福島県内陸部で群発地震が起きていますね。
気象庁|震央分布
私は、ひずみを用いた地震予知は原理的に無理だと思いますが、電磁場を用いた予知は可能ではないかと思っています。
追記 2025-01-17 19:05:23
USGS(United States Geological Survey)
震源が前回(2024.08.08)よりも深いのではないでしょうか。
気象庁は、前回も今回も深さ30㎞のプレート境界付近で起きているとしていますが、
米国地質調査所は、震源の深さは36㎞である言っています。
深さ36㎞が正しければ、フィリピン海プレートスラブ内地震であると考えられ、
プレート境界地震とフィリピン海プレートスラブ内地震とでは伝播特性が異なるので、
地表面の揺れ方に差が生じます。
福島県沖地震でも同様のことが起きています。
記 2025-01-14 10:38:26
日南の揺れが小さすぎる気がするんです。
8月8日の地震では震度6弱(気象庁観測)でした。
こんなに揺れたのに今回は震度4です。
同じ場所で起きてマグニチュードはほぼ同じなのになぜ
ほぼ同じと言いましたが、厳密に言うと、
前回の地震のマグニチュードはM7.1で今回はM6.9です。
マグニチュードが0.2違うと地震のエネルギは2倍違います。
だから、今回の地震の規模は前回の地震の規模の半分です。
K-NET日南(MYZ013)の加速度波形を比較するとこのようになります。
黒実線が今回で、赤実線が前回です。違いすぎるでしょ。
K-NET串間(MYZ017)も同じ傾向です。
つぎに、K-NET宮崎(MYZ016)を見てみましょう。
K-NET宮崎にはあまり違和感ないです。こんなものかもしれません。
■ 観測点
K-NET宮崎(MYZ013)
■ 震度
計測震度 4.78 震度5弱
■ 加速度波形
■ 加速度応答スペクトル
昨年の8月8日の地震とおなじような地震ですね。
東大地震研の平田直君、「南海トラフ南海トラフ」とあんまり騒がないでね。米がスーパーから消えるので
気象庁|震央分布
・16日19時~
・17日19時~
・18日19時~
・19日19時~
・20日19時~
陸奥湾はカルデラではないんですね。
形状が如何にもカルデラっぽく見えるので調べてみたら違っていました。
火山でないとすると未知の活断層が陸奥湾内にあるのでしょう。
M7以上で海底の変位に上下成分が卓越する場合は津波の心配があります。
また、湾になっているので副振動が起きて波高が増幅される可能性があります。
M5程度なら心配ありません。
追記 2024-08-26 08:53:51
南海トラフ地震臨時情報は不発に終わりました。
地震に寄生して飯を食っている連中は「地震少年」になりました。
いざと言う時に誰も信用しなくなるので今回のような誤情報垂れ流しはやめてほしいですね。
記録に残っている南海トラフ地震は、白鳳地震(684年)から昭和南海地震(1946年)まで13回起きています。
13回のうち最大の地震は宝永地震(1707年)でした。
この地震では神奈川県から九州まで広範囲で大きな被害がでています。
大阪については、つぎのような記録が残っています。
寒川旭:日本人はどんな大地震を経験してきたのか、平凡社新書、2011より、
南海トラフ地震にもいろいろありますが、宝永地震規模の地震が起きると、WTCビルは間違いなく倒れます。
耐震工学を専門とする技術者の端くれとして、これは断言できます。
昭和南海地震規模だと、うーんどうですかね、倒れないまでも相当傷むはずですよ。
追記 2024-05-30 09:15:46
TMDは効くんじゃないですかね。
TMDは、渦励振やガスト応答など風よる振動の低減目的で用いられることが多く、地震による揺れの抑制には不向きでした。
地震動は一般的に継続時間が短く、TMDが作動する前に収まってしまうので、効き目が悪いのです。
でも、3.11の時の揺れのように、共振状態にあって3分も4分も揺れる場合は効くはずですよ。
つぎの動画は多段振り子式TMDの動作確認試験です。
記 2024-01-14 08:40:50
WTCビルは南海トラフ地震が起きるとおそらく倒壊します。
なぜ、倒壊するか?
理由は二つあります。
(1)地盤の卓越周期と建物の固有周期が合っているからです。
(2)大阪平野の地盤の特性上、表面波が長時間継続し減衰しないからです。
2011年東北地方太平洋沖地震の際にWTCビルの近くで得られた波をみてみましょう。
■ 観測点
KiK-net此花(OSKH02)
■ 震度
計測震度= 3.19 震度3
たかだか震度3ですよ。
揺れの大きさは全然たいしたことない。
■ 地表面加速度
240秒までしかデータが採れていない
大阪平野では240秒は不十分
■ 変位応答スペクトル
スペクトルが尖ってますね。
なんだか嫌な感じです。
卓越周期は6.5秒。
これに当たったらOUTです。
■ シミュレーション
1次の固有周期が6.5秒程度になるように適当なモデルを作ってシミュレーションしてみましょう。
仮想モデルの固有振動特性はこんな感じです。
3次までの固有振動モードを使って応答解析を行いました。
減衰定数はh=1.0%、入力波はNS波を使いました。
こうなりました。
最上階の変位応答です。
うわっ、1783mm
地表面の震度は3なのに最上階では2m近く揺れるんだ
なにもしなかったら、WTCビルは南海トラフ地震に耐えられませんよ。
ほぼ間違いなく倒壊します。
なにか耐震対策してるのかなと調べてみると、制震ダンパーを取り付けていました。
でも、どれだけ効くかねぇ。
制震ダンパーで2%の付加減衰が期待できるとして、h=3.0%で計算したらこうなりました。
計算上は効くけれど、実際はたぶん効かないと思います。
■ 大阪平野の揺れの特徴
大阪平野は北に六甲と北摂、東に生駒・金剛、南に和泉、と壁のような山地に取り囲まれていて、
これらの壁で表面波が反射を繰り返すのでなかなか減衰しないのです。
大阪平野の地下構造
長周期の波が長時間継続するのが大阪平野の揺れの特徴です。
さらに、人工地盤なので堆積層が厚いことも長周期の波が作られる原因になります。
また、これも重要ですが、規模の大きい地震は規模の小さい地震に比べ長周期の波を多く含むのです。
港湾の施設の技術上の基準・同解説(上巻)平成19年7月pp.332-333、につぎのように書かれています。
つまり、地震の規模が大きくなるにつれて、とりわけ長周期成分が大きくなることがわかる。
地震動の長周期成分の影響を受けやすい長周期構造物(高層建築物や長大橋梁、石油タンク、免震構造物等)
を検討の対象とする場合は、特にマグニチュードの大きな地震に注意する必要がある。
大阪平野の人工島にWTCビルを作ってしまったのがそもそもの間違いなのですが、でも作ってしまったので
いまさら悔やんでも手遅れです。南海トラフ地震が起きないよう祈るしかありません。
■ 東北地方太平洋沖地震 WTC osaka、社内は地震パニック!!
ミズノクリスタ(地上31階147m高)が窓の外にみえるので、揺れている部屋は中間層なのでしょう。
最上階では、片振幅1.3mの揺れが5分以上続くので、最上階にいた人は生きた心地がしなかったはずです。
書庫が滑っていましたね。それをみると周期は5秒~6秒ですかね。中間層なので2次3次も混じっているかもしれません。
追記 2024-08-09 11:10:03
昨日の地震は、南海トラフ地震の想定震源域の西端で起きたもので、これが南海トラフ地震のトリガーになるかどうかは微妙ですよね。
確たる根拠があるわけではありませんが、私は関係ないような気がします。
この地域は、昔から地震が頻発する地域であり、昭和53年には「特定観測地域」(近い将来地震の起る可能性が他地域よりも高い)に指定されています。
小出他:地震と活断層の本、株式会社国際地学協会、昭和54年8月、より抜粋
日向灘は昔から地震の巣なんです。だから、今回の地震もその一つではないかと思っています。
しかし、「南海トラフ地震は起きない」とは断言できないので、用心するに越したことはありません。
私は山下さんの見解に賛成ですし、ロバート・ゲラーさんの言うように「地震少年」になっては国民が信用しなくなるので、
地震予報を出すときは、気象庁や大学の専門家は慎重にならにゃいけません。昨日の平田直東大名誉教授の説明は雑過ぎたと思います。
それから、今後数日間が危ないというのは、東北地方太平洋沖地震発生の2日前に、M7.3の地震があり、
それが東北地方太平洋沖地震の前震だったので、同じことが南海トラフ地震でも起きるのではないかと彼らは心配しているのです。
昨日の地震の余震域が拡大していくとか、余震にしては大きすぎる地震が起きだしたときは注意する必要があるでしょう。
それを判断するにはこのサイトが役立ちます。
追記 2024-08-10 20:12:23
・余震域の推移
追記 2024-08-11 08:35:16
追記 2024-08-11 21:48:49
こちらの方が分かりやすいですね。
気象庁|震央分布
記 2024-08-08 17:14:29
・ 観測点
K-NET日南(MYZ016)
・ 震度
計測震度 5.47 震度5強
・ 加速度波形
・ 加速度応答スペクトル