<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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もしかすると今の日本の報道をリードするのは週刊誌かもわからない。
その中でも週刊文春と週刊新潮は全国紙に負けない資本を持っているだけに機動力が凄い。
というのも、つい三日前に発表になった島田紳介の引退に関する昨日発売の今週号の記事が掲載されているからだ。

たぶん、この二誌の動きを察知した吉本興業とその関係者が事態が表沙汰になる前に本人を処分したに違いない。

それにしても「引退処分」まで至らせたものは一体なんなのか。
記事をまだ読んでいないので、空想の空想でしかないのだが、その概要をネット記事で読んでみるとかなり多額の金品のやり取りがあるような、どす黒い関係だったようだ。

島田紳介はタレントであって公の人と呼ぶにはいささか抵抗感はあるのだが、それでも数々のテレビ番組に出演し、知名度が大きく、若い世代には憧れる人もいるぐらいだから、その素行は極めて重要だ。
ヤクザと一緒に写真が写っているぐらいであれば、お笑い芸人であれば笑って済ますこともできるだろうが、師弟関係よろしく金品のやりとりを、それも常識を逸脱したような大きさのものをやっていては、もはや一般的価値観のそれではない。
ヤクザと師弟関係ならずとも濃い交友関係を持っていたなんて、ほんとの師匠・島田洋之介は草葉の影で泣いていることだろう。

「10年前に関係を持った」

という報道で驚くのは、10年前というと、島田紳介は中央出版という会社のTVCMで教育についてメッセージを発信していた頃と重なる。
公にはご立派な教育論を主張して、裏では反社会的組織と手を結んでいた、というのはどう考えても大人のすることとは言えない。

今回の事件をきっかけに芸能界が浄化されるとは思えないが、浄化するのなら、ついでに水道メータの入札で談合している会社を経営し、朝のテレビ説教垂れるような大物タレントも浄化していただきたいと思うのであった。
少なくとも島田紳介は公金に手を付け迷惑をかけることはしていないが、水道メータの入札談合は市民の税金で私服を肥やす重犯罪に違いないのでから。

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