ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

電気自動車可能性(EV)・コバルトとリチウム・児童労働  アイデア三題噺 134 

2018-10-15 19:55:56 | 日記

 国内の電池メーカーが、電気自動車用向けにコバルトを極力使わない電池の開発に取り組んでいます。テスラに電池を供給してきたパナソニックは、3年以内に電池のコバルト使用量を半減させる計画です。将来は、電池のコバルト使用量をゼロに目標を置いているようです。EVの生産コストのうち、リチウムイオン電池は30~40%を占めています。その電池のコストを、コバルトは10%を占めているのです。コバルトを使わない電池ができれ
ば、EVの普及に弾みがつくようになります。
 そこで、電気自動車の電池に必要なリチウムやコバルトについて考えてみました。中国企業の「爆買い」で、コバルトの争奪戦が激しく、価格が2年で3倍近くに高騰しています。コバルト生産量の60%が、コンゴ民主共和国で産出されています。アフリカの資源に関しては、中国が強い権益を作り出してきました。中国による買い占めによって、安定供給が不安視される局面も出ていたようです。日本企業が、コバルトの使用を減らす電池開発に取り組む理由も、その辺にあるようです。もう一つの理由があります。コバルトには、価格以外にも安定調達の不安定要因があるのです。コンゴのコバルトは、児童労働で採掘された原料も流通しているといわれています。世界は、児童労働や人権を軽視した労働で生産された資源を極力避けて、排除する流れになっています。コバルトには、このような負のイメージがついているのです。
 かっては、金より高かったプラチナの価格が安くなっています。排ガス不正問題が響き、需要の4割を占めるデイーゼル車の白金の触媒需要は先細りです。ディーゼル車の触媒向けの需要減が響き、国際相場は14年ぶりの安値をつけました。世界的なディーゼル車離れは、市場環境を想定以上の速さで変えています。急激な白金の相場下落は、南アフリカ共和国の鉱山労働者を直撃しています。この国の鉱山会社に、労働者の大規模リストラを迫り始めています。プラチナ供給の70%を占める南アフリカ共和国の通貨ランド安を加速させているのです。
 銅や白金のように需要が減る鉱物がある一方、コバルトのように求められる鉱物もあります。現在最も求められているものは、リチウムです。EVが環境に優しい自動車として認められてきたころから、多くの専門家が世界全体のリチウム埋蔵量の見積もりを試みてきました。現在では、チリやオーストラリア、そして中国などで採掘されています。この鉱物の価格も上昇基調です。しかも、EVの促進計画が政策として発表されるたびに、高騰と下降を繰り返しています。自動車を現在のレベルで使用するためには、10億台のEVが必要になります。リチウムの特殊な採掘方法からは、一挙に多くの採掘量を増やすことはできません。一時的に不足することも、過剰になることもあります。むしろその繰り返しを続けながら、リチウム電池の安定供給を行うようになることでしょう。日本は、資源を確保する一方で、電池の品質向上を図る開発を続けることになります。少ない資源という条件、世界が納得する労働条件という中で、効率的な電池の開発取り組むわけです。

カラスとかけて、福をもたらすと解く、その心はホームレスを豊かにする アイデア三題噺 133

2018-10-15 18:33:04 | 日記
 
 先日、タクシーに乗ったら、カラスの話になりました。私が、「カラスの食い散らかしは、本当に困ったものです」といったら、運転手さんはつかさず切り返してきました。「カラスには競争相手がいるんですよ。その相手の方が、カラスより知恵がありますね」と言うわけです。カラスは、鳥の中では最高の頭脳を持ってます。その鳥より賢い相手に興味を持ったことはいうまでもありません。その相手は、ホームレスの人達でした。ゴミを出されると、いち早く獲物を取りに来るそうです。問題は、その後の処理だそうです。取りっぱなしにしていくので、網を放置が乱雑になっています。次に来るカラスが、網をくぐってやりたい放題になるということでした。カラスもホームレスの方も、大きな問題になっています。この問題を解決すれば、地域の美化が改善されます。
 そこで、カラスの害を最小限にして、ホームレスの方の生活を少し向上させる仕組みを考えてみました。国内の旅行者を含めて外国人観光客を地方に迎えることが、トレンドになってきています。観光地は、汚い風景より綺麗な風景の方が良い印象を与えます。カラスがゴミを散らかし、ホームレスの方が縦横に闊歩する風景は、あまり良い印象を与えないでしょう。この良くない印象をなくし、良い印象を持たれることが、どの程度の観光資源になるかを数値化するわけです。例えば、福島県の県都である福島市には、年間延べ600万人以上の観光客が訪れます。この方達に良い印象を持ってもらえれば、客単価が向上します。少なくとも、悪い印象を持ってもらうよりは、買い物が進みます。温泉に泊まった方が、すがしい早朝の散歩で、カラスの食い散らかす場面を見れば、印象が悪くなります。
 ホームレスの方に少し、習慣を変えて頂きます。もちろん、習慣を変えることを支援する人達も必要です。NPO法人を設立し、ホームレスの方の社会復帰プログラムを立ち上げるわけです。ホームレスの方には、縄張りがあるようです。その範囲で、ゴミを獲ったら、網を戻しておくことをお願いします。できた方には、食事券を発行します。もしできたら、ゴミ置き場のまわりの草を刈った場合、飲料券を発行するのです。カラスの害は、これである程度減ります。ゴミ置き場のまわりの美観は、ある程度確保されます。この変化を受けて、600万人の観光客が10円分余計に買い物を増やせば、6000万円のお金が、福島市に落ちることになります。そのうち、何%かをNPO法人に成果として配布するという仕組みにしていきます。
 蛇足ですが、福島のホテルは、かなり高い稼働率を誇っています。観光客の数の誘致を図るよりは、客単価を上げる工夫をした方が、地域経済には有利に見えるのですが。