<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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民主党が政権を取って数ヶ月。
「民主」党だから少なくとも一人一人の議員が主役かと思っていたら、小沢将軍様がふんぞり返って天皇陛下まで政治利用。
何に遠慮をしてかわからないがテレビも新聞も小沢を避難することを忘れている。

そう、
日本がおかしくなっている。

政治が変になれば社会や文化も異変を来す。
福音館書店が「たくさんのふしぎ」という月刊誌を発行停止にしたのも、そういう小沢ライクのファッショな出来事が原因だ。
ニュース報道によるとなんでも「おじいちゃんが煙草を吸っている描写がある」ので児童書としてふさわしくなく出版は駄目だという。
煙草は反社会的だから子供の本でおじいちゃんが煙草を吸うのは好ましくないという考え方だ。
今の時代。
煙草を吸わないおじいちゃんの方が世代的に珍しいんじゃないだろうか。

理由は一部の市民団体がガミガミ言い出したので「発行停止」にしたという。
例によって、その市民団体の名前は報道されていない。

これって言論と表現の自由に反していないか。

煙草が駄目なら酒も駄目だろう。
ということは嗜好品一般が駄目なことになり、お茶にコーヒー、紅茶なんかもだめになる。
これらの飲み物にはカフェインが含まれていて子供の脳にはよろしくない影響がある、と考えている人もいるからだ。

確かに煙草は迷惑で、私も臭いも煙も大嫌い。
だからといって煙草文化を否定するつもりはまったくない。
煙草を吸っているシーンが駄目ならハンフリー・ボガードやオーソン・ウェルズなどのクラシック洋画も駄目だろうし、刑事コロンボのような外国ドラマ、時代劇も鬼平犯科帳は見てはいけないということにもなる。


今回の決定で思い出されるのが「ちびくろさんぼ」撲滅キャンペーン。
大阪に住むとある一家が社会問題化したという童話止し止め裁判は童話の世界にマイナス面での大きな傷を残している。

ファッショ化する日本。
来年はどんな自由が失われるのか。
空恐ろしいものがある。

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