平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

北極圏の海氷面積

2008-08-13 21:46:09 | 地球温暖化
http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/11/(悪魔のささやき|北極圏の海氷面積、観測史上最小に!)

コピペここから---

8月16日(ねぎ:2007年)に北極海の海氷観測史上最小になったというニュースが流れた。
たとえば読売は↓。
(ねぎ:リンク切れにつき、URL削除)
毎日は↓。
(ねぎ:リンク切れにつき、URL削除)
5月の「北極圏とPDO」に書いたように、この海氷の減少はPDOと呼ばれる自然現象の影響が大きいと考えられる。またコメント欄にあるように国際北極圏研究センター(IARC)の赤祖父俊一は「(海氷の減少は)北大西洋振動(NAO)によって北大西洋の暖水が北極海に流れこんでいることが重要な原因のひとつ」とその著作「北極圏のサイエンス」で述べている。これらのことからこの海氷面積の減少を地球温暖化(=大気中二酸化炭素濃度の増加)と直接結びつけるのは極めて困難と考えられる。
また「観測史上最小」というのも単に観測の開始時期の問題であることも明白だ。それでも私がこの記事を敢えて取り上げたのは読売の
「IPCCは、今夏の北極の最小海氷面積を約750万平方キロ・メートル、2040年で約550万平方キロ・メートル、2050年で約450万平方キロ・メートルと予測。米国の研究機関などが、実態は予測値よりも30年進んでいると指摘していた。」
あるいは毎日の
「海洋研究開発機構の猪上淳研究員は「今年特有の要因もあるが、予測モデルを超えた減少が続いている。温暖化の影響が大きい」と指摘している。」
が問題だと感じたからだ。要するに彼らは「モデルの予測より温暖化の進行が早い」とモデルと現実が一致していない点を認めた上で「我々が考えているよりはるかに早いペースで温暖化が進んでいる」ということを主張しているわけである。これは明らかにおかしな主張である。自分たちのモデルの予測を絶対的なものとしてそれに現実が合わないからといって「現実の進み方が早すぎる!」と驚いているのである。モデル信仰もここにきわまっている。本来なら「モデルが現実を反映していない」とか「原因が違うのではないか」とかモデルの不完全さを真っ先に考慮しなければならないはずである。不完全極まりないモデルを棚に上げて、予測がはずれたことさえ温暖化の脅しに使うというあきれ果てる手口だ。転んでもただでは起きないというところか。こんな愚かな連中の研究に自分の税金が使われているかと思うと本当に情けない。
先日、原因の違いについて気象予報士会に「コップに入れた氷を解かすのにエアコンで室温をガンガンあげるのとコップにお湯を入れるのとどっちが早く解けるか」というたとえ話を投稿したのだが、果たしてわかってもらえただろうか。あそこもバリバリの温暖化盲信派だからね。

2007/08/18 (Sat) 地球温暖化 Trackback(0) Comment(1)

ここまで---

貼付画像は、JAXA/海氷モニタの過去6年分(8月1日)の図を編集したものです。
http://www.ijis.iarc.uaf.edu/cgi-bin/seaice-monitor.cgi?lang=j(JAXA/海氷モニタ)
この画像を見ると、太平洋から暖かい海水が北極圏に流入しているように見えます。

>先日、原因の違いについて気象予報士会に「コップに入れた氷を解かすのにエアコンで室温をガンガンあげるのとコップにお湯を入れるのとどっちが早く解けるか」というたとえ話を投稿したのだが、…

うまいたとえですねぇ(↑)