<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地





一昨日、東京出張が終わって大阪に帰るために羽田空港に着いたのが16:00すぎ。
なのに京急の地下駅から出て来てターミナルからガラス越しに外を見ると真っ暗。

「ん、もう日が沈んだんかいな」

と一瞬思ったが、やはり違った。
空が黒い雲に覆われて夕日を完全遮断。
しかも、ところどとろ渦を巻いている。

「悪天候のため、到着便と出発便に遅れが出ています」

とのアナウンスが流れ、掲示板には変更時刻が次々表示されている。

「えらいこっちゃ」

と私は思った。

「ジェットコースターちゃうか」

関連前線が関東地方を通過中で首都圏の天候は「嵐」なのであった。
これがアイドルの嵐との遭遇であれば娘あたりへの土産話にすると便利なのかも知れないが、本物の嵐はシャレにならない。
幸いなことに、欠航などは出ておらず、さらに幸いなことに関西空港行きは定刻の出発だという。

空を見上げながら、

「あそこに突っ込んでいくんだな」

と思うと、遊園地で絶叫マシーンに乗る順番を待っているような気がして来た。
実は私は絶叫マシーンが苦手なのだ。
せいぜいUSJのジェットコースターが私の限界値で、宙返りするものにはまだ乗ったことが無い。
どこかの遊園地で事故があったいすると、

「さもありなん」

と必ず思い、ああいううのには乗るのは間違っていると確信するに至ること、これ日常なのだ。

2年前に、娘を連れて伊勢長島の植物園に行った時はスパーガーデンを見つけられないように苦労して道を走った。
というのも、当時小学生だった娘は絶叫マシーンが大好きで、中京圏の本山ともいうべき長島スパーガーデンは、ある意味彼女のあこがれの地。
ジェットコースターのシルエットを見つけようものなら、植物園はぶっ飛ぶところだ。

一方、悪天候を飛行する旅客機は絶叫マシーンよりは遥かに安全でとわかっていても、やはりどこかドキドキするものがある。
というのも、絶叫マシーンはそもそも走るコースが決まっていて、どこで重力が変化するのか、どこでドスンっとなるのかがわかっている。
ところが悪天候を飛行する旅客機はどこでドスン、とくるのかフワッとするのか予想がつかない。
しかもその変動幅はジェットコースターのそれとは比べ物にならないほど大きいことがあり、かなりビビる。

最近の新鋭機は台風吹き荒れる中を飛行してもビクともしないらしいが、窓から見える主翼の橇具合を見ると、なかなかスリリングである。

ということで、結果、東京湾上空から静岡上空までは大荒れで、久々のジェットコースター気分を味わった。
疲れたので、
「早く降りて」
と心の中で懇願したが、

「関西空港、混雑のため当機は20分遅れで着陸の予定です」

のアナウンス。
関空名物・大阪湾一周コースの待機飛行。

絶叫マシーンは駅への到着は遅れないので、これも違いのひとつか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )