朝8時30分から並び、想田監督の観察映画第二弾「精神」を観た
想田和弘監督はスゴイ、そのことを改めて実感した今日の映画「精神」だ。私が公民館で働かせていて時に、我が館に来ていただき、ご講演いただいたことがある。その「講演会」を企画し実現したことを誇りに思ったりもした。
想田監督は端正なマスクと素敵な笑顔だが、そして何より人の話をしっかりと聞くことができ、どんな質問・意見にもその人に向き合って的確に答える誠実な人柄。そのことが、この映画「精神」を撮影できた一因であろう。
その想田監督の観察映画第二弾は、「岡山市にある外来の精神科クリニック『こらーる岡山』を舞台に、心の病を患う当事者、医者、スタッフ、作業所、ホームヘルパー、ボランティアが複雑に織りなす世界をつぶさに観察したドキュメンタリーである。」(「こらーる岡山」のカルテ風に編集された同映画の「パンフレットより」)。この映画は、一切のモザイクも入れられていない。
公開前から、世界のドキュメンタリー部門の映画賞を総なめにし、大ヒットとしている。昨日と今日の第一回目の上映後、想田監督や映画の舞台となった「こらーる岡山」の山本医師他による座談会があるということで、大混雑が予想されていた。そして、昨日(そして今日も)、シネマクレールの二館ともを使って「精神」を上映した。それでも昨日は、立ち見が出たり、お帰りいただいた方も出たと聞く。
岡山市が撮影の舞台とはいえ、スゴイ反響だ。私は昨日行く予定だったが、前日追突され安静にしていたため、今朝8時30分頃に行った。既に暑い中でも10人くらいが並んでいた。館のご厚意で9時過ぎには開館していただき、冷房の効いた館内に入ることができた。
映画「精神」やその後の「座談会」には、大いに刺激を受けたくさんのことを考えた。少し長くなりそうなので、後日また書かせていただこうと思う。また想田監督の著書『精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける』(中央法規出版刊)を購入したので、この本からもしっかり学んで考えたい
さて一つだけ、この映画「精神」は、是非とも観て欲しい映画だということだけは書かせていただく。この映画は、来月・8月に入っても上映されているとのことで、是非とも「シネマクレール」へ。そして、必ず観て欲しい。