働きやすさ、商売のしやすさ、暮らしやすさが揃っていることが、地域の力というものでしょう。地域の力も、強化していかないと地方自治を支えることはできなくなります。人口が減って税収が減ると、役所のサービスは低下していきます。地域に残る人は、病気になりがちな人ばかりになっては、地域の強化はできません。そんな逆境を跳ね返す策はないものでしょうか。たとえば、ある地域には、自然があり、犬好きの人々が多いという特徴があるとします。この地域を豊かにする方法はないものでしょうか。
そこで、この自然と犬が大好きという条件を活用しながら、この地域の強化を図ることを考えてみました。日本全国には、900万頭のペット犬がいます。このペットには、ペットフードが与えられています。ペットフードは、ホームセンターなどでは、土嚢のように積まれ、低価格の商品が主流になっています。このフードには、防腐剤や添加物が使用してあるケースがあります。ペット食品のアレルゲンの多様性により、アトピー性の皮膚炎は増加しているのです。天然素材と産地にこだわった高級ペットフードも、売り出されるようになっています。当然、犬好きな村は犬に優しいペットフードを使うことを心がけます。皮膚が荒れれば、自然な高級シャンプーでケアを作ることになります。他業種からペット業界に参入する方は、人間の商品を転用することが多くなるようです。このような企業は、犬の生態をよく知らずに、人間に良いことは、犬にも良いことだと考えがちです。でも、ペットと身近に付き合っている犬好きは、人とペットの違いを熟知しています。
犬と人間の好みには、違いがあるのです。もちろん、同じとことも数多くあります。犬の生態を十分して把握していることが、村人の強みになります。この強みを前面に押し出せば、商機になるわけです。人間と同じ点は、健康寿命を全うさせることでしょう。犬にも寿命があります。それは、人間より短いものです。ペットの寿命は、天から与えられたものですから、割り切りが必要です。ペットを飼った時点から、看取りの心構えを持って接することになります。この心構えができない人は、ペットと生活をするべきではありません。
自然が豊かな犬好きの人が多い村は、この業界にどのように参加すれば良いのでしょうか。ペットが、健康寿命を全うしていることを、村全体で示すことです。元気に過ごす犬の姿を発信することになります。老犬は運動量が減り、肥満になる傾向があります。弱った腰に負担がかかり、散歩をする人の後ろをのろのろ歩くようになるのです。そんな悲しい光景を、決して発信をしません。人の前を元気に歩く姿を発信します。元気に歩ける理由も、当然アピールします。ペットが元気に食べている食材もピーアールします。食材は、ペットのために作られたものです。のびのび運動できる環境を発信します。自由にのびのびと運動できる環境と、その環境の中で生き生きと運動しているペットの姿を見てもらうわけです。村の工夫の数々が、元気に健康寿命を全うしていく姿を見てもらいます。
できれば、村に来てもらって、ペットが生き生きと生活する姿を、見てもらうことがベターでしょう。ペットと一緒に来て、村の工夫をじかに見てもらうことも、理解を深めることになります。ペットに満足してもらえれば、村に移住を考える人が出るかもしれません。出ないまでも、数日間は来村して、ペットのストレスを解消しようとする人も現れるかもしれません。短期と長期にわたるペット施設を準備しておくことは当然でしょう。小学校の廃校を利用して準備しておくことも、一つの案でしょう。廃校をリノベーションして、民泊として愛犬家とペットの憩いの場にするわけです。上手く回転していけば、村の資金源になります。ペット同士にも、相性があります。いろいろな相手と交流することで、ペットにも新な刺激を与えることになります。そんな場を、用意したいものです。