<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



一昔前のわたしの大好きなアメリカンジョークに、

「ジョージ・ブッシュはバカ野郎だ!」
とホワイトハウス前で叫んだ男が「国家機密漏洩罪」で逮捕された。

というのがある。
実にアメリカらしいジョークで、たとえばこれを日本におきかえ、

「安倍晋三は大ばか野郎だ!」
とすると雰囲気がちっとも面白くなく、かといって、
「枝野幸男は大ばか野郎だ!」
とすると、事実だけにちっとも笑えず、
「福島瑞穂は大ばか野郎だ!」
とすると、
「あれでも野郎ではない」と言われそうでジョークにならないのだ。

かと言って、今話題の全大統領補佐官ボルトン氏が出した暴露本「The Room Where it Happened(勝手に邦訳「えらいこっちゃの執務室」.......タイトルからするとビル・クリントンと女子大生の話かと思った)」はジョークにもならない笑えない一冊だと思う。
たとえそれが事実であったとしても、だ。
大統領の補佐をやっていた人間がいかに大統領の質が低レベルといえど、それを公にさらしてもいいのか。
わたしはそのような権限はないと思っている。
これでは芸能人の性癖を暴露する超低レベルの娼婦よりさらに低レベルだ。

このようにたとえば「?」な大統領であっても国のトップに変わりなく、その人物の傍らに居たものがホントかどうかは別にして欠点をあげつらい貶める内容を本にして公にするなどモラルとしていかがなものかと思うのである。

まあ大統領が大統領なら補佐官も補佐官だったと考えれば納得ができないことはない。


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