専門外のことなので黙っていたのですが、
TVなどに出ている自称専門家が的外れのことを言っているので、
思ったことを少し書きます。
みんな知ってるように船体に亀裂が入っているんです。
これが事故の主因に決まってるじゃないですか。
暗礁に乗り上げたとかそんなの関係ないですよ。
しろまる最北日記さん
船首部分を拡大するとこうですよ。
船体を貫通する亀裂が入っていて、割れに遮水のための樹脂を注入しているように見えます。
こんなんじゃだめに決まっているでしょう。
割れた陶器茶碗をフエキ糊でくっつけたようなものです。何の意味もない。
一時的に遮水できるかもしれませんが、強度は回復していないので、波にもまれるとすぐに口が開きますよ。
この船は、右舷を丸ごと交換するか廃船にするしかないと思います。
船舶検査に合格したらしいが、検査員はどこを見ているのだ
知床岬まで行って帰って来る途中だったようですが、往きはよいよい帰りは怖いです。
右舷が割れているので、往路では波の陰になって何とか持ったけれど、復路は波を直に受けます。
そのため、割れが拡大→浸水→エンジン停止→船体傾斜→転覆、という順番で沈没したと考えられます。
この事故はひどいです。社長、検査員を含め、関わった者全員を処刑してもらいたい。
追記 2022.04.29
2年前の2月にはすでに亀裂が入っています。
この写真では最上部の亀裂は見えますが、鉛直方向に貫通する亀裂は確認できません。
運転を続けるうちに拡大していったのかもしれません。
それにしてもこれほどの構造上の欠陥が見過ごされたのは信じ難いです。
検査員はどこを見ているのでしょうか。目がついているのですかね。
〇〇大学の准教授が、喫水線の上だから問題ないと言っていましたが、問題ないわけないです。
彼は応力集中という用語を知らないのでしょう。この程度で大学の教員がよく務まるなぁ。
応力集中の簡単な実験はつぎのようにすればできます。
幅1㎝くらいの付箋紙を用意します。
両側を引っ張ります。
そのままだったらなかなか切れません。
でも付箋紙の中間に1㎜の切れ目を入れて引っ張ると簡単にちぎれます。
これが応力集中です。
切れ目の先端に応力が集まって小さな力でも切れ目は拡大します。
船体に亀裂があるのを知ってて営業していたとしたら、事故ではなく殺人事件ですよ。
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船舶検査で合否の基準はどうなっているのでしょうか。