<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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二枚目俳優の声優というと野沢那智、広川太一郎、城達也といったところか。

いずれの声優さんも亡くなってしまったが、未だにアランドロンやロバート・レッドフォード、ロバート・ワグナーの顔を見かけるとあの人たちの顔がよみがえってくる。

これとは反対に二枚目三枚目の声優さんというのがいて、たとえば内海堅二、熊倉一雄、古川登志夫というのがその代表声優さんだったというように思う。

滝口順平もそういう声優さんの一人で、決して二枚目俳優の声を当てることはなく、いつもちょっと間抜けで愛らしいキャラクターを演じるのがこの人の独特なまるっこい声の特長だった。
悟空の大冒険の八戒。
ヤッターマンのドクロベー。
そしてひょっこりひょうたん島のライオン。
などなど。

その滝口順平が亡くなった。
享年80歳。
昭和6年生まれ。
なんとわたしの父と同い年なのであった。

以前にも書いたけれども自分が子供の頃から耳にしてきた親しみのある声の持ち主が亡くなること。
これほど寂しいものはない。
それも自分の親と同世代の人がなくなると、感慨もひとしおである。

ということで、あの親しみのある丸っこい声のキャラクターやナレーションを聞けないと思うと、また寂しさが増してくるのであった。

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