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平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

久しぶりに地球温暖化記事

2017-11-16 09:49:30 | 地球温暖化

すばらしいサイトを見つけたので、久しぶりに地球温暖化と黒点について書きます。
上記サイトから1949年1月から2017年10月までの月毎の黒点数の推移データをダウンロードしグラフにしました。



黒点数は11年周期で増減を繰り返しています。
本当にそうなのでしょうか?
パワースペクトルを計算して確かめてみましょう。
FFT法などは分解能が低いのでMEM法で計算します。

ピークをしっかりとらえています。
概ね11年といわれていますが、厳密には10.6年です。
ただし周期は変動しており10.6年を中心に前後に揺らいでいます。
これは太陽が生きている証拠です。

黒点数と太陽活動は正の相関があり、黒点が多いときは活発で、少ないときは静穏です。
17世紀に黒点がほとんど現れない期間が30~40年続き(マウンダー極小期)、地球は寒冷化しました。
19世紀にもダルトン極小期とよばれる黒点の少ない時期があり気温を押し下げました。
多くの太陽研究者はCO2温暖化説に懐疑的で、地球の気候を決めるのは太陽だと考えています。
現在、太陽はダルトン極小期の再来と思われるほど不活発で、太陽研究者はそれが気候にどのように影響するか注意深く見守っています。



黒点の変動を人の心拍数にみたてると、マウンダー極小期は不整脈ですね。心房細動によく似ています。

 


台風30号と地球温暖化

2013-11-13 12:27:22 | 地球温暖化


ワルシャワで開催されているCOP19で、フィリピン政府代表団のイェブ・サニョ氏は、台風30号の被害を例に挙げ温暖化防止に取り組むよう涙ながらに訴えた。
今回の台風の被害は過去に例を見ないほど甚大であり、被災されたフィリピン国民には心よりお見舞いを申し上げる。
しかし、900hPaを下回る台風が発生したのは地球温暖化が原因ではではない。
最低気圧が900hPa 以下になった台風はこれまで数多くある。
下表は、最低気圧が900hPa以下になった台風(1950年~2013年)を示している。



最低気圧が900hPa以下になった台風は1950年から現在まで58回ある。
最近になって急に増えたのではない。21世紀になってからは台風30号を含め3回しかない。
フィリピン国民は運が悪かった。フィリピンの近海で発生し、勢力が衰えないまま上陸したために大惨事になったのだ。地球温暖化とは無関係である。
フィリピンの復興と国土強靱化に世界各国が協力することには賛成だ。だが、CO2削減の強制には断固反対する。
地球温暖化の原因がCO2であるという証拠はどこにもないからだ。
江守正多らの数値シミュレーションは状況証拠にもならない。

【参考にしたサイト】
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/(デジタル台風:台風画像と台風情報)

10月の気温(2)

2013-10-17 20:13:03 | 地球温暖化



今日の広島市の最低気温は11.1℃(5時43分)。この秋一番の冷え込みです。
北海道では季節外れの雪が降ったとか。秋も深まってきました。
グラフは1990年から2013年までの広島市の10月の日最低気温を示しています。
赤い線は今年です。1998年と1999年も併せ示しています。
今年はいつもの年より高温ですが、CO2のせいじゃないですよ。
カープ打線も冷えているし、今夜の広島市はよく冷えそうです。


10月の気温

2013-10-15 20:51:09 | 地球温暖化


ようやく涼しくなりましたが、暑かったですねぇ。
グラフは1990年から2003年までの広島市の10月の日平均気温を示しています。赤い線は今年です。
グラフを見ると、5日から10日までは24年間で最も高温ですね。
でも、CO2のせいじゃないですよ。



アメリカのワイオミング州とサウスダコタ州では猛吹雪です。
地球もいろいろ、気候もさまざまです。

都市化と気候(6)

2013-09-29 18:09:21 | 地球温暖化
根本順吉:超異常気象 30年の記録から、中公新書、より抜粋します。

そして私にとっての三匹目の大泥鰌は、一九九〇年の暖年に気づいたことである。私はこれを『朝日新聞』天気図欄に書かれた予報官の小コラムに触発され調べはじめたのであった。たとえば東京の気温についてみると、それは一九八九年八月以来、現在(一九九一年五月)に至るまでマイナスにならず、実にプラスが二二ヵ月もつづいているのである。時計の振子が片側だけフレているようなものである。この高温の原因として都市気候を考える人もいるが、日本全国、都市でなくても、ほとんどのところがこれに類する高温がつづいているのだから、都市気候だけでこの昇温を説明するのはむずかしい。

根本氏の見解に賛成です。

都市化と気候(5)

2013-09-28 18:09:40 | 地球温暖化


渡辺正:「地球温暖化」神話 終わりの始まり、より抜粋します。

図3.6の宮崎にせよ、網走などのほかの中小都市にせよ、「都市化の程度が小さい」という気象庁見解は、住民の方々に失礼というものだろう。一七地点*とも気温トレンドはとも気温トレンドはよく似ていて、おおむね人口に比例する形の昇温が一九七〇年以降に進んでいる。郷里に近いため見当のつく鳥取県の境港や島根県の浜田にしても、一九六〇年~七〇年代からずいぶん都市化が進んだ。つまり、図3.5のグラフは、おもに「一九七〇年代以降の都市化」を語りはしても、「日本の温暖化傾向」を表すものではない。

注)一七地点:日本の平均気温を算出するための観測地点(網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、長野、水戸、飯田、銚子、境港、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島)




渡辺先生、浜田市の気温は1980年以降上昇しているけれど、人口は減り続けていますよ。人口に比例して変動していませんね。
それに、そもそも都市化していない。こんなことはすぐにわかることなので、もう少し調べて本を書かれたらどうです。

都市化と気候(4)

2013-09-21 20:11:32 | 地球温暖化


図1は、東京の年平均気温から熊谷の年平均気温を差し引いたものです。
東京の昇温が「いわゆる都市化」によるものであるならば、都市化は1920年頃から1940年頃にかけて一気に進み、その後の進展は緩やかである、ということができます。東京の「いわゆる都市化」は1960年代~1980年代にピークを迎え、以後緩和しているように見えます。

都市化と気候(3)

2013-09-20 21:42:16 | 地球温暖化



渡辺正先生の著著を引用し、都市化の定義がなされていない、と批判しました。
ところが、よく読み返してみると、先生はきちんと定義されています。
私の見落としでした。お詫びします。先生、すみませんでした。
先生よると、都市化には四つの要因があるようです。

激しい昇温は都市化が起こす。そのおもな要因には次の四つがある。
・エネルギーの集中消費(電気もガスも最後には熱になる)
・車の増加(走行中の乗用車一台は、三〇~四〇kWの強力ヒーターと同じ)
・高層ビルの増加(通風が弱まって起きる「日だまり効果」)
・植物の減少(まわりを冷やす蒸散作用の低下)
たとえば車はどれほど効くか。
いま東京都には車が約四四〇万台ある。
うち二%が昼間の都心(山手線が囲む面積の1.5倍=100平方km)を走ると考え、
車の発熱量と空気の熱容量(比熱)を使って計算してみると、厚み数百mの空気層が軽く1~3℃は上がる。
統計数字が残る一九六六年時点で東京都の車は一二〇万台だったため、当時から四倍近くに増えている(ちなみに全国の台数は一五倍増)。
こうしたことから、図3.4に見える昇温の三分の一ないし半分(以上?)は、車だけで起きた可能性が高い。<中略>
都市化はどこまでも進みはしない。
図3.4を見ると、二〇世紀末から現在までの一五年間ほど気温が頭打ちになった感がある。
ひょっとしたら、そのレベル(16.5~17℃)で上下動を繰り返すだけかもしれない。


うーん、そうなんですかね。先生は自信満々ですけど。
車の発熱量と空気の熱容量(比熱)を使って計算してみると、厚み数百mの空気層が軽く1~3℃は上がる、と言われてもねぇ。空気は移動するし…。

先生は、20世紀末に東京の都市化が頭打ちになった、と述べておられます。本当にそうでしょうか。
そこで、1900年~2012年の期間について、東京の年平均気温と埼玉県熊谷市の年平均気温を比べて見ました。その結果が図1です。



確かに東京の気温は右肩上がりに上昇していますね。でも20世紀の後半になると熊谷の気温も上昇し、1960年以降については上昇勾配がよく似ています。
分かりやすくするために、1960年で東京と熊谷の気温が一致するように、東京の気温を下方に平行移動してみました。それが図2です。



なーんだ、ずいぶん前から重なっていますよ。パッと見では、1930年頃から重なっています。
1930年と言えば昭和5年です。この頃は東京の車の台数は少なかったはず。
先生、車の影響ではないのではないでしょうか。