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元漫才師の島田紳助が引退を決意したその原因と言われている暴力団排除条例。
これって1930年代のアメリカで立法化された「禁酒法」に似ていると私には思えて仕方がない。

というのも、暴力団のような組織は法律ができたからといって無くなるものでは絶対なく、それを厳しく規制する法律ができてしまうと、いわゆるアンダーグランド化してしまって、さらに悪質なものに変化するのではないかと思えるのだ。

禁酒法はまさにそうだった。

この禁酒法というのは聞くところによると、一部の「酒飲み大嫌い女性団体」が声高らかに立法化運動を繰り広げたから出来上がった、と言われている。
理想ばかりを掲げるオバハンたちによって立法化された「理想的な法律」は現実を知らなかったため、立法後酒飲みは地下に潜り、毎晩闇に隠れてチビリチビリやることになった。
つまり、禁酒法ができたおかげで、盗み酒、がまかり通るようになってしまったのだ。

しかも、酒類が違法であるために、酒も麻薬のように暴力組織、あちらでいうマフィアの重要な収入源になってしまった。
マシンガンを持ったギャングたちは昼夜を問わずシカゴの街をあっちこっちと行き来して、ダダダダと、やりあったのであった。

結局この法律のアホさは、生類憐れみの令と同じように機能不全に陥って廃棄されることとなったものの、この時に財をなしたマフィアの一部は今もそれを資本に任侠商売に勤しんでいるという。

で、日本の暴力団排除条例もこれと同じ。

簿力団や暴力団と関係をもった人たちを闇に葬る法律なので、これらの方々は一般人を装って地下に潜ってしまう危険性が潜んでいる。
今では「その筋」の人たちは見ただけで区別がつくものの、これからは一般人を装っているので分からない。

夜中にファーストフードに出かけてハンバーガーセットを頼んだなら、制服を着た可愛いアルバイトの女性が、
「ハンバーガーセットひとつですね。はい、お会計は15万円になります」
ということにもなりかねないのだ。

なんでも規制すればいいというものではない。

ちなみに暴力団が地下に潜ってしまった社会に共産主義がある。
日本も中国や旧ソ連や北朝鮮のようになりたいんでしょうか。

暴力団排除条例と禁酒法。
よく似ているだけにリアルなのだ。


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