新年早々、里親会のブログにあまりにも悲惨な繁殖犬たちの状況が報告されていて、やるせないばかりだ。
何でも廃業したその畜犬業者には60頭くらいの繁殖犬がいたらしいのだが、皆もらわれて行き、残った年齢のいったコッカー5頭を引き取ることになったそうだ。その子たちの状態があまりに酷い。
他の子はもらわれたんだか、売り払ったんだかは定かではないけれど、こんな悲惨な状態な子たちには貰い手も付かなかったのだろう。結局畜犬業者は保護団体に押し付けて終わり。畜犬業者は「どうせ殺処分するつもりだったのだから、この犬たちが困るなら処分すればいい」くらいにしか思っていないのだろう。
以下、里親会の報告。
明日殺されるところだったコッカーの女の子達はみな悲惨です。
骨と皮のガリガリの体に、野球ボール位の腫瘍がぶる下がっています。
腫瘍は破裂して見るも無惨。溜め息しか出ません…。
こんなになるまで子どもを産ませ、廃業するから殺処分するって鬼だな。こんな腫瘍を抱えて、どんなに辛かったろう。
ほかにも悲惨な子がいた。
「顔が少し歪んでいます。2年位前に、脳梗塞を起こしたのかもしれないとの事。あとは問題ないとは言いますが…」、絶句。
って、「2年前に脳梗塞を起こしたかもしれない」じゃないわよ! いけしゃーしゃーと! それでも何の手当てもしてやらず「問題ない」と子どもを産ませてきたわけでしょ! お金を儲けるためなら、犬を命ある生き物だとも思わなくなってしまうのね。お金のために感覚が麻痺してしまう恐ろしさ……、言葉がない。
こんな飼い方をしても、廃業してしまえばお咎めもなし。このような状態で飼われている繁殖犬はまだまだいるに違いないのだけれど、こういった犬たちを助けるために奔走するのが民間のボランティア団体だなんて理不尽な話ですね。
こんな現実が有ったんですね!