小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

一花一葉のあしらい

2009-07-15 | 植物

                 ジャムの空き瓶に活けてみました

 取材で花道家の大久保有加さんにお会いしました。「華道家」じゃなくて、「花道家」なのだそうです。
 手軽にできる、洗練された花のアレンジで定評があるということで、バラの育種家である國枝啓司さん、健一さん親子に紹介してもらったのですが、グランドプリンスホテル新高輪1階に「IKEBANA ATRIUM(イケバナアトリウム)」という花屋さんをやっていて、公式サイトを見る限り、とても敷居が高そうな感じ。

         

         有加さん(撮影:粂川真木彦さん) 

 草月流を家業とする家に生れ育ち、幼い頃から花に囲まれて過ごしていたらしい。気軽に取材させてもらえるだろうか、と心配だったけれど、杞憂でした。

 気さくでいて、芯のしっかりしたステキな女性でした。彼女は店内のスペースを利用して生け花教室も開講しているほか、雑誌、イベントのフラワーディレクションなど、幅広く活躍しています。

 で、彼女がちょっとしたアレンジの仕方を教えてくれたのですが、それが「一花一葉」のあしらい方でした。たくさんの花を立派な花瓶に活ける必要はなく、スーパーで売っているような300円程度のミックスフラワーでも、ちょっと工夫すればセンスよく活けられることを知りました。

 花瓶がなかったら、ジャムの空き瓶やグラス、百均で買った籠などを利用すればいいし、たった1輪にグリーン1本で、置いた場所がふわっと和むような活け方ができるんですね。

           

           国枝さん作出の和バラ「友禅」

 花を日もちさせるコツを教えてもらいました。

・花瓶やグラスに活け変えるときには、水につかる部分の葉は、花ハサミで丁寧に切り取る。葉が残り、水につかったままだと、雑菌が繁殖して水が汚れ、吸水力が低下します。

・次に、必ず水切りをしましょう。ボールや容器に水を張り、水の中で2~3回、5mmくらいずつ茎を切る。2~3回がポイント。1回で終えるより、花首まで水が上がりやすくなり、花が長もちします。

・それから、花の栄養分である糖分などが入った「延命剤」、別名「フラワーフード」を、活ける水に溶かしておくと、花を美しく保つことができるし、つぼみがあれば大きな花を咲かせてくれるそうです。

          

          ORANGE PAGE MOOK 780円

 彼女がアレンジとスタイリングを担当した本『1本からできる花のあしらい帖』には、そんな工夫が満載。1カ月に300円か400円で、気持ちがほのぼのするなら、安いものだなあと思いましたね。おっと、自分の庭の花なら「ただ」だ!


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2 コメント

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プロカメラマンのわざ (モラ)
2009-07-16 09:03:08
こんにちは。
プロの仕事がすごいなと思うのは、この大久保さんの1枚の写真に、被写体に対する第一印象を焼き込んでしまうことです。
善人は善人らしく、悪人は悪人らしく写るのはなぜなんでしょうね。

「百聞は一見にしかず」といいますけど、その1見を切り取るのはカメラマンの腕ですよね。
素直に感心してしまいました。

それにしても日本の政治家のみなさんの写真写りの悪いこと。
日本の未来を暗示していますね^^;)
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プロのお仕事 (トチ母)
2009-07-16 19:31:18
カメラマンの粂川さんとは最近しょっちゅう一緒に仕事をしていて、
「粂川さんの写真、ブログに使ってもいい?」と聞いたら、
「どうぞ、どうぞ」というので、使わせてもらっています。

若いカメラマンさんですが、気骨のある人で、
カンボジアの地雷地域など危険な地域にも撮影に出かけてしまう、熱い人だし、
モノづくりへのプロ意識をしっかり持った人なんですね。

人物の写真はいい表情のものが多い。
料理の撮影も慣れているので、美味しそうに撮ってくれるし、
撮影後は、私が作った料理を美味しそうに食べてくれます。
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