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ジャムの空き瓶に活けてみました
取材で花道家の大久保有加さんにお会いしました。「華道家」じゃなくて、「花道家」なのだそうです。
手軽にできる、洗練された花のアレンジで定評があるということで、バラの育種家である國枝啓司さん、健一さん親子に紹介してもらったのですが、グランドプリンスホテル新高輪1階に「IKEBANA ATRIUM(イケバナアトリウム)」という花屋さんをやっていて、公式サイトを見る限り、とても敷居が高そうな感じ。
有加さん(撮影:粂川真木彦さん)
草月流を家業とする家に生れ育ち、幼い頃から花に囲まれて過ごしていたらしい。気軽に取材させてもらえるだろうか、と心配だったけれど、杞憂でした。
気さくでいて、芯のしっかりしたステキな女性でした。彼女は店内のスペースを利用して生け花教室も開講しているほか、雑誌、イベントのフラワーディレクションなど、幅広く活躍しています。
で、彼女がちょっとしたアレンジの仕方を教えてくれたのですが、それが「一花一葉」のあしらい方でした。たくさんの花を立派な花瓶に活ける必要はなく、スーパーで売っているような300円程度のミックスフラワーでも、ちょっと工夫すればセンスよく活けられることを知りました。
花瓶がなかったら、ジャムの空き瓶やグラス、百均で買った籠などを利用すればいいし、たった1輪にグリーン1本で、置いた場所がふわっと和むような活け方ができるんですね。
国枝さん作出の和バラ「友禅」
花を日もちさせるコツを教えてもらいました。
・花瓶やグラスに活け変えるときには、水につかる部分の葉は、花ハサミで丁寧に切り取る。葉が残り、水につかったままだと、雑菌が繁殖して水が汚れ、吸水力が低下します。
・次に、必ず水切りをしましょう。ボールや容器に水を張り、水の中で2~3回、5mmくらいずつ茎を切る。2~3回がポイント。1回で終えるより、花首まで水が上がりやすくなり、花が長もちします。
・それから、花の栄養分である糖分などが入った「延命剤」、別名「フラワーフード」を、活ける水に溶かしておくと、花を美しく保つことができるし、つぼみがあれば大きな花を咲かせてくれるそうです。
ORANGE PAGE MOOK 780円
彼女がアレンジとスタイリングを担当した本『1本からできる花のあしらい帖』には、そんな工夫が満載。1カ月に300円か400円で、気持ちがほのぼのするなら、安いものだなあと思いましたね。おっと、自分の庭の花なら「ただ」だ!
プロの仕事がすごいなと思うのは、この大久保さんの1枚の写真に、被写体に対する第一印象を焼き込んでしまうことです。
善人は善人らしく、悪人は悪人らしく写るのはなぜなんでしょうね。
「百聞は一見にしかず」といいますけど、その1見を切り取るのはカメラマンの腕ですよね。
素直に感心してしまいました。
それにしても日本の政治家のみなさんの写真写りの悪いこと。
日本の未来を暗示していますね^^;)
「粂川さんの写真、ブログに使ってもいい?」と聞いたら、
「どうぞ、どうぞ」というので、使わせてもらっています。
若いカメラマンさんですが、気骨のある人で、
カンボジアの地雷地域など危険な地域にも撮影に出かけてしまう、熱い人だし、
モノづくりへのプロ意識をしっかり持った人なんですね。
人物の写真はいい表情のものが多い。
料理の撮影も慣れているので、美味しそうに撮ってくれるし、
撮影後は、私が作った料理を美味しそうに食べてくれます。