正直あまり期待しないで観た映画「孤高のメス」、とても感動した
昨日の天気予報は雨となっていた。晴れたらしたいことがたくさんあったが、雨なのでやむなく映画を観ることとして、前夜ネットで予約した。
しかし夜は雨が降ったものの、昨日は終日曇りで蒸し暑い一日だった。そんな中で観た映画は、「孤高のメス」だ。私的には、是非とも観たいという感じではなく、結構私が好感を持っている夏川結衣が出演し、ヒューマンドラマとして仕上がっているとの映画評などもあり、観に行くこととした。
映画の山場は、まだ「脳死」を認められていない下での、脳死肝移植だ。それまでの複線も、そして山場の各出演者の人間像もていねいにくっきりと描かれており、感動的な作品に仕上がっていた。途中から何度も涙が流れて困った。
この映画の舞台は地方の市民病院であり、私自身も市役所職員であっただけに、とても親近感があり余計に感動した。「職責を果たす」そのことの大切さを改めて教えられた。「職責を果たす」、このことを積極的な意味として実行したのが、堤真一が扮した外科医だ。私の現役時代、彼のように真摯に「職責」と向かい合っただろうかと自問自答した。
それにしても、それまで仕事に失望し手術をいやがっていた手術場の看護師役の夏川結衣の部屋が、外科医役の堤真一と出会うことで生気を取り戻す中で、部屋もとてもキレイに整理されていた。こうした細かい演出により、とてもリアルな映画となっていた。今はもう一日一回の上映のみとなっているが、是非とも観ることをオススメする。
ところでこの映画「孤高のメス」は、ずいぶんと人気なのだろうか、もうパンフレットは品切れとなっていた。またチラシも私の手元にはない。関係の写真を貼れないことをお許し願いたい。