<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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9.11以来、イラクに駐留して作戦を展開していた米軍が最後の撤退をしている、と言うニュースが日本のメディアで取り上げられていないのが、なぜなんだろうか。
とっても大切な海外ニュースの一つと思えるのだが、たとえば、今夜のトップニュースは韓国大統領の訪日で、野田総理が慰安婦像にクレームを付けて、竹島も「日本の領土ですよ」と言ったことが挙げられている。

確かにこれも重要ニュース。

どちらかというと、総理がそう主張したことよりも、ありもしなかった国強制の従軍慰安婦を実体化させたり、他国に領土を侵害されても「昔の日本こそ悪い」と言ってのけてきた村山某と一緒にやってきた人たちの多い政党にしては、正論を主張するとはどういう心境の変化だ、という驚きのほうが大きい。
たぶん、大阪市長橋下徹よりも影の薄い総理のこと。
ちょっとは目立つ動きをせねばならないと思ったのかどうか。
真相は不明だ。

それにしても米国のこの10年間のミッションは一体なんなのだったのだろう。

9.11とは関係のないサダム・フセインの政権を倒したのは、火事場泥棒のような感じがしないでもないのだが、その後、イラクに平和が訪れたのかというと、そうでもないようで、そこが十分に精算されていない今、撤退は敗北の言い換えなのかもわからない、と思ってしまう。

イラクに関わっていたら、ますます国力が低下するというオバマ大統領の判断から来るものとも思える。
なんといってもイラクはまだまだトラブルを抱えたまま。
そのまま撤退というのは、他人の家に上がりこんで家族関係、家具調度品、全部無茶ちゃくちゃにして「自分の流儀に作りなおそう」としてみたものの、大工仕事に失敗して工事途中で放り出したようなもの。

ベトナム戦争の時は尻からげして逃げ出す米軍ヘリコプターの映像が生生しかったが、今度はニュースにもならず。

自衛隊の派遣はイカンと叫んだり、NPOの連中が人質に取られたり、その都度あれやこれや騒いでみたものの、その後の報道をほとんどしない日本のメディアにそっくりだ。

似たもの同士で触れたくない話題なのも分からない。

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