<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地





飛行機に乗った時、いちばん迷惑するのが子どもが泣き叫ぶこと。

飛行機という密室が影響するのか幼児が乗ると、かなりの割合で飛行中に泣き叫ぶことがある。
それも大声で。
それも往年のTVアニメ「花のピュンピュン丸」に出てきたチビ丸も真っ青な声で泣き叫ぶ。
尤も、チビ丸が泣き叫ぶと家や岩などがパカッと割れたりするので、向こうのほうがすごいわけで、同じように飛行機の機体がパカッと裂けると洒落にならない。
ともかく、幼児の鳴き声は快適な空の旅を一瞬にして破壊してくれるパワーを持っているだけに、幼児の近くには座席を確保したくない、というのが私のいつもの希望である。

ではどうして幼児は飛行機の中で泣き叫ぶのか。
私と同じくヒコーキマニアの友人のひとりの説によると、飛行機の中は高度が上がるに連れて気圧が低くなる。
外ほど低くならないが、それでも地上の80%ぐらいになるので、その気圧変化の途中で耳が聞こえにくくなることが普通である。
この時、大人は唾を飲み込むなど、耳抜きをして政情な聴覚に戻すことができるのだが、幼児の中にはそんなことができないのがいるらしく、不快感と恐ろしさで泣き叫ぶのだという。
そういう子どもは将来泳ぐこともおぼつかないのに違いない。

そんなこんなで、飛行機の機内は気圧が変化するものと相場が決まっているのだが、B787の機体は最先端技術のMade in JAPANなので、気圧が変化しないという特徴がある。
恐ろしく丈夫なので、ジュラルミンの機体と違って、気圧を変えなくも、機体がその圧力に十二分に耐えるのだという。
これは画期的なことで、飛行機が上昇や下降を続けても耳がつ~~~~~ん、とすることが全くなく、快適そのものなのであった。

先述したように、B787はなんとなく他の機種に比べても騒音が少ない上、気圧の変化もないものだから子どもは泣き叫ばないし、大人も愉快なのだ。
これからの飛行機はこうあるべき、というモデルがB787なのだろう。
5年後には飛び始めるかもわからない純国産ジェットMRJも同じであって欲しいと思うヒコーキマニアなのであった。

飛行機は順調に東京に向かって飛行。
天気が良いので、名古屋などは全市街を見渡すことができたのであった。
新幹線なら大阪か50分ほどかかる名古屋も、飛行機で通過するのは離陸後10分から15分ほど。
名古屋の高層ビルは名古屋駅近辺に集まって建っているので、位置を確認しやすい街でもある。
飛行機は名古屋から遥か離れた伊勢湾上空を飛行しているのでだが、名古屋まで見えるとなんとなく嬉しい。

また名古屋に近づいたあたりから、富士山が見えるようになってくる。
この日本の最高峰富士山は大阪からでも高度3000メートルを超えると見えるようになるので、大阪~東京間は無理をすればずーっと見える山でもあるのだ。



残念ながら沼津から静岡市が見え出し、飛行機が駿河湾上空にさしかかると、雲が広がりだした。
さらに進んで伊豆半島から先はまったく地上というか海上が見えなくなってしまった。
次に地上が見えた時は、東京アクアラインの排気口が海の上かニョキッと顔を出しているところなのであった。

とはいえ、初めてのB787の旅は快適そのもの。
思わず、マイチョイスで宮崎日向夏の100%ジュースを買い求めてしまった私なのであった。

おしまい

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )