<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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その昔。
ガンジス川でバタフライという映画にもなったノンフィクションの勇気ある作品があった。
あの死体が流れてくる病原菌で汚染された、泥水かなにかわからないもので濁った母なるインドの大河「ガンジス川」で泳いだ日本人女性の話だ。
私はこの本の表紙を書店でみかけたとき、

「汚ったね〜」
「この人は正気ではない。狂っているのだ。」

と声に出してつぶやいてしまったことを鮮明に覚えている。

なんとこのガンジス川でバタフライがフランスで実行された。
フランスなので、そこはガンジス川ではなくセーヌ川。
バタフライではなくオリンピック競技だったのでクロールだったが、やっていることはほとんど変わらぬドブ川の水泳大会なのであった。

このセーヌ川を泳がされた米国の選手はその水を飲み込み競技中に10回ほどゲロを吐いた、ということがニュースに書かれていた。

私は行ったことが無いが、知っている人に訊いてみるとここは決してきれいな川ではないという。
パリ市内の生活排水が流れ込む、いわば下水。
パリ市民の洗い物、食べ残しの汚水はもちろん、う◯こや、お◯っこ、も入り交じる。
そこでネットで調べてみると、かなりのドブ川のようで、例えば大阪の新淀川との清浄度は比べるべきもなく、東京都内を流れる隅田川よりも汚い。
もっといえば大阪の道頓堀川の4〜6倍の汚染度だというのだから、まさしくドブ川。

こういうところでトライアスロンの水泳をさせるのだからフランスの当局は話題作りか画作り以外のなにものでもなく、今回の水泳で感染症的死者でも出たらきっと、

「コロナで死んだんだ」

てなことにして誤魔化すに違いない。

セーヌ川でクロール。
実行した選手たちの違った意味の勇気を称したい。
正露丸飲みや〜。


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