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<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



北朝鮮に拉致され行方不明となっている横田めぐみさんの父・横田滋氏が亡くなった。
87歳。
娘を取り返すために全国を行脚した横田氏の思いは想像してもしきれない無念さがある。
最初は拉致そのものを信じてもらえず1987年に発生した大韓航空機爆破事件でその存在が現実として初めて認められた。
それまで社会党や共産党のような北朝鮮にすり寄る人々にとっては横田氏たちは邪魔者でしかなかった。
一部の与党の議員でさえ同様であった。
時間の経過とともに事件の全貌が明らかになっていったが、それでも多くの人々は囚われたまま今日に至っている、
事件が発生して今日まで45年。
家族の苦悩はいかばかりであろうか。

北朝鮮によるこの人の行為を耳にするたびに、私は「安寿と厨子王」の物語を思い出す。
人を引き離し、そして連れ去り奴隷のごとく酷使する。
子供であろうが大人であろうが関係はない。
それから逃れるすべは逃亡するしかない。
しかしもし捕まれば命はない。
北朝鮮に囚われている人々も同様だ。
安寿と厨子王の物語では最後に厨子王が別れ行方知れずになっていた母に再会することができた。
それは事件を知った京の朝廷が正義の政治的判断を実行したからだ。

一方、横田滋氏には厨子王の母のようなその想いは叶わなかった。

現政府が朝廷のような判断と力を行使できるかどうか。
悲劇を終わらせるとために人々はそれ実行を待ち続けているのだ。


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英語が堪能で少しでも翻訳に「?」があると突っ込んでくるという河野太郎防衛大臣が、
「カタカナ言葉が多すぎる」
と言ったのはつい先月のこと。
コロナウィルスの社会対応について「ロックダウン」だとか「オーバーシュート」だとか「クラスター」だとか。
何を言っているのか皆目わからない人が多いかも知れない。
みんなが〇〇○だよ、と言っているから時間とともにわかり始めるのかも知れないが、そうでないとさっぱりわからない。
ひところの「ソリューション」だとか「マージ」だとか「インバウンド」だとか「コンプライアンス」みたいなビジネス言葉のようなものだ。

そこへ新たな言葉が加わった。
「東京アラート」
なんやねん、それ。
という感じでピンとこない。
「東京ばな奈みつけた」
みたいなもんか、と新手の東京土産の名前かと勘違いする人も、もしかするといるかも知れない。

伝わらないカタカナ語。
説得力もないので毎日10人以上の感染者を出しているのかも知れない。


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元AKBだった渡辺麻友が芸能界引退を表明のニュースが流れた。
引退を惜しむ多くの声がネットに溢れていることだろう。

年齢の関係が原因なのだろうか。
テレビを見ないからなのだろうか。
最近のアイドルの名前も顔も覚えることができないし、覚える気持ちもないのかもしれないが渡辺麻友は強く印象に残っている。
なぜならキャンディーズの田中好子に良く似ていたから。

彼女をテレビで初めて見かけその瞬間、
「おおお!キャンディーズのスーちゃんそっくりやん!」
と驚いたのだった。
いつのころだったか、何の番組だったかは忘れてしまったのだがその印象だけが今も強く心に刻まれている。

実のところキャンディーズは私の世代からすると少しお姉さんにあたりリアルタイムなアイドルではない。
でも子供の私から見ても人気者だったし、晩年は演技力の優れた魅力的な女優さんであっただけに田中好子は私の中では素晴らしい女優という印象が今も焼き付いている。
それだけに渡辺麻友という人の姿を見たときに若き日の田中好子を見たようで、似た人を選んでアイドルに仕立てたのかとも思ったのだった。

彼女もまた田中好子がそうであったように次の世界でもまたきっと活躍できるんだろうな、と勝手ではあるけれども想像してしまう、そんなアイドルの引退ニュースなのであった。


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