ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

花見山への送迎をちょっと変える 「ふくしま」を少し良くするアイデア その1

2017-06-30 16:33:38 | 日記


 花見山は、福島を代表する花の名所です。春になると多くの花の愛好家が訪れます。現在花見山までの送迎は、バスで行っています。阿武隈川の親水公園に乗用車を駐車させ、ヘルシーランド福島からバスでの送迎になっています。これを3つの方法に変えます。
一つは、ウオーキングです。花見山までのウオーキングコースを整備するのです。約3kmを、健康な人が歩いて気持ちよいというコースにします。道路や家庭に花を植え、スモール花見山ができるようになれば、より素晴らしいコースになるでしょう。
二つは、レンタサイクルの利用です。福島では、全国でも数少ない無料のレンタサイクルがあります。一方、放置自転車にも悩まされています。この放置自転車を有効利用利用します。花見山のシーズンに限って、ヘルシーランド福島の場所に市内の放置自転車を全て集めます。その自転車を、自由に使っていただくのです。一方、自転車をなくした人がこの期間に来ていただければ、自分の自転車があるかどうか分かり、持ち帰っていただくことします。ともかく、全国から来ていただいた方に、自転車を無料で利用していただく仕組みを作るわけです。
三つは、電気自動車の利用です。花見(清浄)と排気ガス(文明の嫌われもの)は、ゴロがよくありません。電気自動車を30台、運転手を30人用意します。この陣容で送り迎えをします。電気自動車は、レンタルでも、企業協賛でも、そして福島市が購入しても良いでしょう。福島市の環境先進地域をアピールできます。





日本米の輸出を加速する アイデア広場 その120

2017-06-30 15:55:59 | 日記
日本の米輸出量が1万トンに達しました。総生産量が744万トンですから、微々たるものです。中国が海外から輸入する米は、500万トンです。まだまだ日本には、米を輸出するチャンスはあるようです。輸出米を手掛ける企業は、各国の好みにあった米の生産に意欲を示しています。
そこで、中国へ米の輸出を増やす方法を考えて見ました。大豆や小麦、そしてトウモロコシは、世界的に生産過剰の状態が続いています。米についても同じ事がいえるようです。生産能力があるにもかかわらず、生産を控える状態です。量が飽和状態になっている時には、質が重視されます。品質の良い米が求められるわけです。中国で好まれている米は、日本人が好むモチモチ感ではなく、硬めの米が好まれます。これは、香港やシンガポールの高級レストランのメニューから確認されていることです。日本人ではなく、中国人が好む品質の高い硬めの米を作ることになります。
中国では所得水準の高い層では、健康への意識が高まっています。医食同源の発祥の国でもあります。美味しい米を単独で商品化することは必要なことです。さらに、美味しい米+アルファが健康に良いとなれば、その付加価値は非常に高くなります。美味しい米+健康を抱き合わせた食材を輸出すれば、効果的だということです。例えば、中国人の好むホタテと米をセットで販売してはどうでしょうか。もちろん、健康に配慮したいレピシをいくつか紹介します。
もう一つの提案があります。中国では、トウモロコシ在庫が2億トンにもなり問題になっています。これを効果的に減らすには、ブロイラーの生産を増やすことでしょう。鶏の飼料には、トウモロコシが最適です。日本では、ブロイラーのむね肉が値上がりしています。この理由は、この部分の肉の脂肪が少なく、『健康に良い』ということが認知されているためにです。中国においては、トウモロコシの消費が奨励されています。巨大なトウモロコシの在庫があるからです。健康に貢献するむね肉と米が組み合わされれば、新しい市場ができます。中国政府も、トウモロコシの消費には積極的になるでしょう。上手に、むね肉と日本米の組合せのレピシを作ります。例えば、親子丼のようなものです。中国の方に一定期間食べていただきます。抱き合わせ商品が美味で健康に良いことがわかり、飛躍的な販売量を伸ばすことができれば楽しいですね。

塩害に耐える農作物のゲノム編集 アイデア広場 その119 

2017-06-29 16:57:27 | 日記

世界の農業は、塩害に悩まされています。世界の穀倉地帯といわれるアメリカの農業地帯は、地下水の減少により将来、劇的に生産が減少するといわれています。さらに、大きなな問題は、地下水が減少した後に発生する塩害です。地下水のくみ上げすぎで、世界の農地の20%が塩害の危険にさらされているともいわれています。主要農業生産国の中国やインドも、水不足に悩まされる時期が遠からずやってきます。
そこで、農業生産を将来的にも確保するために、塩害の対策を考えてみました。植物は、塩分濃度の高い環境では枯れてしまいます。枯れない数少ない例外が、マングローブです。熱帯の海岸に豊かな緑を形成していたマングローブ林は、今は少なくなりました。マングローブは水が樹体に入る時点で、塩分をブロックする仕組みを備えているのです。また、過剰の塩分を葉面にある塩腺組織から排出することができます。塩分集積を軽くできる仕組みが、樹体内に備わっているのです。これらの性質を農作物の遺伝子に組み込むことができれば、塩害に耐性のある作物を作ることができます。
国内でよく知られている遺伝子組み換え植物には、青いバラがあります。2004年バラの遺伝子に、パンジーの青い色の色素をつくる遺伝子を組み込んでつくったものです。青いバラは、もともと自然界に存在しません。遺伝子組み換え技術を駆使して開発に成功したわけです。他にも有名なところでは、除草剤に耐性のあるダイズや害虫に抵抗性のあるトウモロコシがよく知られています。遺伝子組み換えは、外から別の遺伝子を組み込むことで、生物の性質を変える技術です。動物の遺伝子に植物の遺伝子を組み込むなど、違う生物の遺伝子を入れ込むことも可能になっています。
70億とも100億人ともいわれる人口を支える続ける農業生産は、今後ともますます重要になります。その農業生産が、塩害のために停滞することは許されません。塩害に強い農作物が、求めてられているのです。そのヒントが、マングローブです。塩分集積を軽くできる遺伝子を、各農産物の種子に入れておくことです。遺伝子組み換えは、偶然に頼った技術でした。長い時間と手間を要し、誰もが簡単にできる技術ではなかったのです。でも、ゲノム編集を使うと、編集したい遺伝子と結びつく物質を細胞の中に送り込み、目的の遺伝子と結合させることが容易になっています。ゲノム編集は技術として簡単で、成功率が高く、いろいろな生物に適用できます。塩害に強いマングローブと塩害に弱い農作物、そしてそれらを利点を融合するゲノム編集で、人類の食糧危機に対応してほしいものです。



サイバー空間の矛と盾  アイデア広場 その118

2017-06-28 20:08:21 | 日記

 パソコンのデータをロックし復旧のために金銭を要求するウイルス「ランサム(身代金)ウェア」を作成したとして、大阪府の中学3年が逮捕されました。男子生徒生は複数の無料の暗号化ソフトなどを組み合わせてこのウイルスを自分で作ったものです。3日間で作ったと言います。高齢者からすると驚くべき才能だと思うのですが、このようなレベルの子は相当数いるとのことです。これからの時代は、リスクを考慮した上でデータをインターネットでやり取りをすることになります。パソコンに収まる程度のデータ量であれば、バックアップはいつでもできます。保存しておけば、ランサムに感染しても、身代金を払う必要はないのです。
 そこで、サイバーセキュリティについて考え、サイバー攻撃を防ぐ手だてを模索してみました。サイバー攻撃は、軍隊で最も普及しています。その理由は、費用対効果が抜群に高いからです。アメリカの下士官の年間所得は3万ドル、グリーンベレーは5万ドルとされています。グリーンベレーの養成には、26万ドルと18か月の期間がかかるのです。アメリカ兵をPKOで1人派遣する費用は、月額4500ドルになります。これらの費用とサイバーシステムにかける費用を比較すれば、明らかにサイバーに軍配があがるというわけです。ちなみに、PKOで派遣される発展途上国の兵士は、月額300ドル程度です。アメリカがPK派遣をしない理由が、よく分かります。つまり、兵士を犠牲にすることなく、通常兵器よりはるかに安上がりなサイバー兵器のメリットを避ける理由がないのです。
 サイバー攻撃の威力を示したのは、イランの原子力施設に対する攻撃でした。イランの各施設が暴走し、一部が無力化した事件です。この攻撃に使われたウイルスは、アメリカとイスラエルが共同開発したものとされています。このようなウイルスをゼロから作るためには、豊富な人材と資金を持つ国家しかないとされています。その国家が開発した攻撃ソフトが、ネット上に残っているようです。その残ったソフトを違法集団が、使うケースが増えているわけです。サイバー攻撃という『矛』は、決してなくなりません。ますます強力になっていきます。
 今回、サイバーセキュリティという『楯』は、弱点を突かれたようです。ランサムウェアの被害を受けたコンピュータは、マイクロソフトのウィンドウズを搭載したものでした。20万台が被害に遭っています。この被害をあったコンピュータは、サポートが終わったXPなどの古いバーションのものでした。ウィンドウズ10などにバージョンアップしている機種は、被害に遭いませんでした。マイクロソフトの利益ために、ランサムエア騒動が起きたとも思えるほどです。というのは、XPの利用者は、まだ7%ほど世界にいるそうです。この利用者が、急いでバージョンアップに走っているようです。『楯』は、バックアップを取ることと、機種のバージョンアップを図っておくことに尽きるようです。さらにセキュリティレベルを上げたい方は、暗号レベルを高度化することでしょう。もっと上げたいという方は、ネットを経由せずに、社内接続を構築することになります。機密を保持する企業間では、この方式を使っています。今回のサイバー攻撃は、IoTに頼りすぎるビジネスの危険性を如実に示してくれました。


 

オーダーメイドのガン予防 アイデア広場 その117 

2017-06-27 17:20:37 | 日記

女優のアンジェリーナ・ジョリーさんは、遺伝子に異常があることがわかりました。将来の乳がんの発症確率は87%、卵巣がんの発症確率は50%とされました。このデータから、彼女は2013年に乳房を、2015年には卵巣と卵管を予防切除します。病気になる前にリスクを回避する「治療から予防へ」という実践を行ったのです。
そこで、ガンの予防について考えてみました。5月21日の日経新聞は、医療費を多く使っている自治体が必ずしも死亡率を抑えていないと伝えています。札幌市は、医療費が高くガンによる死亡が多いということでした。一方、長野県の佐久市は、医療費も少なくガンによる死亡も少ないという嬉しいニュースでした。ガンの発症には、遺伝と生活習慣の2つ要因が関係します。両方の負の要因が重なりあって、発症するわけです。
遺伝子を調べれば、どのよう病気になりやすいかがわかる時代になってきました。インターネットで検査キットを取り寄せて、だ液を垂らすだけで遺伝子検査ができるサービスも登場しています。100%分かるわけではありません。でも、自分の遺伝子の傾向が事前に分かれば、その遺伝子の発現を抑える予防行動を取ることもできます。オーダーメイド医療があるように、オーダーメイド予防を実践することもできるわけです。他人の比較ではなく、自分自身が日常性生活の中で節制とか予防行動をすることになります。ストレス過剰になっても落語を聞いて笑っていれば、ガン遺伝子が発現しないという人もいるでしょう。ストレスとタバコの2つの要因が重なると、この遺伝子が発現する人もいるでしょう。発症前に、各自の予防の対策がある程度用意できる時代になったということです。
蛇足ですが、タバコを吸っている方は、8000億円のタバコ税を国に納めています。でも、喫煙で医療費にかかったお金は1兆5000億円です。タバコは体に悪いだけでなく、医療費も無駄に使っていることが分かります。喫煙は、二重の意味で良くない生活習慣といえるようです。


ドローンの利用方法 アイデア広場 その116  

2017-06-27 15:38:44 | 日記

 ドローン(小型無線機)利用が、多くの分野で実用化されています。農薬や肥料、そして種子の空中散布も行っています。荷物の空中配達も行われています。送電線の点検にドローンを使用することもおこなわれています。送電線は、山奥に設置されたものもあります。そこまで、送電線を修理する用具を運ぶことは、大変な労力を使います。これらの道具をドローンで運ぶことも可能です。ドローンの機種も、多様に用意されています。そして、ドローンの値段は、購入しやすい価格になっています。
 そこで、ドローンのこれからの活用方法を考えてみました。ドローンの先端的使用は、軍事利用で行われています。ノルウェーのある会社は、全長10cmで重量16gというドローンを作りました。これは、静止画像と動画を記録する可動式カメラを搭載しています。このドローンは、戦闘地域で狙撃兵を偵察するために使われているのです。戦場では、狙撃日常的行われています。どこから狙撃をされたのかを、ドローンを飛ばして調べるのです。どこから狙撃してきたか、手元のゲームボーイのような画面で見ることができます。この超軽量ドローンを利用して、狙撃ロードを横断する際に、狙撃地点をチャックし、危険を排除していくわけです。この利用は、アフガニスタンに展開するイギリス軍が行っています。軍事用には、これからも使われていくことは確実です。
 でも、軍事利用だけでは悲しすぎます。現在のドローンは高性能と低コストの両面で、民生用の多くの分野で利用が可能です。可能性だけ記述していきます。ドローンを大きく、小さく、速く、遅く、高く、低く、操縦性、安定性、高性能カメラなどの機能を付与すれば、用途にあったドローンの使用方法が無限に広がります。例えば、ハトやカラス、そしてスズメの迷惑に悩んでいる地域があります。鳥の習性からして羽を大切にします。この習性を利用して撃退する方法に、釣り糸がよく使われます。田んぼに糸を張って、鳥が来ないようにしています。この糸張りにドローンを使ってはいかがでしょうか。数十本の支柱にドローンで糸張りをするのです。大きな田んぼでは、糸張りも大変です。熟練した操縦士ならば、縦横に糸張りが容易にできるでしょう。
 カメラの画質が向上し、安定した飛行状態で作物を撮影できれば、作物管理も可能になります。操縦者は操縦ができるだけでは、不十分になります。ドローンの獲った映像を分析し、作物への肥料や農薬の配付の知識も必要になります。ドローンの活用は、これからますます拡大します。活用方法を先取りできれば、面白いビジネスも立ち上げることができるようになります。


社員のモチベーションアップ アイデア広場 その115 

2017-06-26 18:03:59 | 日記
 1980年代の日本の社員は、世界でも最も高いモチベーションを誇っていました。時代が流れて、今は先進国はもちろん、新興国と比べても低い国になっています。5月の新聞には日本の熱意ある社員が6%に過ぎないという記事もありました。ちなみにアメリカは32%です。調査した世界139ヵ国中、日本は132位だそうです。日本の一人当たりの所得は、アメリカよりも高いのです。もちろん、中国やインドよりも高い所得を得ています。でも、人手不足と低いモチベーションで、これからの産業はどうなるか心配です。
 そこで、社員のモチベーションを上げる手立てを考えてみました。以前は給料を上げれば、モチベーションが上がると考えられていました。でも、一定の所得に達すると、お金だけでは幸福感が高まらないことが明らかになっています。お金+アルファが必要なわけです。+アルファには、承認の欲求や自己実現の欲求を満たすことが上げられます。外的動機づけは、長続きしません。人手不足で時給は、上がっています。でも、時給を上げていっても、いずれモチベーションが下がることになります。多くの会社は、目標を達成した社員を表彰する制度があります。これは、承認の欲求を満足させるものです。表彰制度には、賞品や賞金と評価が与えられます。代表的なお金+アルファの仕組みです。この表彰制度が、1年とかの間隔で行われていたわけです。でも、間隔の長い表彰は、モチベーションを下げます。表彰する時期が遅れると、かえってモチベーションを下げることになるのです。表彰の最適化が求められるわけです。仲間との共感や社会的スキルは、欲求の階層の上位に位置します。職場に求められていたものがチームで成果を上げた場合、高い評価を与え、承認の欲求を満足させる表彰を行うことです。それも、「素早く」という条件をつけてです。
 最近はビックデータの活用が進み、モチベーションの動きが視覚化できるようになってきました。営業成績は、個人の営業スキルと関係していると思われていました。でも、データ分析からは、職場の活発度と相関があったのです。休息時間の取り方や同世代の組み合せにより、営業成績が上がることが分かってきました。モチベーション強化法は、「ほめられてうれしい、だから行動をする」ことから始まります。職場の仲間が、各個人の営業成績の向上を喜んでくれることも、その一つの要因になります。このことが、励みになって次の行動に拍車がかかるのです。雰囲気の良い職場は、業績も良いという経験則が生きていたわけです。モチベーションを高める上でも、職場の人間関係を大事にしたいものです。


中国とドイツを結ぶ鉄道の波及効果 アイデア広場 その114 

2017-06-25 16:38:44 | 日記

 鉄道輸送は、これからますます需要が増えていきます。JR貨物は、鉄道事業で初めて5億円の黒字が出たようです。トラックから鉄道を使って運ぶモーダルシフトが、普及しています。海外でも、この鉄道輸送の需要は増えているようです。特に、一帯一路を推進している中国とそれを受け入れるドイツ、そしてその輸送の沿線各国には、大きな波及効果が見込まれています。
 そこで、中国とドイツを結ぶ鉄道の経済波及効果について考えてみました。また、日本の食い込む余地も検討してみました。重慶からドイツのデユイスブルクに物流が本格化すれば、中国とEUの経済発展は想像以上に大きなものになります。世界のパソコンの3割は、重慶で生産されています。このパソコンが、鉄道を通してデユイスブルクに運ばれます。デユイスブルクを経由して、欧州にくまなく輸出されるのです。2016年には中国と欧州を結ぶ鉄道貨物は、1800本が運行しました。2020年には、5000本に増やす計画です。EUは環境先進国です。電気自動車の普及が急速に進んでいます。配送車を電気自動車に切り替える動きも、ドイツ物流会社によって進められています。その心臓部にあたるリチウムイオン電池も、中国から輸出される可能性があります。ドイツからは、高級車や自動車部品が中国に輸出される構図になります。
 中国の進出には、いろいろな批判があります。この批判がアメリカやイギリス経由で入る場合、情報の取捨選択の作業が必要になります。現在、日本の人々は中国の負のニュースに飢えているようです。情報は、正と負が5対5の場合を良しとします。2対8のような極端な場合は、情報操作があると判断することが教養のある人の態度でしょう。一つの例として、アフリカおける中国人の行動へのニュースは、負の面が多すぎます。本当なのかどうか、一度検討したいところです。「中国製の安い文具のおかげで子どもたちの学費が低く抑えられる」と感謝するアフリカの親も、多数存在します。私たちは、中国の経済が停滞したとしても、世界経済に影響を持つ国だということを忘れてはいけないようです。
 最後に、鉄道輸送で日本が食い込む余地の検討です。日本の漁業関係者は、意外と北欧に食い込んでいます。ノルウェーなどのサーモンの冷凍ものは、中国や日本へ送るために使用されることになるでしょう。日本の冷凍技術は、世界から評価されています。各国から、日本企業との提携が打診されています。中国から送るだけでは、ドイツからの貨車に無駄が生じます。EUから中国に送るものの中に、日本の企業が関与する部品や製品が入ることになるでしょう。


学校業務を減らす アイデア広場 その113 

2017-06-24 17:15:10 | 日記

 文科省の発表によると公立小中学校の勤務実態は、超過勤務になっているとのことです。小学校教諭が11時間15分、中学校教諭が11時間32分になっています。民間ベネッセの調査では、小学校が11時間54分、中学校が12時間30分という調査報告を公表しています。過労死のリスクが高まるとされる月平均80時間以上に相当する教諭は、中学校で6割、小学校で3割になっているのです。民間では、ブラック企業が批判を浴びています。でも、ブラックの波は、公立の小中学校にも及んでいたのです。ちなみに週50時間を超えて仕事をしていた小中学校は、世界で日本の学校だけでした。
 そこで、長時間労働が公立小中学校に及ぼす影響を考えてみました。まず、教育先進国といわれるフィンランドの実情を簡単に述べます。小学校は1クラスが20名程度で、中学や高校は16名が標準です。子どもの家から5km以内に学校を建設し、3km以内はスクールバスで通学し、3km以上はタクシーで通学をします。ちなみに、日本の文科省は、4km以内は通学範囲としています。バス通学の場合、1時間以内の距離であれば通学範囲としています。小学3年生になると、2つ目の言葉として英語の勉強を始めます。フィンランドでは、義務教育期間中に、英語やロシア語、スエーデン語などの2カ国語が義務付けられています。アメリカの映画を吹き替えなしで、英語のまま放映します。生徒に要求される語学力レベルは、自国の文化をプレゼンテーションできる高いレベルの能力まで求められています。教師の勤務時間は、午前8時から午後4時まです。残業やクラブ活動はありません。夏休みなど子どもが休みの間、教師は学校に行くことはありません。この条件で教育を行えば、日本の先生も素晴らしい教育を行うことができますね。
 先進国の流れは、人権を疎外するような形で生産効率を上げても、認めないという風潮になっています。教員の人権を疎外する形で行っている日本の教育は、尊敬の眼では見られないということです。話は飛びますが、今は世界の優秀な人材の獲得競争が激しさを増しています。日本も優秀な人材を東京に招こうとしています。世界のトップの人材は、家族同伴で来日します。単身赴任のような、家族バラバラの招きには応じないのです。優秀な人材が困っているのは、日本に国際バカロレア級の教員が教える優秀な学校が少ないことなのです。このレベルの学校で、自分の子ども達を教育したいわけです。ゆくゆくは優秀な人材に育って欲しいと思う親心は、世界共通です。これらの人達が、ブラックな日本の学校に子どもを入れたいと思うでしょうか。1980年代ごろ、日本の教育は輝いていました。世界の教育関係者が大量に訪れ、日本経済の奇跡の発展と教育を結びつけて、日本の優秀さを実感して帰国していったものです。今はその遺産で生き延びているようです。
 最後に提案になります。学習と部活動についてです。児童生徒の学習進度状況は、教材の体系化とタブレットとを組みあわせて把握することが可能になっています。遅れた子には優しく、進んだ子には難易度を上げた学習が可能になっているのです。その操作は、熟練した教師ならできる環境になっています。教師は、児童生徒の学習に集中できる環境を整えることです。部活動に関しては、小体連や中体連を廃止することです。部活動は、スポーツ少年団や総合型地域スポーツクラブ等に移管することにします。最後にあまり知られていないことですが、学校には10万種類の業務があるのです。どんなに小さな学校にも数えていくとあります。これを合理化することです。小体連や中体連がなくなるだけでも、ずいぶん減りますよ。
 

魅力的な会津の広域観光のために アイデア広場 その112  

2017-06-23 17:46:57 | 日記

 秋田県の大館市と仙北市、そして小坂町の首長が、北海道の函館市と観光の広域連携を強化させることで合意しました。非常に素晴らしいことだと思います。旅に出て駅に降りると、その町をピーアールするパンフレットがたくさんあります。でも、私はその町だけではなく、まわりの市町村にある観光名所も一緒に見て、食べて、そして歴史や風土を知りたいのです。
 そこで、広域観光を魅力的にする方法を考えてみました。三重高校が、甲子園の準決勝に勝ったころのお話です。私は只見線に乗って、福島県の会津若松から新潟県の小出に向かう途中でした。会津川口の付近で、町の職員の方からアンケートの依頼を受けました。乗客の皆さんは、快くアンケートに答えていました。この調査の狙いは、「どこから来て、どこに行くのか、旅の目的は何か、良かったことは」などでした。そこに、三重県と長野県の旅人がいたのです。アンケート係の方が、如才なく話されたことが印象的でした。三重県の方とは、「明日の決勝戦では、三重高校が勝つと良いですね。会津若松城は、蒲生氏郷が建てたものですよ。いかがでしたか」。三重の方は、「道理で松坂城と雰囲気が似たところがあったかな」などと会話が弾んでいました。長野の方とは、「本場長野のソバと比べて、会津のソバはどうでしたか。会津のソバは、長野県の高遠が古里なのです。会津藩主の保科正之が、信濃高遠藩の藩主であったことはご存じですね。高遠藩から出羽山形藩を経て、会津の城主になったわけです。高遠藩からソバの職人を連れてきて、今の基礎を作ったのです。老中としても、江戸にソバを普及させたのも保科の殿様ですよ」などと、巧みに会津と旅行者の出身地との関連を話題にしていました。
「人を見て法を説く」という言葉あります。旅には、一人一人の思いがあります。その思いを膨らましてあげることも、観光に従事している方達の心意気というものでしょう。名所旧跡を並べただけでは、広域観光にはなりません。地域の良さ、その良さの由来、由来の理由、地域間の親和性などを、多角的に重層的にお話できる人材も必要になります。話したことを、見せたり、食べさせたり、活動させたりするノウハウを持つことも大切になります。観光のノウハウを持った人材発掘や育成が、地道に求められるのかもしれません。