小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

年の瀬のパピーミル倒産

2013-12-07 | 犬&猫との暮らし

 民間の動物保護団体には、年末になると倒産する繁殖業者からの依頼がけっこうあるらしい。動物愛護法の改正によって保健所での引き取りが難しくなった分、野山への遺棄も増えていると聞く。ブリーダーが勝手に野山に捨ててしまわないことは犬たちにとって幸いだけれど、さんざん儲けた挙句、保護団体に「廃業するから引き取って」と言うのも虫がいい話だと思う。

 里親会では、毎日のように殺処分になりそうな犬たちや飼育困難で捨て置かれそうな犬たちを引き取れるだけ引き取りに行き、避妊や去勢手術に動物病院に通い、トライアルの犬や里親が決まった犬を届けに行き、日曜日は譲渡会を開き……、1週間はあっと言う間だという。

 悪質な繁殖業者は淘汰されていけばいい!と言うのは簡単だけれども、ブリーダーや繁殖業者の倒産は一気に大量の犬たちが残されることになるから、そりゃあもう大変なのだそうだ。今回の30頭などまだいいほうで、100頭、150頭という犬たちが遺棄されることもあるそうで、そうなるといくつもの保護団体で手分けして引き取らなければ、とても対応しきれない。

 それだけの犬たちを保護してきて世話をし、里親を探すには人手も労力も資金、物品も必要になるから、苦労は尽きないのだ。
 ホント、くれぐれも繁殖業者には“いのち”を扱っているという自覚を持ってほしい。事業の先行きが怪しくなったなら、早めに犬たちを手放す段取りをつけ、自力で買い手、もらい手を探してあげるくらいの良心を持ってほしいものだ。

コメント
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