まはら三桃『奮闘するたすく』、ぐいぐいと引き込まれて魅力的
「読書の秋」の今、「読書ルーム」で読んでいるのはまはら三桃『奮闘するたすく』(講談社刊)。
まはら三桃さんは坪田譲治文学賞受賞作家(受賞作は『鉄のしぶきがはねる』)。私は同賞の事務局を担当していたこともあり、坪田譲治文学賞受賞作家の方々については、出来る限り新作を読むように努力している。
まはらさんは前作で、選挙をテーマに「三島由宙、当選確実」で選挙を取り上げているが、今作ではおじいちゃんが通うデイサービスを舞台としている。ぐいぐいと引き込まれて、とても魅力的な作品。
いつもその時代を取り上げて挑戦し続けているまはらさんに心からのエールを送る。
また、昨日の「読書ルーム」では『奮闘するたすく』とともに、岡山出身のお手鞠るいの絵本『ルウとリンデン 旅のおるすばん』(絵・北見葉胡、講談社刊)を読んだ。
ルウが旅にでて、おるすばんをする猫のリンデンを描いて,心温まる絵本。こんな本に、心癒やされている。
花々が咲くステキな季節、読書の秋を満喫している。