統領も選挙公約に掲げており、実現に向けて働きかける意向です。国境炭素調整の課題の一つは、貿易ルールとの整合性になります。
 日本においても、温暖化対策を具体化する状況が生まれつつあります。高齢者人口が50%を超える限界集落化が、予測される地域は8000に近づいています。この集落では、この学校が廃校になり、スーパーもGSも引き上げ、救急病院が遠くなり、生活支援はなくなりつつあります。限界集落には遠距離医療が発生し、土地の空洞化に伴う鳥獣害の被害が発生しています。農業を主な仕事とする人は、2020年に約136万人と2015年比で2割以上減っています。減った農民が耕作していた農地が、放棄地になりつつあるのです。伊藤園は、耕作放棄地の再生を支援しています。契約茶園を広げ、その面積は2000haになっています。2000haの面積は、国内全茶園の5%になります。また、カルビーも契約農家を増やしています。主産地の北海道には、1100農家の4000のジャガイモ畑と契約をしているのです。カルビーの原料調達子会社は、30人の営農支援員を契約農家に派遣し、産地支援を行っています。放棄地の利用が、ここに来て注目を浴びています。
 スマート農業が注目されて久しいのですが、高価すぎる技術が普及の壁になってきました。この高価すぎる壁を、崩そうとする働きかけが増えてきています。たとえば、山梨県ワイン用ブドウ農園では、小型多機能ロボット「ドンキー」の実証実験が進んでいます。この小型多機能ロボットは、四輪駆動で凸凹道をものともしない動きをします。作業員が切り取った枝を次々とドンキーが載せた大きなカゴに放り込み、次の区画へ移動する光景があります。無駄を省いた専用部品を採用して、製造コストも抑える工夫が見えます。ハウステンボスでは、27種類233体ものロボットが働いていました。ロボットの購入時は高くなるが、次の年からは人件費がかからず、割安という現実も生まれているようです。各社は、実効性の高い「人力×割安テクノロジー」で安定調達を目指しているのです。スマート農業の実現には、使い勝手がよく効率的な仕組み、そしてなにより安価という要素がカギとなります。
 最後の提案になります。現在、耕作放棄地や荒れる森林が増えてきています。この資源を利用する考え方です。たとえば、木材から作られるペレットは、カーボンニュートラルになります。森林を伐採し、その木材をペレットにして、バイオマス火力発電で使います。この火力発電所から出る二酸化炭素を地下に貯留すれば、大気中の温暖化ガスを減らすことになります。つまり、大気中にある二酸化炭素を実質減らすことは、カーボンネガティブになるわけです。3億5000万年前には、現在の地球の大気の20倍以上の高濃度の二酸化炭素がありました。20倍の濃度の二酸化炭素をシダ類が吸収し、地下に石炭として貯留したわけです。この故事に倣うことにします。1000haの人工林を作り、人工林には、短周期栽培のホ材を育てることになります。成長したヤナギを1年後にハーベスターで伐採し、ペレットにしていくわけです。木材の成長、伐採、ペレット、バイオ燃焼、二酸化炭素は地中へという工程を何度も繰り返すことになります。
 この二酸化炭素の排出を実質減らす事業は、「国境炭素調整」との関連でビジネスのチャンスになります。たとえば、北海道の塘毛町の海岸は、5年ほど前まで、海藻が生えない磯焼けの海岸でした。日本製鉄が地元の漁協と組み、2014年から植生回復の実証事業を始めました。日本製鉄の狙いはコンブの植生の回復と、海藻が吸収する二酸化炭素対策でした。製鉄時に出る鉄分を含んだ砂利を土と混ぜて、ヤシの袋に入れて浅瀬に埋設を行ったのです。コンブの生育に欠かせない,鉄分を供給する仕組みをつくったわけです。鉄分を供給することで、コンブの成長が1本当たりの重さが8倍も大きく育つ成果を上げたのです。この事業を行うことで、製鉄業から排出される二酸化炭素の補完としての対策は、「国境炭素調整」に有利に働きます。でも、これはカーボンニュートラルの段階の対策です。その上のカーボンネガティブの対策まで、持っていきたいわけです。
 排出取引は、まず各国家や企業ごとに温室効果ガスの排出枠を定めます。その上で、排出枠が余った国や企業と、排出枠を超えて排出してしまった国や企業との間でカーボン取引をすることになります。ペレットから二酸化炭素を地下に貯留するカーボンネガティブは、カーボン取引として価値があります。たとえば、伊藤園が茶畑の森林を利用して、木材の成長、伐採、ペレット、バイオ燃焼、二酸化炭素は地中へという工程を何度も繰り返えせば、日本の企業とカーボン取引が成立します。もちろん、この工程を「人力×割安テクノロジー」そして、安価というシステムを構築できれば、ビジネスチャンスになります。


A leap seed hidden in a weak robot Idea plaza Summary 585

2021-03-31 18:15:49 | 日記


 As of August 2017, 233 robots of 27 types were working in Huis Ten Bosch. There is a scene where the garbage collection robot heads for collection when the instruction "Please collect the garbage" flies. If the trash can have a sensor, it doesn't need to be checked by humans. Humans do not need to be involved at all while the robot is dispatched when the sensor sends a garbage collection instruction. The mainstream of robots is based on corporate strategies that emphasize rationalization and efficiency. Robots, the opposite of this rational method, have gradually become popular.
 At the other end of this rationality are weak robots. This new robot has an unconventional shape called Eye Bones. Its characteristic is weakness. This is a robot whose movements that make the skeleton cute are really awkward. If you let Eye Bones hand out the tissue, it's really inefficient and he can't hand it over. When he does a motion experiment, people come closer and receive the tissue. People are drawn to this awkwardness on the contrary. There is also a phenomenon in which this type of robot is bought by interested people. Robots that are both efficient and inefficient also seem to have business tips.
 The value of seeking faster, lighter, and safer is called value of use. Value of use is the value you feel when using thing. The value that visitors and food and drink are judged by satisfaction is called valuable value. In a sense, it turns out that value of use and valuable value alone are not sufficient. An example is a Korean drama. The characteristic of Korean dramas is that if they make the main character of the drama suffer moderately, they will be happy. Korean dramas shouldn't bother the hero too much. If the protagonist suffers too long, the viewer will turn away. On the other hand, happiness alone makes it dull. The Korean drama consists of a cycle of suffering and happiness of the main character. In order to enjoy the drama process, there seems to be something that cannot be obtained without experiencing inconvenient scenes. Weak robots seem to have hints to explore third values through the process of inconvenience.

変化する社会情勢の中で最適を求める  アイデア広場 その854

2021-03-30 18:18:38 | 日記


 新型コロナウイルス感染の影響で、在宅勤務や遠隔授業向けのパソコンが好調に推移していました。ところが、この好調な生産体制に思わぬ障害が生じたのです。アメリカテキサス州で、2月に大規模停電が発生しました。このテキサス州は、世界の半導体の工場ともいえる生産地になります。スマホ向け半導体で、世界5%の生産シェアを持つサムスン電子の現地工場が操業を停止に追い込まれています。サムスンは工場の復旧を急いでいますが、まだ再稼働のメドはたっていないのです。半導体は、シリコンウエハーに微細な回路を描くためにいろいろな加工工程を経る必要があります。生産開始から出荷まで、2~3カ月程度かかることが多く、急な発注への対応は難しい状況です。半導体の供給網のリスクが、スマートトフォンやパソコンなど幅広い分野に及んでいるのです。テスラは部品不足の影響で、2月末にカリフォルニア州の工場の生産を一時休止しています。ホンダも半導体の調達難などがあるとして、アメリカとカナダの5工場の操業を1週間休止しました。
 半導体の不足で、自動車業界の新車生産が遅れています。そんな中で、勢いがあるのは中古車の市場です。新型コロナウイルス感染を防ぐ知識を、多くの人が身に付けるようになりました。都市の密集よりも、野外活動はある程度安全などという知識を身に付け、それを実践できるようになりました。そのような中で、バイクが人気を高めているのです。バイクツーリングとキャンプなどは、親和性が高いようです。ある人々は、感染を避ける方法で楽しめばよいということにも気づきはじめたわけです。バイク生産が盛んなマレーシアやインドネシアでは、新型コロナの感染拡大が続いています。この影響で、工場の稼働率が落ちています。新車が手に入りにくい状況が続いているだけに、すぐ購入できる中古が人気となっているわけです。感染が急拡大した昨年12月には、アウトドア人気の高い軽二輪車は28%も上昇したのです。バイクの免許交付件数は、7~12月に16万6897件と前年同期を24.9%も上回っています。へルメットは2万~3万円、グローブは1万円程度の初心者向けが好調です。危機の中で、ビジネスチャンスと見つける人たちもいるわけです。
 先日、ホテルの稼働率はやや戻したものの水準としてはなお低いという記事を読みました。そこで旅行に備えて、各地のホテルや旅館の値段を調べてみたのです。2月の全国の平均客室単価は9525円で、2020年2月比で24.3%安いという状況でした。1万円を割り込んだのは、同年6月以来となるものです。稼働率はやや戻したものの、感染拡大の影響が大きく、水準としてはなお低い状況でした。旅行をしたい私としては、チャンスが来たと期待に胸が弾みました。ところが、じっくり見ていくと、期待がしぼんでいくのです。新聞記事の通り2月は安いのですが、3月そして4月になるにしたがって値段が右肩上がりで上昇していくのです。コロナ過でお客が減っているにもかかわらず、この強気な姿勢はなぜかという疑問が出てきました。新型コロナウイルス感染に関する知識が、昨年の発生時の恐怖にも似た状況とは違う環境になっているようです。
 感染症対策を取れば、移動自体は悪者ではないという理解が広がっているのです。首都圏でも緊急事態宣言が解除され、人々は動きたくて我慢しきれないようです。経済学者は、旅行や買い物を我慢していた消費者の家計支出が遅れて出る「先送り需要」に注目しています。国民の家計は財政支援を受けた一方、消費を先送りしているのです。この先送り需要が、退職後のシニア層が4.9兆円になり、中年層が4.4兆円ほど出てくると期待されています。コロナ禍での給付金が、貯蓄から消費へ回るようになるとされるわけです。今年の後半は爆発的な人の動きになり、これが経済の原動力になるという見通しなのです。2021年1~3月期のGDPはマイナス5%を見込まれますが、4~6月期以降は回復が加速するという読みになります。
 効果的感染防止策を、国民の多数が理解し実践しています。欧米などの先進国に比較しても、日本の感染者数は低い数字で推移しています。3密を避けること、マスクをすること、食事のマナーを上手に実践できるようになりました。2020年には、新型コロナとインフルエンザの同時流行が起こったらという危機感を持っていました。でも、インフルエンザは、完全に抑え込んだように見えます。過去5年間のインフルエンザの平均患者総数は、約111万人でした。ところが、インフルエンザ流行期間の2020年8月31日から2021年2月14日までの全国の累積の患者数が、わずか1011人だったのです。2020~21年は、シーズンの患者数が平年の千分の1以下になったのです。驚くべき減少です。感染症を食い止めるには、病原菌やウイルスの渋滞を起こせば良いわけです。今回の新型コロナウイルス感染の対策は、インフルエンザの流行に特効薬となったようです。ある意味で、ハッピーな出来事でした。
 変化する環境の下では、進化が起こりやすい集団が存在するものです。無駄には、見える無駄と見えにくい無駄、そして見えない無駄があるようです。無駄と思われていたものが、実は利益をもたらす場合もあります。今回の新型コロナウイルス感染におけるマスク着用や3密を避けることなどは、無駄の逆を行く素晴らしい効果を上げたといえるかもしれません。時間、資源、労力、お金、命など価値あるものが、有効に使われない場合を無駄といいます。多くの人は安いものを求めると考えがちですが、質の良いものを求める人もいます。質の良いものを求める人には、安いものは無駄になります。効率化のためには、本当に無駄なものを排除していく姿勢が求められます。最適には、投入と効果、そしてゴールと方法があります。最適の投入のときゴールの効果が最大になれば、ハッピーになります。ここで、忘れてならないことは、開発にどれほどお金をかけても、多様な「知」がなければ、新しい成果は生まれないということのようです。
 最後になりますが、クラウドサービスの便利さは、リスクと表裏の関係にあります。近年は、クラウドサービスの便利さを避ける動きもあります。クラウドサービスの運営者は、個人ファイルを見ようと思えば見ることができるようです。便利なクラウドシステムが、付加価値の高い利益をもたらさない場合もあります。見られることにより、不利益を受ける個人や企業もあるわけです。LINEの問題は、外国の企業に見られるという事実が表面に出たことにあります。昨今、クラウドサービスを使わないように指示している企業も出てきています。LINEの場合、スタートの段階では最適と判断したのでしょう。外国のクラウドは、安価に使用できます。その安さに問題があることが分かったわけです。後から最適の方法を、指摘し見いだすのは容易です。でも現在、課題になっているのは、スタートの時点で最適の方法を構築することになります。便利さのみを追求するこれまでの開発と一線を画した研究も、注目されるようになってきているようです。



Evaluation criteria for new work styles   Idea Plaza Summary584

2021-03-30 18:16:46 | 日記


 The Japanese workforce was very productive in the 1960s and 90s. In this era, consumers also wanted uniform items such as three types of sacred treasures, and mass production was an extremely correct management strategy. Now that the era of high growth has changed, new work styles and evaluation methods are required. There are pioneers who are trying and erroring how to replace the perfectly completed mechanism of the high-growth era with the present society. Newcomers tend to be evaluated more negatively by women than by men. The current form of evaluation and rewards is a barrier for men and women to compete in a short amount of time. To take advantage of women, it takes time and skill to improve.
 In some companies, teams with child-rearing women are honored for the same results. What was interesting about this company was that if the team with women achieved results in the first half, they would go on a trip to Hawaii in the second half. The criteria for evaluating awards for each team is that if even one person exceeds a certain number of working hours, the award will be excluded. This is a case that is far from the evaluation criteria for the high-growth period. This standard improves women's ability to work. Also, at some life insurance companies, if the time spent on work is longer than a certain amount, the evaluation will be negative. If the time spent on work is shorter than a certain amount, it will be a plus. What all highly productive teams have in common seems to be "high psychological safety."
 Business owners have a lot of trouble and burden, but they are mentally free. How to spend money is a concrete manifestation of the priorities of business owners. It is much more efficient for them to donate money than to raise money. Some business owners say that making money by doing what they are best at and paying a lot of taxes can contribute to society. How to secure a psychologically safe workplace is all about their management. Believing in him and leaving it to the employees who are good at it is one of management. It seems that productivity will improve if positive things become a habit and negative things are not.

洋服の交換会がSDGsの目標実現に寄与する アイデア広場 その853

2021-03-29 18:02:29 | 日記


 ロンドンの上層階級が愛用するナイトクラブで、洋服交換の賑やかなパーティが行われるそうです。もう使わないけど、自慢の洋服を持参して、他の放出品から欲しいものをつかむゲーム形式の洋服交換会です。合図があるたびに、服装を他の客と交換して行くのです。クラブを出るときには、服が全部入れ代わり、高揚した気分で家路に着くというお遊びです。多くの人は、クローゼットにたくさんの着物を持っています。そして、口癖のように、着る服がないと言います。
 そこで、クローゼットに眠る高価な洋服を有効に使う仕組みを考えてみました。ロンドンの事例は、服を捨てず、クローゼットが更新できるという意味で合理性を備えています。日本でも、着ていく服はあるが、着ていきたい服がないという悩みが多いようです。どう着こなすかで大切なことは、自分らしいスタイルのようです。着こなし方によっては、何通りものの自分を演出することができます。自分が、常に生まれ変わる着こなしを求めるわけです。そんな欲求を満たすビジネスとして、レンタルビジネスが一つの産業として確立しています。高価なエルメスやシャネルを手頃な値段で、1週間とか1ヶ月単位でレンタルするビジネスの誕生です。お金をかけずに、自分の着こなしを楽しめます。3R(リデュース、リユース、リサイクル)の意識が、各世代に浸透してきた現れでしょう。お金をかけずに、更新する手段として有効利用できます。
 ロンドンの事例を、日本でできるかどうか考えてみました。ビジネス感覚のある方が、服装に関心のある4~5人にSNSを使い呼びかけます。いつどこに集まるかを決めます。勤めている人は、アフターファイブということになります。主婦の方であれば、お子さんが保育所や学校に行っている間になるでしょう。カラオケルームや集会所、そして公園で品物を交換することができます。大変でもキャリーバックに詰め込んで、持ち寄ることになるかもしれません。小さなグループからはじめることが現実的でしょう。
 実際に洋服を着て、自分に合うか、着こなせるかを確認することも楽しいでしょう。カラオケルームに拠点を設けて、少人数が洋服の交換会を開くことも可能でしょう。少人数では品物が少なくなり、気に入ったものがないかもしれません。そんなときには、ビジネス感覚のある方の出番です。近くに小型トラック1台分の洋服を準備しておくのです。自分の欲しいものや気に入った洋服を見つける行為は、楽しさや熱意を高めます。準備する洋服は、あらかじめSNSで分かるようにしておきます。まず自分が来て、他人にその良さをアピールすることから始まります。アピールが成功すれば、交換成立です。
 目利きの方は、切り貼りに使う生地として有効利用するかもしれません。刺し子やキルトを趣味とする方は、増えています。この場合、場所はカラオケルームから、公民館などに場所を移すことも考えられます。チャリティー形式にして、より多くの世代を集めることも可能でしょう。クローゼットに眠っている洋服を再利用することは、現代の社会では賞讃される行為です。良いコミュニティを作ることは有意義で楽しいものです。
 ここからが、今回のテーマから少し離れていきます。最近作られている多種多様な衣服のわかりやすい特徴は、中世以来の西洋の思想やファッションを拠り所としいるものが多いということです。19世紀の服装は、男性が禁欲的、女性が色彩やファンタジーにあふれたものが多かった。現代になると、男性と女性の衣服は、融合するかのように互いに近づいてきています。接近の仕方は、女性の衣服が男性のそれを併合するものになっています。女性の衣類が、市場では男性の衣類を凌駕しているわけです。女性が男性服を着用して、男性に限定された社会的役割を女性が担う方向に向かいつつあることを示唆しているのかもしれません。確実に言えることは、最近のモードの特徴が両性的なものへの大きな流れができつつあるということです。服装の世界では、女性の優位が伝えられています。でも、服装以外の現実の世界は違います。
 最近、話題のSDGs(持続可能な開発目標)17の目標と169のターゲットの嵐が押し寄せてきています。SDGsの17の目標をおさらいしておきます。
「1.貧困をなくそう、2.飢餓をゼロ、3.すべての人に健康と福祉を、4.質の高い教育をみんなに、5.ジェンダー平等を実現しよう、6.安全な水とトイレを世界中に、7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに、8.働きがいも経済成長も、9.産業と技術革新の基盤をつくろう、10.人や国の不平等をなくそう、11.住み続けられるまちづくりを、12.つくる責任 つかう責任、13.気候変動に具体的な対策を、14.海の豊かさを守ろう、15.陸の豊かさも守ろう、16.平和と公正をすべての人に、17.パートナーシップで目標を達成しよう」。このSDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標になります。さらに、達成目標を詳細に見ていくと、服装の世界とジェンダーにはギャップがあることがわかります。たとえば、「5.ジェンダー平等を実現しよう」より具体的にしたものが「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」というものになります。さらに、ターゲットがあり、「5.1あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。」、 「5.2人身売買や性的、その他の種類の搾取など、全ての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。」とか、以下5.6まで続きます。女性の低い状況を改善する方策が、服装のように、優位になることを期待したいしています。
 日本でも先進的な企業や自治体は、SDGsの実現に努力しています。SDGsの本質は17の目標は相互に関連しており、それを包括的解決することが求められています。すべてを一挙に解決することはできないでしょう。でも、自分ができることを少しずつ行うことにより、この大きな目標の一部分でもできるようになれば、進歩になります。地球の人々は、78億人います。この方たちが、3R(リデュース、リユース、リサイクル)に少しだけ参加するだけで、地球の資源の節約や環境の改善に寄与していくことになるわけです。



A well-balanced diet for seniors contributes to society  Idea Plaza Summary583

2021-03-29 18:01:10 | 日記


 The health of 36 million seniors will benefit society as a whole. If the senior generation prepares their own meals three times a day, eats them properly, and is in good physical condition, society will be healthy. It will be important how they combine the strengths and weaknesses of the ingredients to create the best food. These studies have already been carried out from elementary school to home economics. Combining ingredients flexibly and setting up well is a great brain training for the senior generation. Cooking also activates the brain. If you just have to do it, it will make you feel uncomfortable, so if you put in one or two things you want to do, you will be more motivated to cook.
 Advances in preventive medicine have revealed that active oxygen species are deeply involved in the development of lifestyle-related diseases. Active oxygen also has the advantage of eradicating viruses that have invaded the body and protecting the body. However, if the amount of active oxygen increases too much, it may cause lifestyle-related diseases such as aging and arteriosclerosis. Antioxidant power is the ability to convert excessively increased "active oxygen" into harmless "oxygen". The "phytochemicals" of vegetables and fruits that grow in the sun act as antioxidants. It has become clear that vegetables with a high sugar content have a low nitric acid concentration and contain a large amount of functional ingredients such as antioxidants. Depending on the season, the amount of functional ingredients and antioxidant power will obviously differ. Even with the same vegetables, vegetables grown in healthy soil contain a large amount of functional ingredients and antioxidant power.
 If you neglect the intake of vegetables and fill your stomach with carbohydrates alone, your nutritional balance tends to be upset. Living alone tends to be high in carbohydrates, such as bread and rice balls that can be easily eaten. The senior generation is "quality over quantity." In the senior generation, the nutritional balance of the diet is directly linked to healthy life expectancy. To enrich your diet, you can eat a wide variety of ingredients, eat seasonal ingredients, and use various cooking methods. However, seniors need to reduce calories more than young people to prevent metabolic syndrome. A carbohydrate-based diet is inevitably unbalanced. The energy of seniors brightens society.

A mechanism to develop women's abilities in the Japanese style  Idea Plaza Part 821

2021-03-28 19:25:29 | 日記


 It was February 3rd that Chairman Mori of the Tokyo Organizing Committee for the Olympic and Paralympic Games made a problem statement at the meeting of the Japanese Olympic Committee (JOC). He said, "A board with a lot of women takes time." Mr. Mori apologized on the 4th of the next day that he deeply regrets with inappropriate expressions. The International Olympic Committee (IOC) issued a statement after Mr. Mori's apology press conference, "I think this issue has been settled." But five days later, on the night of February 9, the IOC will change its attitude. The IOC will bring up the Olympic Charter. The Olympic Charter has an ideal of "without being discriminated against by race, skin color, or gender, of any kind ...". In the light of this charter, I criticize Mr. Mori's remarks on women's disdain. Chairman Bach and other IOCs seem to have complained to Mr. Mori that "the sponsors have strong opposition." If sponsors go down, the IOC will be in financial crisis. Companies have legalized funding by supporting the principles of the Olympic Games. Admitting women's disdainful remarks damages the image of the company.
 The movement of the media around the world will also blame Mr. Mori at once. The American television station NBC has also broadcast an opinion urging Mr. Mori to resign. Toyota Motor Corporation, the top sponsor of the IOC and others, announced on the 10th that it was "seriously regrettable." On the 11th, the Washington Post reported that it had decided to resign due to public opposition due to women's disdain. In the wake of Mr. Mori's remarks, there was also a foreign media commenting that "a debate over the gender gap occurred, which is rare in Japan." In some cases, it was reported that Japan was ranked 121st out of 153 countries in the index showing the degree of gender equality in each country in the world. The New York Times says, "It will be a small victory for women's rights." We will move toward correcting the human rights consciousness hidden in Mr. Mori's rant and the indications made by foreign journalists. On the other hand, it has long been pointed out that many foreign correspondents who come to Japan have little background in Japanese culture. Therefore, I propose improvement measures that are different from Western-style individualism, egalitarianism, contract, and rationalism.
 The IOC's largest sponsor will be the US NBC. The television station is said to have prompted Mr. Mori to resign. The reason is that if the Olympic Games are run under the chairman who disregards women, the broadcasting value of the Olympic Games will decrease. NBC was afraid of being denounced by the world for helping the women's disdain tournament. NBC in the United States pays about 50% of its Olympic broadcasting rights and about 40% of its total IOC revenue. This TV station provides the IOC with a $ 12 billion (about 1.3 trillion yen) broadcasting rights acquisition fee. The IOC was also an organization that could not be held ignoring the intention of this television. There is a reason why the Olympic Games are held in midsummer. In the United States, the four major professional sports of basketball and baseball are held in a fixed season. The off-season of these four major sports is midsummer. If they compete in the midsummer season, the athletes will be exhausted. In the American sports world, care is taken not to overwhelm important professional athletes in midsummer. To put it the other way around, we are forcing Olympic athletes from each country to compete in midsummer. In addition, they are also conducting an outrage to rearrange the Olympic Games time to the American Golden Time. Figures and snowboards, which are the flowers of the Winter Olympics, are popular events in the United States. For this golden time, the figure skating event was scheduled for a day-night reversal. For many years, the NBC has used methods that criticize women's disdain and constrain the human rights of athletes. It can be said that it has created unreasonableness that cannot compete during the time when athletes can perform at their best.
 Europe is beginning to accept fair trade. On this extension, there are issues of child labor and discrimination against women. The competition schedules that force participants to participate are projected in a way that is similar to what they do to workers in developing countries. Of course, the issue of racial discrimination is also pointed out. The view on the IOC is getting stricter. It is becoming increasingly clear that TV stations are valuing money at the expense of their players. There are definitely some people who feel uncomfortable about making athletes play unreasonable competitions. The gap between the IOC's philosophy and reality is becoming unobtrusive. It seems that the spirit of fair trade in Europe and the United States is revealing this divergence. However, some people feel uncomfortable with the European fair trade itself. The reporting attitudes of foreign correspondents and the contradictory attitudes of American television stations seem to be deeply rooted in Western societies.
 Migration from a poor country to a rich country is an ancient principle of migration. Syrian refugees, who are now a big problem, are not wealthy. They have emigrated to various European countries. In it, Switzerland is brilliantly repelling the principle of migration from poverty to wealth. If you buy a hamburger in Switzerland, you will be charged 1000 yen for one 300 yen burger in Japan. Syrian people are withdrawing because of too high prices. In Germany and England, they have a decent life. However, there is discrimination that cannot be seen in that life. At times, aspects that differ from the principles of freedom and equality can spurt out. Such a scene can also be seen in the United States. There is a wealthy village called Atherton, in California. Atherton is said to be the wealthiest village in the United States. After the civil rights movement, anyone could buy land. This Atherton is also in the form that anyone can buy land if they follow the rules. But Asians and the best people in Kara never lived in the village of Atherton. In essence, there were rules that only white rich people could follow. The rules of the village were a mechanism to neutralize the cause of civil rights.
 It is not constructive even if I only criticize other countries. This is a proposal for a mechanism that does not despise Japanese women. When it comes to producing better behavior, you have to think from two aspects: mental support and execution. For Japanese women, they have a far greater advantage over the West when it comes to spiritual pillars. The representative of this pillar is religion. Yahweh is the only god in the Old Testament and New Testament. This god is the god of Judaism, Christianity, and Islam. In addition, the main god of Greek mythology is Zeus, and the main god of Norse mythology is Odin. These gods are all men. The male god reigns over the spiritual pillars of Western society. The main god of Japan is a woman. There are 100,000 shrines in Japan, and Amaterasu Omikami is located at the top of this shrine. Amaterasu Omikami is said to be the general god of the people. The very existence of the shrine embodies the spiritual pillars of the Japanese people. Japan has walked its history with the support of the female god. With this support, Japan has the third largest economic power in the world. Even if it is seen as a woman's disdain from foreign countries, there is a foundation for women's dominance inside. Former Prime Minister Mori also said that her wife said, "I was told to quit, so I decided to quit." It may be a clear indication of the power of women.
 Even if you only state the idea, the way to realize it will be far away. It is necessary to create an environment where women can maximize their ability to execute. Women can "feel in the right brain and think in the left brain" more than dozens of times more than men. If women's social advancement is accelerated, they will be able to utilize their empathic ability and ability to detect change. Creating a team of women with complex cranial nerve circuits can create a large number of problem-solving ideas. Women's development teams have the potential to consider comprehensive decisions at a higher level. Modern civilization has accelerated the progress of civilization by adding the experience, knowledge and curiosity of men. But whether it's marine pollution, air pollution, or global warming, we haven't found a solution to the problem. It may be natural to entrust women with the hopes of future civilization. To that end, it seems that the time has come for Japan to introduce a quota system and prepare a place where women can exert their strengths. I hope that this disdain for women will be an opportunity to adopt these systems as soon as possible.

弱いロボットの中に秘められた飛躍の種子  アイデア広場 その852

2021-03-27 17:57:32 | 日記


 美術館や博物館の中には、写真撮影を禁じているところが多い。そんな不便を解消しようと、2007年に大英博物館が全所蔵作品のネット公開を目指すプロジェクトをスタートさせました。世界中から収集した遺物品は、貴重なものです。もっとも、貴重な文化財を持ち去られた国々からは、怨嗟の声も漏れ聞こえてきます。でも、英国人は、イギリスに来ればいつでも無料で、文化財を体系的に見られますと言います。ともあれ、ネットで観られるのならば,わざわざ博物館へ行く人は減るだろうと思われていたのです。ところが、ネット公開後、大英博物館の来館者は急増しました。ネットが呼び水となり,わざわざ足を運ぶ人が増えたというわけです。博物館のデジタル空間での出会いが、「関心を持つ契機」となったのです。ネットの効率だけを求めていているだけでは、片手落ちのようです。リアルな文化財を自分の目で見たいという人たちも多いことに、今後のビジネスのヒントがあるのかもしれません。つまり、リアルとネットの融合になります。
 欧州などの国々では、エネルギー源を自然エネルギーに誘導するための政策を取り入れてきました。ドイツの風力発電は、毎秒4mの風で発電を開始して、12mで600kwの発電を行います。毎秒25mで、回転を止めることが一般的のようです。この国の面白いところは、風力の弱い地域に建てられた風力電力を高い価格で買い取る制度を構築していることでした。一般的に、風の強い地域に風力発電を建設することには合理性があります。弱いところに建設することに対して、優遇策を取ることには、少し疑問が残りました。でも、このドイツの循環エネルギー促進法が、風の強くないこの国を風力発電王国にしたのです。夜間や雨天でも稼働する風力発電は、太陽光発電に比べ稼働率が高くなります。ドイツ全土に建設された風力発電が、地域社会に貢献し、雇用の効果をもたらしたわけです。風力という効率だけを求めずに、ドイツ全体という視野が環境に優しい国にしたのかもしれません。ここでは、弱さを強さに変えていったプロセスに注目したいのです。
 2017年8月現在、ハウステンボスでは27種類233体ものロボットが働いていました。「ゴミを回収してください」と指示が飛んできて、ゴミ回収ロボットが回収に向かう光景があります。ゴミ箱にセンサーがついていれば、人間が確認する必要がありません。センサーからゴミ回収の指示が飛んできて、ロボットが出動する間、人間はまったく関わる必要がないのです。また、ハウテンボスのホテル内には、ロボットバーがオープンしたそうです。ロボットによる飲酒のサービスは、人件費がかからない仕組みです。このバーは人件費がかからないから、かなり安い値段設定にしても利益が出るというわけです。ロボットの導入は、合理化や効率を重視した企業戦略に基づくものが主流です。この合理的手法の対極にあるロボットが、徐々に人気を持ち始めました。
 この合理性の対極にいるのが、弱いロボットなのです。この新しいロボットは、アイ・ボーンズといいなんの変哲もない形をしており、その特徴は弱さになります。これは、ガイコツをかわいらしくしたような動きが実にぎこちないロボットです。ティッシュ配りの仕事用に、通行人におずおずと差し出すロボットを作りました。アイ・ボーンズにティッシュ配りをさせると,実に効率が悪く,ティッシュが渡せません。動作実験をすると、人々は自ら近寄ってきてティッシュを受け取るのです。人々は、このおどおどしたぎこちなさに,逆に吸い寄せられていくというわけです。近年のロボットの進化を見ている人々は、弱いロボットにいたわりの気持ちを持つようです。弱いロボットを相手にすれば、他者への関心やいたわりの気持ちを持つ一群の人々がいることが分かりました。この種のロボットが、関心のある人々に買い取られる現象も現れています。効率と非効率の両面を備えたロボットにも、ビジネスにおけるヒントがあるように見えます。
 簡単に食料が手に入る社会では、肥満が社会問題になり減量するためにお金をかける現象が見られます。古代ローマ時代にも、このような現象がありました。古代ローマでは飽食が過ぎて,苦痛なく胃袋の中身を嘔吐できる薬が開発されたそうです。もっとも、所得の上昇が低下してくると、「節約しなくちゃ」と思う気持ちが起きてきます。家から出るゴミを可能な限り少なくするように意識することが、節約につながります。再利用やリメークというのは、ゴミを減らす1つのキーワードになりようです。今までだったら、捨ててしまっていた大根やニンジンの皮も、捨てずに食べることも行われます。大根やニンジンの皮もカレーとして煮込んでしまえば、胃腸にやさしい食べものになります。大根やニンジンの皮もカレーとして煮込んでしまえば、食物繊維質が豊富に摂取できるわけです。飽食の時代でも節約の時代でも、各時代には工夫や仕組みの改革が現れるようです。
 お医者さんの場合、学業成績が良かった悪かったはあまり関係がないようです。医学部時代に部活動を一生懸命していた学生は、だいたい将来良い医者になっているそうです。医者仲間で良い医者といわれる人は、部活動で部長やマネジャーをしていた人が多いと言います。部活動で主要な働きをしていた学生は、グループやチームの力を引き出す術を身につけているのです。医者は個人の能力に加え、看護師や各種技術者の能力を結集することが必要になります。伸びる医者は、コミュニケーション能力の訓練が蓄積しているようです。仲間を大事にして感謝を常に忘れない人たちは、より活発で、EQ (心の知能指数)が高く、寛容です。高い能力とコミュニケーション能力は、どの分野でも大切になるようです。
 より早く,より軽く,より安全などを求める価値は、使用価値と呼ばれます。使用価値は,モノゴトを使用する時に感じる価値になります。見学者や飲食者が満足感で判断される価値は、貴重価値と呼ばれます。ある意味で、使用価値だけでも貴重価値だけでも十分でないことが分かっています。その事例に、韓流ドラマあります。ドラマの主人公を適度に苦しめたら、幸せにしてやる流れが、韓流ドラマの特徴です。韓流ドラマは、主人公を苦しめ過ぎてもダメです。主人公が苦しむことが長すぎると、視聴者はそっぽを向いてしまいます。かといって、幸せだけでも味気ないものになります。韓流ドラマは、主人公の苦しみと幸せのサイクルの妙から成立しています。別の言葉では、ドラマのプロセスを楽しみ達成感を得るためには、「不便な場面を体験しなければ、得られない効用」ということになります。大英博物館、ドイツの風力発電、弱いロボット、節約などの事象の中には、不便益というプロセスを通して第三の価値を探求するヒントがあるように思えます。


Small is beautiful again Idea Plaza Summary 582

2021-03-27 17:55:41 | 日記


 The decline in bank ATMs seems to be noticeable. Due to the wave of refraining from going out and becoming cashless due to the corona disaster, we began to see the scenery of the ATM site in the suburbs. The number of ATMs in September 2019 decreased by 4% from the previous year, or about 4,000. A shop that has been renovated from the former ATM site, which is only 9 square meters, has appeared. A small square one-story bread shop appeared a few minutes' walk from the station on the Tokyu Denentoshi Line. There are days when 30 loaves of bread for 2 loaves of 850 yen are sold per hour, which is said to be enough to cover the rent of 150,000 yen. In order to avoid "denseness", it seems that each pair is put in the store. The operating cost of this store is about one-fifth that of existing stores, and the initial cost is less than 10 million yen. To hone your creativity, you may also need to come into contact with different common sense.
 Tokyo Shoko Research Co., Ltd. announced that the number of bankruptcies in the food service industry in Tokyo was 143, up 16% from the previous year. 2020 seems to be a tough year for the food service industry. Examining the contents reveals some interesting facts. Bankruptcies in the restaurant business increased by 55% year-on-year at medium-sized stores with “5 or more employees and less than 10 employees”. Bankruptcies of small stores with "less than 5 employees" have remained almost flat, up 0.3%. Small stores have many regular customers, which shows that the ups and downs of business performance can be suppressed and that employment can be secured. It seems that the fact that the time saving cooperation fee was up to 60,000 yen a day regardless of the size of the store was a big support. Even in the real estate brokerage business, inquiries for small properties tend to increase. The smaller ones seem to be in an advantageous position.
 The reality is that most local governments in Japan administer while borrowing money. It is required to eventually resolve the absurdity of conducting administration while borrowing money. In the cities, towns and villages of snowy countries, we are in an era where the government cannot bear all of the snow removal by making good roads. Rural areas are required to maintain appropriate infrastructure to cope with the declining population. Japan's population will halve to 60 million in 100 years. It seems that management that considers the time axis also means that the cities, towns and villages around the core city cooperate and survive. Creating a compact city with a new method may be one of the options.


変化する働き方の評価基準に挑戦する  アイデア広場 その851

2021-03-26 18:50:09 | 日記

 日本人の労働力は、1960年代から90年代には大きな生産力を発揮しました。この時代は、消費者も3種の神器などの均一なものを望んでおり、大量生産が極めて正しい経営戦略でした。人は成功体験を繰り返すことにより、その評価形態を受け入れます。成功体験と働き方、そして評価形態が一度固定化すると、なかなか変えることができないようになります。高度成長の時代とは変わった現在、新しい働き方と評価形態が求められています。完璧にできあがっている高度成長時代の仕組みを、今の社会にどうやって入れ替えるかを試行錯誤している先駆者がいます。新参者は男性にくらべ女性のほうが否定的に評価されがちです。男女が短い時間で勝負するには、今の評価や報酬の形態が壁になります。女性の利点を生かすには、それ相応の時間とスキルアップが求められます。従来の概念にとらわれない働き方を行うために、必要な情報を周知徹底することになります。
 ある企業では、同じ成果を上げた場合、育児女性がいるチームが表彰されるのです。この企業の面白いことは、女性の入っているチームが前期で成績を達成した場合、後半はハワイ旅行に行ったということでした。チーム毎に行われる表彰の評価の基準は、一定の労働時間を超える人が一人でも出たら表彰の対象外にするのです。高度成長期の評価基準とあまりにもかけ離れたケースになっています。この基準が、女性の働く能力を向上させているのです。また、ある生命保険会社では、業務にかけた時間がある一定より長いと、評価がマイナスになってしまうのです。業務にかけた時間がある一定より短いと、プラス1が入るという仕組みです。営業成績が1位だった人が、生産性ポイントを加味すると2位になる逆転のケースも出てくるわけです。生産性の高いチームに共通するのは、「心理的な安全性の高さ」にあるようです。
 現在の日本では、年間300人以上が殺されています。西洋の14世紀には10万人あたり40人も殺されていたが、20世紀の終わりにはし3人に減少しています。10万人あたりにすると、日本は0.25人の殺人が行われていることになります。犯罪人類学によると、原始的社会では社会の15%ほどの人が暴力で殺されていたとのことです。サルの前脳にあるセロトニン作動性線維を取り除くと、攻撃行動が増加します。セロトニン放出量が少ないほど、反社会的衝動的になる傾向が犯罪者と男性に見られます。他者を認めない排他的な犯罪者の精神は、不安定な自分に根ざしています。生物は基本的に他者を攻撃するよりも、自分の生命を防御することが優先されます。ということがわかれば、安全で安定した環境を用意すれば良いことになります。心理的な安全ということは、時代を問わず重要なことになるというわけです。
 少し前のことですが、2013年4月にはワースト1位だった横浜市は、待機児童ゼロを実現しました。無理と言われた待機児童ゼロの目標が達成できたのは、現状のミスマッチを改善したことでした。1~2歳の子どもが入所できる施設が少なく、4~5歳児の入所枠は空いていたのです。まず、市内の300カ所近くある幼稚園には、一時の預かり保育の充実をお願いしました。次に、ミスマッチをすべて洗い出して、ニーズに合ったマッチングに制度を直していったのです。交通の便の関係で、一部の保育所ばかり希望者が集中していました。この保育所の近くの幼稚園などに支援を求めたわけです。国定める認可保育所をつくるのは困難なので、市独自の基準を満たす保育所を拡充して、待機児童ゼロを達成していきました。素早く住民のニーズをくみ取る手法には、感心してしまいます。蛇足ですが、現在コロナ禍の影響で、首都圏から周辺部に住居を移動する動きがあります。一般に、コロナ禍を避けて移動する人々は、経済的に余力のある方たちです。これらの人材を獲得する市町村の戦術は、良い保育所や学校を用意することになります。住宅を斡旋する業者のかたと役所、そして教育機関が連携して受け入れる仕組みを整える仕組みを整えることです。有能な人材は、地域の振興を支援します。そして、確実に住民税を収める住民になってくれます。
 社会の動きを知るためには、瞬間ではなく継続した観察が大切になります。バルザックはついに、全社会を横断していくスタイルとしての小説を編み出しました。オノレ・ド・バルザックは、19世紀のフランスを代表する小説家です。彼の小説世界の中には、2000人の人物を登場させています。彼の作品の特質は、上流階級と下層階級を併せ書くことでした。当時の上流階級の没落と新興階層の相克が、時代背景とともに明瞭に分かる小説になっています。また、当時の農民の姿を理解するならば、バルザックを読みなさいと言う経済学者もいました。この時代の流れを捉えながら、多くの人々の生き方が描かれています。目標に向かう道は一つではなく、一つが無理なら別の道を探せば良いという見方もあります。もっとも、素晴らしい芸術を生むには、センスや情感に加え徹底した心身の訓練が不可欠だということもわかります。
 経営者は、苦労や負担が多い半面、精神的にはかなり自由です。経営者の優先順位が具体的にあらわれるのが、お金の使い方になります。彼らにとって、お金を集める募金活動をするより、お金を寄付する方がずっと効率が良いのです。自分の一番得意なことで金を稼ぎ、たくさんの税金を払った方が社会に貢献できるという経営者もいます。心理的安全性の高い職場をいかに確保するかが、彼らのマネジメントのすべてになります。得意なもの持つ従業員には、彼を信じて任せることも、このマネジメントの一つになります。一般に、「ホウレンソウ」は部下から上司に行うものですが、上司から部下へ流れるほうが効果を上げることも知られるようになりました。プラスになるものは習慣化し、マイナスになるものはしないようにすれば、生活も仕事も向上していくようです。
 幸福には、一つの形があるわけではないようです。仕事を続けてできる楽しさよりも、仕事を辞めてできる楽しさの方が大きくなるケースもあるようです。お金はあったほうが良いのですが、その上でもっと大切にすべきものを重視すれば良いという人もいます。甘い昧だけがいい味なのではなく、コーヒーの苦みや渋みなども、大人の昧の豊かさの一部になるようです。楽しさを上手く味わうためには、計画的でなければなりません。今が楽しくないのは、ずっと以前に楽しさの種を蒔かなかったせいなのです。楽しさを形づくるためには、ある程度準備期間が必要です。これは、1年とか5年とか年数かけて作り上げるものになります。幸福の基準は、個人の姿勢、人間関係、社会との関りという3つの要素の複合形態の中に見いだされるようです。