平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

カジノ法案もうすぐ成立

2018-07-20 19:28:24 | 短歌・詩

わが子は二十になりぬらん 博打してこそ歩くなれ 国々の博党に
さすがに子なれば憎かなし  負かいたまふな 王子の住吉 西の宮

(梁塵秘抄)

大岡信:続折々のうた、岩波新書、より抜粋。
平安歌謡。平安朝は一見天下泰平の時代だが、それは一部上層階級の話。
庶民生活は貧しく不安定で、悲惨なことも多かった。これは老いた母がうたった体裁の歌。
何年も前に家出したあの子、もうはたちになっていよう。うわさでは博打うちになり、
諸国の博徒仲間に入って流浪しているらしい。<略>

国家開闢以来はじめて博打推奨法ができる。
平安朝の昔から博打はやくざがするものと相場がきまっていた。
今では、国家が、かたぎの人間に博打をやれと勧めるようになった。
ここまで腐り果てた国は人類史上存在しないだろう。