<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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海外でタクシーに乗るはそれ以外の公共交通がなかなか使いにくいからでもある。
これは海外に限らず、日本国内でも同じ。
初めて訪れた地方都市でJRの駅や空港から目的地に行くのは容易ではない。

かつて営業職をしていたとき、度々沖縄や鳥取、島根を訪れた。
なぜそんな離れたポイントが私の担当エリアだったからだ。
実は沖縄県と山陰地方は近畿地方ではないけれども大阪からサポートするのが便利なところでもあるのだ、
その理由はさておいて、いずれも那覇空港や鳥取駅、米子駅、松江駅に着いてからの移動が他所から来た者にとって大変なところだ。
沖縄は今でこそモノレールが走っているが、初めて訪れた時は国際通りへ行くのもままならなかった。
したがって安直なところでタクシーを使った。
目的地まではタクシーで行き、空港や駅へは乗合バスを利用する。
なぜなら帰りはバス停がどこにあるのかさえわかれば、たいてい行き先は駅や空港などのターミナルであるからだ。

タクシーを使わずに始めったから路線バスを利用して移動したのは東京。
東京は比較的わかりやすく、ネットで路線を調べるとたいてい何処かまでは移動することができる。
現在私の定宿となっている台東区内とあるビジネスホテルは電車で行くには少々不便だが、都バスで移動するとバス停がほぼホテルの前にあるのだ。
海外では台湾で迷わずに路線バスを利用することができた。
これは台湾の路線バスのシステムがただ一点を除き日本と全く同じであることに理由がある。
違う一点とは、道路が右側通行であるために乗り方が逆なのである。
行き先表示は中国のような簡体字ではなく、正漢字。
したがって日本人の私にも難なく読める。
これ一点をとっただけでも台湾は中国の一部ではない。
後は整理券を取って乗り込み、降りたいところでブザーを押し、お金を払って降りるだけ。
運転席横の表示器も日本のそれと全く同じであり、迷うことがない。
むしろ台湾を中国の一部と主張する人たちに「ここは日本です」と言いたくなるくらい非日常感がないのだ。

これで私は地下鉄の駅から故宮博物館や深坑へ豆腐なんぞを食べにでかけたのだが、ちっとも迷うことがなく、そのことに大いに感動したのであった。

シカゴのバスも1回しか乗らなかったが迷うことがなかった。
街の中心部からプロアイスホッケーのシカゴ・ブラックホークスの本拠地ユナイテッドセンターまでの往復であった。
アメリカの路線バスは物騒ではないかと少々気にしたのだが、そんな心配は全くいらず、行きも帰りも実に快適に移動することができた。

この台湾とアメリカの事例の共通点は字が読めることであった。
ついでに言えば、言葉も意思疎通がかなりできるということも重用なポイントだろう。
アメリカは英語で、まま通じるし、台湾は驚くこともないかもしれないが、困っときにはなぜか日本語を話せる人が老若男女かかわらずどこらともなく現れるという、特徴があるようだ。

つづく



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