組織(学校)の存在目標(意義)をミッションというのはやはりダメだろう。
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3月13日 国立国語研究所はわかりにくい外来語(カタカナ語)の言い替え案を発表した。
この中に、昨年どうしても納得がいかなくて、ブログで取り上げた単語が含まれていた。国立国語研究所の「外来語」委員会は、この単語が言い換えるべき語であると考えたということだと思う。今日のエントリーはその語について。
発表によれば、この言葉は理解度が国民の4人に1人に満たない段階であり、60歳以上でも同じ程度の理解度である。決して特定の年齢層だけがわからないわけではない。
意味説明を読んでみると、「ある目的のため、主に海外に派遣される団体。また、その団体が果たすべき任務。」とある。
こんなふうに使えると思う。
「県立〇〇〇高等学校は県内最古の歴史を誇る。我が校が埼玉県(という地域社会)において果たすべき任務は以下のとおりである。」
1.・・・
2.・・・
3.・・・
僕はこの「任務」に違和感を感じない。任務でダメなら、「存在意義」「社会に対する使命」でもいいと思う。
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(学校が)社会において果たすべき任務・使命。なぜそこに存在し、何を為そうとしているか。それらを端的に表す言葉として、僕は「任務」、「社会に対する使命」という日本語がぴったりだと思う。これを埼玉県は自己申告制度において、「組織(学校)の存在目標(意義)、めざす学校像」を表す言葉として、ミッション(Mission)を使っている。このことについての意見(反論)を自分のブログで去年取り上げた。やはり言い換えるべき語であり、使用を控えるべき「外来語」だったのだと思う。
少し胸のつかえが下りたような気がした。
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発表(PDF)ファイルもアップロードされています。